home

ミステリの祭典

login
梨杏さんの登録情報
平均点:8.75点 書評数:4件

プロフィール| 書評

No.4 9点 仮面舞踏会 伊集院大介の帰還
栗本薫
(2003/08/19 00:04登録)
パソコン通信を知らない私でもとても楽しめました。顔の見えない世界での悲劇が生んだ物語です。
本文はチャットでの会話形式が多く、難しく堅い言葉をあまり使用していないので読みやすいかと思います。ただ、後半になってきて専門用語や、長い文章に読み飛ばしてしまいそうにもなりますが。
とてもネット犯罪増える以前に書かれた本とは思えないです。


No.3 9点 東亰異聞
小野不由美
(2003/08/18 23:59登録)
はっきり言って歴史は嫌いで、近代が最も苦手でした。ですから最初は読むのをためらいましたが、この話自体が歴史小説ではなく、若干歴史を基盤にしたミステリーと聞き、読む決意をしました。
少し展開の読める話かも知れませんが、最後の最後で私の予想を遥かに超えてしまい、驚きのあまりにまたすぐに読み返してしまいました。1度読むのと読み直すのとでは違うストーリーに感じてしまいます。これは最低でも2度は読むべき本だと思います。


No.2 8点 黒祠の島
小野不由美
(2003/08/18 23:54登録)
あまりミステリーを読まないので、専門的なことは分かりませんが、島や文化の描写は私なんかには思いつかない素晴らしいものがあると思います。
確かに、展開も早い段階である程度想像できましたが、この作者が描く一人ひとりの生き様に注目することで、そこから更に自分の想像を広げていけることが可能となるのではないでしょうか。


No.1 9点 屍鬼
小野不由美
(2003/08/18 23:47登録)
文庫版を読みましたが、最初の1冊は苦痛でした。登場人物は多い、誰の視点かが分からない。しかし2冊目の半ばくらいから最後までは早かったです。暇つぶしになればという軽い気持ちで読み始めたのが、いつの間にかこの本を読む時間を作っていました。
極限状態の心理や一人ひとりの生き方に凄く感動しましたし、それを描ける作者は素晴らしいと思う。

4レコード表示中です 書評