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ミステリの祭典

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ビッグボーナス

作家 ハセベバクシンオー
出版日2004年01月
平均点6.50点
書評数4人

No.4 6点 E-BANKER
(2016/07/30 21:59登録)
2004年発表。
第二回の「このミス」大賞優秀賞受賞の長編作品。

~犯罪小説に新たな金字塔! パチスロメーカーで企画開発をしていた主人公・東は、今は攻略情報を売る超やり手の営業マン。軽妙な爆裂トークでガセネタの攻略法をパチスロ中毒者へ売りつけ、大金をふんだくっている。やがて、そんな彼の周囲で不穏な空気が流れ始める・・・。パチスロ・ノワールという新ジャンルを切り開いた「このミス」大賞優秀賞受賞作!~

ありがちといえばありがちなクライムノベル・・・という感じか。
一般社会からドロップアウトし、裏社会に手を染めつつ生きている主人公。順調に商売をしていた矢先に、徐々に周囲からキナ臭い雰囲気が立ち込めてくる。そしてやがて訪れるメルトダウン・・・
といったようなプロット&ストーリー。
誰もがどこかで触れたことのあるヤツではないか?
(個人的には真保裕一の「奪取」とどうしても印象がカブってしまった)

別につまらないわけではない。
スピード感溢れる展開と意外性のある終盤、ラストのカタストロフィなどなど
この手の小説を読みたいファン心理は十分捉えてはいる。
残念ながら個人的にパチスロに嵌った経験がないので、途中の薀蓄があまり理解できなかったのだが、パチスロ好きなら更に面白く読めたのだろう。

まっでも、巻末解説でも書かれてるけど、ちょっと“型にはめすぎ”っていうのが本作最大の弱点かな。
この感じだと、今いちヒットしなかった日本映画の原作っていうのが、本作に最もフィットする表現に思えた。
デビュー作品だし、あまり高いレベルを期待するほうがそもそも間違っているといえばそのとおりなのだが・・・
ちょっと辛口かな?
(全然関係ないですが、私は昔サクラバクシンオーが大好きでした・・・)

No.3 6点 ナノ
(2013/06/29 02:09登録)
丁度裏社会を描いた作品を読みたかった所だったので、この作品はビンゴでした。
ストーリーとしましては、良くも悪くもテンプレート。
ただ全体を通して抑揚に欠けたかなという印象です。一番面白いシーンはどこだと聞かれると答えに詰まりますね。
パチスロを知っている方は更に楽しめるでしょう。

No.2 9点 itokin
(2012/02/25 12:48登録)
洒脱で軽妙な文章、スピード感のある展開に最後まで引き込まれた。パチスロ業界の裏側を知るだけでも読む価値あり。(このミス大賞優秀賞受賞作)

No.1 5点 江守森江
(2009/05/24 15:41登録)
パチスロを取り巻く人々の小悪党話。
最後はドタバタアクション物になる。

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