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ミステリの祭典

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jawsさんの登録情報
平均点:6.33点 書評数:15件

プロフィール| 書評

No.15 5点 犯罪小説家
雫井脩介
(2009/02/16 23:00登録)
この作家の作品は、はっきり言ってミステリーとして読むと物足りなさを感じる。にも関わらず『火の粉』『犯人に告ぐ』が高評価を受けているのは、前者はサイコな隣人の怖さを、後者は劇場型捜査という奇抜な設定を見事に描ききったからではないだろうか。その点、今回は自殺サイトという薄気味悪い設定を、活かしきれていなかったように感じてしまった。


No.14 9点 火の粉
雫井脩介
(2008/05/21 14:46登録)
これはミステリではなく、サイコ・ホラーです。
優しかった筈の隣人のイメージが変貌してゆく様子が、文庫約600ページに渡って実に丹念に描写されてゆく。そして、クライマックスに遂に狂気が噴出し・・・
もう本を読んでいる間中冷や汗が止まりませんでした。作者のベクトルが常に“読者をハラハラさせること”に向いているから、全く間延びしないのでしょうか。


No.13 3点 りら荘事件
鮎川哲也
(2007/10/11 01:41登録)
ロジックの素晴らしさのみの評価。

登場人物全員が山荘から逃げられるのにそれをしようとせず、ただ殺されていくのを待つのみ。そんな最低限度のリアリティに欠けていることが、緊張感の無さを生んでいるのだろう。
人物描写も明らかに不足しており、一向に人物像が見えてこない。


No.12 8点 最悪
奥田英朗
(2007/10/11 01:33登録)
終盤へ向けて加速度的に盛り上がっていく物語といえば、自分のなかではこれが一番に挙がる。読み進める手が止まらなくなること必須!


No.11 9点 邪魔
奥田英朗
(2007/10/11 01:27登録)
最後に残るやりきれなさが素晴らしすぎる。
破滅に向かっていく者たちの感情が文章で、これでもかとばかりにぶつけられてくる。
こちらが『最悪』とつけられるべきだったのではという感すら。


No.10 8点 霧越邸殺人事件
綾辻行人
(2007/07/17 00:22登録)
ディテールにこだわることで館の幻想的な部分がよく描写できているため、真犯人の動機にもそれほど不自然さを感じなかった。読後直後は、700ページ使うほどか?と思わされたが、その余韻が今でも自分に残っているという点で、やはり凄い作品だと思う。
綾辻作品では一番、脇役もよく描けているのではないでしょうか。


No.9 4点 黒猫館の殺人
綾辻行人
(2007/07/17 00:12登録)
如何せん地味。
この人の小説は、人がいっぱい死ぬときにこそその真価を発揮する
・・・と思う。


No.8 10点 時計館の殺人
綾辻行人
(2007/07/17 00:10登録)
真犯人はバレバレ、メイントリックも想像がついてしまうが、ここまで圧倒的な構成力を持った推理小説はそうはないだろう。館を作った動機と、真犯人による動機が結ばれていく真相には、鳥肌が立って仕方がなかった。
容赦なく人が殺されていく中盤の怒涛のサスペンスも出色で、読み進める手がとにかく止まらなくなる。


No.7 4点 殺人鬼
綾辻行人
(2007/07/16 23:18登録)
この作品はひどすぎる。最早おまけ要素としてこの叙述トリックを仕掛けたというよりも、より残酷表現を引き伸ばして表現しようとしたらこの叙述トリックを思いついた、って感。


No.6 7点 暗闇の囁き
綾辻行人
(2007/07/16 23:14登録)
トリックや伏線にしっかりとした整合性があり、よくまとまっている。読後感が良いのは、主人公の男女の関係が良く描けているからだけではなく、やはりあまり人が死なないからかも(綾辻作品にしては)


No.5 6点 緋色の囁き
綾辻行人
(2007/07/16 23:11登録)
サスペリアを舞台に、サスペリア2をやってみましたって感じ。
それなりに犯人の意外性もあり、飽きずに楽しめた。

しかし、この作者って例外を作らずに問答無用で人を殺していくよね。この作品に限ったことではないけど、こいつは生き残ったか! って意外性を出してもいいんじゃないかなぁ


No.4 5点 迷路館の殺人
綾辻行人
(2007/07/16 23:07登録)
必ず時計館を読む前に読んでください!! と、ただそれを言っておきたい。

劇中劇という設定を利用して、クライマックスの後に2度どんでん返しを持ってくるのは凄いですね。作者の執念を感じてしまう。


No.3 2点 人形館の殺人
綾辻行人
(2007/07/16 23:02登録)
いやw
これなら登場人物全員想像だった、でいいんじゃ...


No.2 5点 水車館の殺人
綾辻行人
(2007/07/16 22:58登録)
十角館の冒頭のエラリィの台詞にあった、“古き良き推理小説”をそのまま思い起こさせる凝った舞台設定には好感が持てた。
しかしトリックが弱いのは勿論のこと、起こることが現在の文章で全部分かってしまうため、1年前の部分を読んでいてもハラハラできなかったのが痛い


No.1 10点 十角館の殺人
綾辻行人
(2007/07/16 22:54登録)
動機がしょぼい、会話も不自然、文章も未熟・・・。
でも、やはりこの作品につける点数は10点以外に有り得ない。
有無を言わせぬ圧倒的な疾走感と、この構成の凄さ!! 10字に満たないあの一行での種明かしは、読者には意味が分かっても登場人物は誰も不審に思わないというすさまじさ。
同作者の時計館、東野の悪意と並んでマイベストミステリの1つです。

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