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ミステリの祭典

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犯罪小説家

作家 雫井脩介
出版日2008年10月
平均点6.17点
書評数6人

No.6 5点 ayulifeman
(2014/07/08 21:27登録)
こういうジワジワと「あなた犯人ですよね~」的なことで真綿で首絞めていく感じすきですね。
でも違うのかな?あ、違うんだ?、あれ?そうなのかな?って感じたまりません。
でも落ちは好きじゃなかったかな。。。

No.5 6点 E-BANKER
(2011/08/16 20:48登録)
作者らしいサスペンス作品。
久々に雫井作品を読了しました。
~新進作家・待居涼司の出世作「凍て鶴」に映画化の話が持ち上がった。監督・脚本に選ばれた奇才・小野川光は独自の理論を展開し、かつて世間を騒がせた自殺系サイト「落花の会」を主催していた木の瀬蓮美の伝説の死を映画に絡めようとする。一方、小野川に依頼されて蓮美の伝説の死の謎に迫り始めたライターの今泉知里は、事件の陰に待居に似た男の存在に気付き・・・~

正直、期待したほどではなかったかなという読後感。
代表作「火の粉」なんかもそうですが、作者の佳作であれば、終盤に向けてジワジワと高まっていく緊張感みたいなものがあるはず、だった・・・
やっぱり、「火の粉」などと比べると1枚2枚落ちるという印象なんですよね。
本作、メインの登場人物がほぼ3人に限られ、そのうちの2人が果たして、犯罪者なのかそうではないのかという疑惑が、消えては浮上、消えては浮上して、ラストはどうなるのか? みたいな期待感を抱いたわけですが、どうにも中途半端に終わったなという感じ。
自殺サイトでの掲示板のやり取りも、結構な字数を割いたほどではなかったかなっと・・・
というわけで、いろいろと不満を述べましたが、これも期待の裏返しというわけで、それほど悪い作品じゃないですよ。
(小野川の濃いキャラも結局看板倒れだったのか・・・?)

No.4 7点 あびびび
(2011/02/01 20:11登録)
賞をもらったばかりのミステリ小説に、奇人変人の脚本家が監督、主演までしたいと名乗り出る。

その作品は過去に話題になった自殺サイトと同じ臭いがするという。その小説の作者はこの脚本家に強引にその世界へ誘い込まれるが…。

ある意味、「火の粉」を思い出す心理サスペンス、内容はくどいが一気に読ませる。

No.3 6点 VOLKS
(2010/09/19 23:25登録)
序盤、中盤、更には終盤まで覚えているのに、ラストをすっかり忘れてしまって再読・・・ なるほど、こうだったか。
中盤からは自殺サイトを通して謎を掘り下げて行く登場人物も加わったり、終盤にはかなり盛り上がって適度なドキドキ感も味わえるのだが、個人的にはラストのラストがモヤッ。
読者に今後の2人の関係はどうなるのか想像させる展開で終わらせているのだろうけど、いや、無理だろう、持ちつ持たれつの関係、自分ならば続かないだろうなぁ・・・

No.2 8点 ある
(2009/09/06 22:46登録)
序盤はそれほどでも無いのですが,後半から一気に読ませます。タイトルの意味もラストで納得。

「ああぁ…!この感覚,映画にしてぇ…。」

という台詞がとても印象に残りました(笑)

No.1 5点 jaws
(2009/02/16 23:00登録)
この作家の作品は、はっきり言ってミステリーとして読むと物足りなさを感じる。にも関わらず『火の粉』『犯人に告ぐ』が高評価を受けているのは、前者はサイコな隣人の怖さを、後者は劇場型捜査という奇抜な設定を見事に描ききったからではないだろうか。その点、今回は自殺サイトという薄気味悪い設定を、活かしきれていなかったように感じてしまった。

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