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ミステリの祭典

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ガール

作家 奥田英朗
出版日2006年01月
平均点5.67点
書評数6人

No.6 6点 いいちこ
(2019/12/28 16:07登録)
「マドンナ」と主題・作風が非常に類似した作品。
人間観察眼の確かさは相変わらず素晴らしいのだが、人物造形と各短編の結末が類型的すぎて、同作より共感性の点で強く見劣りを感じ、この評価

No.5 6点 Q-1
(2013/12/19 19:04登録)
表題作としてガールというタイトルの話が別個にありますが、
本作短編全てが主人公である30代女性達が内包する「ガール」の部分を題材にした内容です。

個人的には歳相応の振る舞いやファッションをしなくてはと悩む
表題作のガールが男性でも共感できるし面白く感じました。

読みやすく全ての作品が良作なのですが、
全作ともインパクトに欠ける印象です。

No.4 6点 itokin
(2012/06/05 16:24登録)
キャリヤウーマンの気持ちがよく解る本。サクサクとなるほど、なるほどと思いながら読んだがどれもよく似た内容なので心に残らない。暇つぶしには読める。

No.3 4点 まさむね
(2011/04/18 21:15登録)
 30代女性達の心の葛藤を描いた短編集。「心の葛藤」なんて書いちゃうと重苦しい印象を受けるかもしれませんが,タッチはきわめて軽やか。
 男性の目で見ると,30代女性たちの「あるある話」的でなかなか楽しめましたよ。
 で,女性の目から見たらどうなのでしょう。「そうそう!分かる!」って感じなのか,はたまた「結局は30代女性をオトコ目線で捉えた作品ね」って感じなのか。その割合の方にむしろ興味あるなぁ。
 ちなみに,ミステリーではないです。ラストの意外性とかも期待してはダメです。その辺りを踏まえた採点ですので,あしからず。

No.2 6点 メルカトル
(2011/04/09 23:44登録)
働く女性たちの職場での、私生活での悲喜こもごもの愛憎劇。
と言っても、決して深刻なものではなく、どちらかというと日常生活の何気ないやり取りが丁寧に描かれている短編集である。
それだけにあまりドラマチックな作風ではないが、なるほどと頷かされるような女性の微妙な心理状態が見事に表現されている。
どれが秀でていると言う訳ではなく、どの作品も一定の水準を保っている。
サラッと読めて、後味スッキリの軽い仕上がりだと思う。

No.1 6点 シーマスター
(2011/04/08 23:45登録)
30代のワーキング・ウーマン5人がそれぞれ主人公の、5つの「同世代の女性が多少なりとも身につまされるであろう」物語。

仕事と私生活、生き方に迷い悩む女性達のストーリーが、作者らしいズバ抜けたリーダビリティでユーモラスに描かれている。
ただ結末は全て安易で読後感も同じような話ばかりだが、まぁ、そういう短編集ということで。

解説の吉田伸子さん(何の人か知らないがファッションに詳しいらしい)が本作に登場する女性達のファッションとキャラクターの描写を大絶賛しているが、奥田サン、アンタは一体どんだけ女を観察しとるんや。

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