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ミステリの祭典

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十角館の殺人
館シリーズ

作家 綾辻行人
出版日1987年08月
平均点7.92点
書評数279人

No.239 9点 mozart
(2013/01/27 18:11登録)
文庫版を何十年ぶりかで再読しました。綾辻先生の後書きによると、文庫版の刊行に際して、最低限の修正に止めるはずが、結果的にゲラが真っ赤になるほど原稿に手を加えてしまった、とのことですが、ノベルズ版を読んだだけの私としても、特段の違和感なく読了できました。
それで改めての感想ですが、やはり本作のメイントリックには、文句なしに脱帽せざるを得ませんでした。強いて言うならば、動機がやや後出しぎみな点が気になるところですが、全国のミステリーファンに、十分過ぎるインパクトを与えてくれた記念碑的作品であることは、万人の認めるところだと思います。

No.238 6点 ろーてくろいつ
(2012/09/04 23:57登録)
館シリーズの第一弾。シリーズごとに館の設定に特徴があって、そこも読みどころ。

孤島の閉鎖空間で仲間が次々と殺される・・・ありがちな設定だが、最後まで読ませる力はある。

No.237 8点 ミステリ初心者
(2012/05/28 17:22登録)
 ネタバレあります。


 海外作品からミステリに入った自分にとってほぼはじめての日本のミステリ。そして誰もいなくなったが好きだったせいか見事にだまされました。ミステリのお約束を知っている人ほどだまされます。

 初めて読んだときは、こんなのあり(フェア)なんだ?と思いましたが、今では日本で5本の指に入るほど好きです(そんなに数を読んでないが)。

 『モリス』を知らなかったので、知っていたほうが楽しめたかもしれません。 そこは初心者で残念。

 人物が書けていない、物語がつまらない、トリックだけ…というミステリが嫌いな人お勧めできないと思いますが、そもそもミステリでない小説を読んだほうがいいと思います。

No.236 7点 NAP
(2012/03/05 23:28登録)
シンプルな話でキャラが生きてない・・というか一貫性がない気もする。。。
個人的には盛り上がりがないままラストへ。。
メインになるところはおもしろいと思いました!

No.235 5点 ようじろう
(2012/02/15 19:54登録)
大した衝撃は得られず、するすると忘却の彼方へ……。

トリック自体は悪くないのだが……。

No.234 5点 大泉耕作
(2012/02/10 17:05登録)
 異彩放つ雰囲気は好感を持って接することができましたが、トリックや台詞の単純さにちょっと残念な気もします。
 それに筆力がもう少し注がれていれば感情移入も容易だったろうし、筆力の問題に加え人物の登場や関わり方などが、どうも不自然な気がしてなりませんでした。
 終盤における問題の台詞には思わず飛び上がりましたが、その後展開する動機やトリック、真相の告白にもう少し複雑さが入り組んでいれば、書評も変わったかも知れない。

 もう少し、もう少しと、本当に微妙な一線をたどるだけに、余計に惜しく思う。
 好きな雰囲気なんだけどなあ・・・。
 申し訳ないけど、評価はフィフティー・フィフティーで。

No.233 10点 スパイラルライフ
(2012/02/05 23:48登録)
某漫画の影響でミステリに興味を持ち、たまたま手に取った最初の小説。それが十角館だった。

免疫がないだけに、最後の犯人の台詞の衝撃とカタルシスは未だに忘れられない。

学生間の学生らしいミステリ論議も、気に入っている。
メイントリックの衝撃こそ、記憶に残る小説かいなかを決めると感じさせられた。
未だに読み返す一冊です。

※余談
ミステリ小説を読むにつれ、某漫画の罪深さを知ることに笑
特に有名なあのネタ怒

No.232 2点 ボンボン
(2011/12/29 23:21登録)
トリック、トリックで頭がいっぱいで、”小説”になっていない。人物が人間になっていない。登場人物がやることなすこと、すごく不自然で、幼稚っぽい。でも、個々の場面が、鮮明に印象に残るから不思議。

No.231 10点 いいちこ
(2011/12/28 20:24登録)
伏線が少なすぎるという弱点を差し引いても、メイントリックの素晴らしさが光る。
プロット全体を見事に収斂させるシンプルかつ衝撃的な真相。
島と本土に分断された論述構成も強烈なミスディレクションとして機能。
ただ動機の脆弱さ・唐突感だけは否めない

No.230 9点 makomako
(2011/12/24 14:30登録)
 この作品は昔発表された直後に読み、私に本格物に興味を持たせてくれた作品でした。綾辻氏は当時の新本格作家といわれた作者の中で抜群に文章が良く、内容も実に凝っておりいっぺんにファンとなってしまいました。
 でも当時の採点なら多分8点ぐらい。時を経てずいぶん本格物を呼んだ後で再読すると、その雰囲気はさらに好ましく、トリックもほとんど忘れていたので(この点私は再読に向いているのす。今後年のせいでさらに覚えが悪くなると思われるので今もっている本でひょっとしたら生涯楽しめるかも)本当に楽しめた。減点は最後のところが理解し難いところぐらい。
 本格物の多くの名作が発売されておらず、本屋で手に入らないのはまことに残念だが、館シリーズは文庫本が再販され手に入れやすい。それだけ人気が有るということなのでしょう。

No.229 10点 黒い夢
(2011/09/12 08:40登録)
初めて読んだミステリです。そのため物語の構成・雰囲気・真相解明の鮮やかさなど、どれをとっても印象的で、この衝撃を忘れることはないと思います。

No.228 10点 蟷螂の斧
(2011/08/25 11:42登録)
ミステリー小説の内容、トリックを10年、20年後に覚えているか?と問われれば、無理と答えざるを得ない。しかし、本作品は記憶に残ることは間違いない。

No.227 7点 itokin
(2011/07/26 08:52登録)
よく練られた作品で謎解きには面白く、犯人の意外性も大だが盛り上がりがイマイチ。プロローグの瓶は必要だったのかな?とも思う。

No.226 8点 ぷにぷに
(2011/06/07 17:20登録)
普通は、意外であるほど、どう騙されていたか理解するのに時間がかかるものだと思うが、終盤の一文で、瞬時に理解できる所が、素晴らしいと思う。

予めトリックを知っていなければ非常に気づきにくく、知ってしまえば気づけたはずなのに・・と思う。専門的な知識を必要とせず、常識や普遍的な真理をトリックにしているからではなかろうか?
トリックは満点だが、背景や状況、動機などストーリーが希薄で厚みに欠ける。 トリックを際立たせるために故意にそうしている気もするが、自分は物足りなさを感じた。

このトリックを知らない方は、ぜひ予備知識なしで読まれることをお勧めします。

No.225 10点 つよ
(2011/05/01 21:53登録)
いままで読んだミステリーで一番面白いです。

No.224 8点 haruka
(2011/04/24 20:52登録)
ストーリーの面白さはともかく、完全に騙された。

No.223 9点 好兵衛
(2011/04/23 23:03登録)
幅広い人に読んでもらえる上質な本格だと思います。

クローズドサークル物が出尽くした中での
そうとうな意欲作。
驚かせてやろうという気持ちが伝わってきます。

少し前までは論理面でアンチだったのですが、
読み返してみると自分の読み落としだったことが分かり。
論理面でも穴がないのに、トリックも奇抜で
秀逸な作品だと思います。
トリックだけでなく、その両方の面で評価したい作品です。

他のミステリを読めば読むほどこの作品の凄さがわかります。
ですが、個人的には時計館の方が好みです。

No.222 6点 brit
(2011/04/23 02:15登録)
正直新本格というジャンルは人物像無視なことが多いので好きではないのだが、巧妙なトリックの描写と「あの一行」には見事にしてやられた。綾辻作品では一番好き。

No.221 10点 3880403
(2011/04/04 00:04登録)
文句なしにやられた!名作

No.220 9点 kenvsraou7
(2011/03/30 22:09登録)
これぞミステリの王道。
トリックの巧妙さ、複雑すぎず、甘すぎず
わかりやすい文章でもあった。
テンポも非常によくノンストレスで読めた。
少し難しい表現を入れてみるのもまた妙味。
芸術に近い小説だと感じた。
この一冊はかなりの労力だったとあとがきにあった。
その情熱が伝わってくる作品である。

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