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ミステリの祭典

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ぷにぷにさんの登録情報
平均点:8.00点 書評数:7件

プロフィール| 書評

No.7 9点 魍魎の匣
京極夏彦
(2011/06/07 18:50登録)
奇妙なリアリティがある。

犯人の意外性、動機の説得力は、自分には皆無だったし、並行する連続バラバラ殺人事件、宗教に対するうん蓄などは、興味をそそられなかった。
それを割り引いても、素晴らしいものがある。 シュチェーションを変えれば別物になりそう。


No.6 10点 時計館の殺人
綾辻行人
(2011/06/07 18:37登録)
トリックが印象的な作品。

十角館の殺人のトリックが、一文でアッと理解できるのに対して、こちらは、なぜそんな事がありうる?と驚き、詳しい説明を聞いて、更によく考えなければすぐには理解できない点で、好みが分かれる気がする。 自分は、時計館の方が好み。
作者の作品の中では1番好きです。

時計がたくさん出てきた時点で、漠然とトリックは浮かんでいたので、やっぱり感があったが、全然、正確なものではなく、きっちり説明できなければ意味ないから、完敗でした。
アインシュタインの相対性理論が発表される前であれば、もっとびっくりしたかもしれません。


No.5 2点 人形館の殺人
綾辻行人
(2011/06/07 18:23登録)
こういうトリックは好きではないです。

真相が分かっても納得いかない気がする。何でもありになってしまうし、謎が、謎として成立していないと感じるから。
ある程度、フェアでなければ。


No.4 7点 斜め屋敷の犯罪
島田荘司
(2011/06/07 18:11登録)
大仕掛けなトリック。大胆な発想。
島田先生らしい作品だと思います。

題名からは想像できない作品が多い中、珍しく、題名がトリックに直結していて、フラッシュバックするのも良い点ではなかろうかと思います。

そんなにうまくいくかな?とか、ちょっと偶然に頼り過ぎている感じは否めませんが、こういうトリックを思いつく所が凄い!


No.3 10点 異邦の騎士
島田荘司
(2011/06/07 18:01登録)
ミステリーというより、もはや純愛小説。

僕の島田先生のイメージは、豪放磊落なトリック!なのですが、それを期待しているとがっかりするかもしれません。
まだ純粋だった頃の自分を思い出させてくれる、そんな作品でないかと。 故に、女性の方は、バカな男ね、で終わってしまう恐れもありそう。

異邦の騎士とは、風車に戦いを挑んだドンキホーテのことでしょうか? 言い得て妙です。
こういうミステリーがあってもいいのではないでしょうか。
切ない話です。


No.2 8点 十角館の殺人
綾辻行人
(2011/06/07 17:20登録)
普通は、意外であるほど、どう騙されていたか理解するのに時間がかかるものだと思うが、終盤の一文で、瞬時に理解できる所が、素晴らしいと思う。

予めトリックを知っていなければ非常に気づきにくく、知ってしまえば気づけたはずなのに・・と思う。専門的な知識を必要とせず、常識や普遍的な真理をトリックにしているからではなかろうか?
トリックは満点だが、背景や状況、動機などストーリーが希薄で厚みに欠ける。 トリックを際立たせるために故意にそうしている気もするが、自分は物足りなさを感じた。

このトリックを知らない方は、ぜひ予備知識なしで読まれることをお勧めします。


No.1 10点 容疑者Xの献身
東野圭吾
(2011/06/07 16:51登録)
トリックとしては目新しさはないが、要は使いよう。背景、状況設定、動機などで感動的なストーリーが作れるのだなと思った。トリック自体をいくら沢山知っていても、上手に使えなければ意味がない。文才とはこういうことを言うのだろう。
ある程度、年を取ってくれば、誰しも石神に共感できる部分が出てくるのではないかと思う。タイトルの「献身」がよく内容を反映していて、こういうことだったのかと唸らせる。
天才対決としながらも、石神のインパクトが強すぎて、湯川博士の影が薄いことが少し残念。

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