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ミステリの祭典

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りら荘事件
星影龍三シリーズ/別題『リラ荘殺人事件』

作家 鮎川哲也
出版日1958年01月
平均点7.47点
書評数68人

No.28 8点 E-BANKER
(2009/12/10 23:05登録)
星影龍三シリーズ。
まさにフーダニットの代表作とでも言うべき一作ですし、さすがの面白さです。
秀逸なのは、殺人現場に残される「トランプ」の仕掛けでしょう。単にストーリーを盛り上げる小道具的扱いではなく、○○○○トリックと絡めての仕掛けは素晴らしい発想です。
確かに動機の弱さは感じますし(特に第4の殺人以降)、最初の事件はちょっと偶然性が強すぎる気はします。
ですが、それは本作の作風からすれば、あまり重要視しなくても良い部分でしょう。
作品中に散りばめれた伏線にどれだけ気付けるかという、「謎解き」の醍醐味が味わえる傑作という評価です。

No.27 8点 いけお
(2009/11/13 00:08登録)
人物や設定のリアリティの無さは仕方ないがあそこまで無能だと警察はあえて登場させない手もあったのではと思う。
細かいあらはあるがプロットの巧みさやロジック重視の解決で余りあるカバーをしている。
探偵の推理力が異常なほど高いのでそこに説得力を持たせる描写も欲しかった。

No.26 9点 isurrender
(2009/10/30 21:58登録)
だいたいのトリックの概要はわかったけど、それでも楽しめる
犯人が予想以上に賢くて驚いたけど(笑

No.25 8点 江守森江
(2009/05/22 08:50登録)
犯人当ての傑作。
ロジックや伏線も本格の鬼・鮎川の面目躍如!
※ネタバレの可能性あり!
但し、「読者への挑戦」を(二度に分けて)付していたら思い入れ込みで10点にしていた。←付していない為に全事件の犯人設定に不満が残る。

No.24 9点 測量ボ-イ
(2009/05/04 11:00登録)
探偵小説、犯人探しものの王道を行く名作です。ミステリ
好きの方なら是非読んで頂きたい作品です。
けど設定は時代がかっていて、若い方には違和感あるでし
ょうね。

(2015.7.5 追記)
最近再読。上の書評を書いた時点では、個人的には高評価なるも、
所詮本格のこだわりが強い読者が好むマニアックな作品・・・とい
う一般評だと思っていました。
他の方の以外な高評価に少々驚いています。でも個人的には嬉しい
です。例の東西ミステリでも、前回1986年のランキングより順位
を上げている数少ない作品ですしね。

No.23 8点 E
(2009/04/26 15:03登録)
面白かったです。
あまりに次々と人が死んでいってしまうので、「そして誰もいなくなっ」てしまうかと思いました。星影龍三探偵は今まで自分が知ってきた探偵の中で一番傲慢(笑)

No.22 6点 ロビン
(2009/02/05 23:14登録)
非常に期待して読んだわりには、正直満足のいく内容ではない。多くの他のミステリを読んだあとでは、肝心のロジックにも既読感を抱いてしまって、たくさんの「何故?」に対する回答に全くアクロバティックさを感じられなかった。

No.21 7点 nukkam
(2009/01/26 14:39登録)
(ネタバレなしです) わずか3長編と14の中短編の登場ながら根強い人気を持つ星影龍三シリーズの1958年発表の長編第1作で、鮎川全作品の中でもかなりの人気作です。フェアに謎解き手掛かりが用意され論理的な推理で犯人が明らかになる、王道的な犯人当て本格派推理小説としては完成度が非常に高いです。それだけに最後の殺人が蛇足というか美しい着地でないのが(と個人的には感じました)惜しいです(これもよく考え抜かれてはいるのですが)。

No.20 7点 あい
(2008/04/27 18:02登録)
本格としてなかなかの出来だと思う。さすがに人死にすぎだとは思ったが・・・

No.19 6点 VOLKS
(2008/03/27 21:21登録)
トリックがどうとか、ロジックがどうとか言う以前に、犯人が殺意を抱く経緯のわりに、バタバタと人が死に過ぎな感じがして、どうも馴染めなかったのが残念。ただその中に、想定外な「死」が盛り込まれていたのは良かった。

No.18 6点 こもと
(2007/10/13 13:09登録)
 バタバタと人がいなくなる(笑)、連続殺人が起きるわけですが、読み終えた後振り返ってみても、「あっ」と驚くトリックはないんですね。 でも、妙に納得してしまっている。 たぶん、小さくても一つ一つの謎に、きちんと解答が用意されているからか、と。 ただ、探偵の登場があまりにも遅くて、しびれが来てしまいましたが・・・。
 いまだに不思議で仕方がないことと言えば、合宿などという強制的なものでもないのに、こんなに仲が悪い7人組で何故旅行に来てるのでしょう?(笑) うちに秘めた憎悪というならわかるんですが、傍目にもわかる仲の悪さなのに。 ある意味、それが一番の謎(笑)

No.17 3点 jaws
(2007/10/11 01:41登録)
ロジックの素晴らしさのみの評価。

登場人物全員が山荘から逃げられるのにそれをしようとせず、ただ殺されていくのを待つのみ。そんな最低限度のリアリティに欠けていることが、緊張感の無さを生んでいるのだろう。
人物描写も明らかに不足しており、一向に人物像が見えてこない。

No.16 8点 vivi
(2007/06/05 02:30登録)
時代を感じます。人物設定に。
それにしても、トリックなんかは古くないですね。
連続する殺人。減っていく容疑者。
そのサスペンスと謎解きの興味が結末までぐいぐい引っ張ってくれます。
犯人へとつながるロジックは素晴らしいですね。

No.15 7点 myk
(2004/11/20 21:13登録)
この作品の最大の特徴は、『密室』ではない、ということでしょう。よく読むと面白いが、容疑者が絞られても緊張感があまり沸いてこなかった。

No.14 2点 tori
(2004/11/10 22:53登録)
どこがいいのかわからない。

No.13 10点 ざき
(2004/11/10 22:42登録)
トランプの使い方が良かったですね。ただ順番に並べていくだけの行動に何重もの意味を張り巡らせる技術はさすがの一言に尽きます。
論理・トリックにも文句なし!
名作だと思います。

No.12 8点 kenichi
(2003/06/29 23:58登録)
小技がポイントなんでしょうね。でもいくつもの殺人に対して、それぞれトリックがあるってのは出し惜しみがなくていいです。登場人物が減って犯人候補が限られるのも正々堂々。ただ次々死んでるのに、悲しんでる人がぜんぜんいないってのは、違和感あります。

No.11 10点 ギザじゅう
(2002/12/23 21:54登録)
何重もの連続殺人。そのすべての殺人で殺害方法が違ったり、細かな技が効いている豪華なつくりで、今のミステリでも使われている技がここに詰まっている。
新本格を語る上でこれは読んどかなきゃ。

No.10 10点 テツロー
(2002/03/11 00:39登録)
 綾辻行人の「十角館」を思い起こして一言、「昔からこういう大学生のサークル合宿での連続殺人というプロットってあるんやないか」と思った。
 中身は良かったです。名探偵星影龍三の解き明かす真相もさることながら、何より舞台設定とその雰囲気が、わくわくぞくぞくするほど好みにぴったり。ほとんどの登場人物が死に絶えて、生き残った2人がやけにさばさばしてるのが、気になると言えば気になる。だが逆に、それこそミステリという作り物の世界を楽しむ、正しい姿勢と言えるのかもしれない。

No.9 6点 のり
(2002/02/13 01:34登録)
古さは感じましたが、ストレートに楽しめました。

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