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ミステリの祭典

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kenvsraou7さんの登録情報
平均点:6.62点 書評数:21件

プロフィール| 書評

No.21 6点 ダイイング・アイ
東野圭吾
(2013/03/23 14:35登録)
ストーリー展開の速さはピカイチ。
東野ワールド全開。
今回はエロティック・サスペンス。
要所要所でエロ満載でこれが飽きを遅らせる手段になってる。
ラストでは、東野お得意の科学と文芸の融合というか
そんな近未来的な衝撃で幕を閉じることになる。
東野さんのこんな屁理屈っぽいとこ好きだな。


No.20 4点 行方不明者
折原一
(2013/03/23 14:28登録)
題名が行方不明者だったので、これがどんなふうに
殺人事件に結びついていくかが肝だったと思うが
いまいち押しが足りなかったというのが率直なところ。

二つのストーリーがラストに向けて交錯していくところは
よかった。その割には衝撃は少なかったのだが…。
僅かなところではあるが理不尽な展開があり
それが積み重なってイライラとすることがある。
 
何か惜しい感じがする。残念。


No.19 9点 青の炎
貴志祐介
(2011/07/01 17:11登録)
青春もののミステリーとしてかなり完成度の高い作品。
とくに主人公の心情がリアルに描かれていて
この人物像にグイグイ引き込まれていく感じがいい。
完全犯罪が達成されたかに見えた主人公が
その若さゆえに出てくる綻びによって
じわじわと追い詰められる様はスリル満点。
犯罪を隠すために犯罪を犯すといった
焦る主人公がまた淡い青春ストーリーを醸し出す点もいい。
そして映画版の主演は二宮くん。
これがまたぴったりとあってる気がする。


No.18 8点 八日目の蝉
角田光代
(2011/05/04 23:11登録)
確かにミステリではない。
しかし、そんなことを払拭するくらいの心揺さぶられる作品である。
物語は1章と2章しかなく文章もすごくわかりやすい。
1章は誘拐犯の逃亡から逮捕されるまで。
2章は誘拐された女の子が成長してからの話。
至ってシンプルなのだが作者の人物描写が巧みに表現されて
おり、読み手の感情を揺さぶってくる。
ここがこの作者のうまいところである。

人生をボロボロにされた犯人を憎む主人公が
いつしか顔をも覚えていない誘拐犯を理解していき
人間とは愚かな生き物なのだと、
そして本当の幸せは決して望むことではなく
常に目の前にあることに気づくことができるかどうかだと
読者に訴えかけてきているようだった。

もしチャンスがあるなら映画も見てみたい気がした。
そんな作品である。


No.17 5点 連鎖
真保裕一
(2011/04/06 15:30登録)
この作品が真保さんのデビュー作なのだが
かなり硬派だったことが伺える。
連鎖というタイトル通りラストは二転三転と
急展開するのはこの作品の醍醐味。
しかし、まだ固いイメージが残るのは否めない。
あと一押しという感じである。


No.16 7点 白銀ジャック
東野圭吾
(2011/03/30 22:18登録)
ゲレンデでの爆破事件を取り扱っているだけあって
スピード感がある作品。
ミステリとしてはいまいちであるが
映画化されてもおかしくないくらいの
エンターテイメント作品である。
こういう作品も書くのかと少しびっくりはした。
こってりとした小説を読みまくる中で
こうゆうさわやかな感じの作品を読むのもいいものだ。


No.15 9点 十角館の殺人
綾辻行人
(2011/03/30 22:09登録)
これぞミステリの王道。
トリックの巧妙さ、複雑すぎず、甘すぎず
わかりやすい文章でもあった。
テンポも非常によくノンストレスで読めた。
少し難しい表現を入れてみるのもまた妙味。
芸術に近い小説だと感じた。
この一冊はかなりの労力だったとあとがきにあった。
その情熱が伝わってくる作品である。


No.14 6点 百舌の叫ぶ夜
逢坂剛
(2011/03/30 22:02登録)
古き良きハードボイルドと言った方がいいかもしれない作品。
序盤にいろんな人物の視点から始まるのだが
それがもうすでにこの作品のトリックである。
ミステリというよりは男たちの争いのような感じに
後半はなってくる。
この乾いたストーリー感、ちょっとした色気のある表現
ダンディだな。と感じた。
しかし、あまりにも視点が変わるので読みにくいのも事実。
硬派な作品。


No.13 5点 分身
東野圭吾
(2011/03/21 12:26登録)
科学の暴走をテーマにしたなかなかスリルのある作品。
ただ、どことなく学園ものの延長のような雰囲気がある
のは御愛嬌。
女の子にはなんとなく受けそうな感じがした。
自分としてはもっとアグレッシブな内容を期待したのだが。
しかし、東野さんはいろんな分野に挑戦されていて
どういう頭の構造をしているのだろうと思わされる。
いい勉強になりました。


No.12 4点 美しき凶器
東野圭吾
(2011/03/21 12:20登録)
日本版ターミネーターかと最初は思った。
東野作品ではないのではないかと思うくらい序盤の展開は
きつかった。眠いという意味で。
後半は徐々に東野イズムがチラッと現れてくるのだが
全体的にはいまいちだろうか。
この“美しき凶器”とは”女のしたたかさ”と置き換えることが
できようかと思った。
本当に怖いのは殺し屋ではなく
それを操ったり、利用している奴なのだと。
ちなみにこのタランチュラこと女ターミネーターは
いったいのどこから来たの?
なぜご主人さまのために殺すの?
と思いつつ物語はTHE END。


No.11 4点 チーム・バチスタの栄光
海堂尊
(2011/03/19 12:42登録)
ミステリという分野の話ではなかった。
犯人は最初の段階で目星がつくから。
ただ人物描写が非常におもしろく
この中に出てくる人物たちがいきいきとしている。
人間とはいかに完璧を装っていても
愚かな生き物だなとつくづく思い知らされた。
あってはならない医療事故を題材にしている作品の中では
抜群のおもしろさはある。
この白鳥というキャラが最高に気持ちのいい奴であり
人間誰しも彼のように生きれたらいいと思うであろう。


No.10 10点 天使のナイフ
薬丸岳
(2011/03/10 21:58登録)
題材が少年犯罪を取り扱ったものだったので
「さまよう刃」に通ずるところがあり
興味心身で読み始めたのだが見事にジャストミート。
これは面白い。
「さまよう刃」よりエンターテイメント色が強く
少年犯罪を基盤にしているものの
その背景にある深い暗闇のような事件に衝撃が走った。
この作者の情熱がこの文章のカッコよさを象徴していると
思う。この人の作品はこれからも読んでみたいと心から
思った。


No.9 8点 黒い家
貴志祐介
(2011/03/08 19:37登録)
怖かった…ほんとに。
小説でこんなに恐怖を感じたのは初めてじゃないかな。
狂気に満ちたおばはんほど怖いものはない。
とくにすごいのはおばはんの旦那の腕を保険目的で
事故に見せかけて切り落とすというのはかなりグロかった。
映画も見たが大竹しのぶが乳出しながら
追っかけてくるのはほんとに怖い(汗)
テンポはゆっくりなのだが
恐怖がじわじわと浸透する衝撃的な作品。


No.8 2点 インシテミル
米澤穂信
(2011/03/08 19:24登録)
クローズドサークル系の作品にしてはお粗末。
この組織の黒幕は誰なのかも前半でわかってしまった。
それがわかってしまうと連続殺人犯は
どうでもよくなってしまって、読み応えがなかった。
これが映画化されるのはどうかと思う。
とにかくごちゃごちゃしすぎてわかりにくい。


No.7 7点 GOTH リストカット事件
乙一
(2011/03/07 12:39登録)
なんともエグイ作品。
文章表現における残虐さはほのぼのとした日常を切り裂くように痛々しい。若い人向けの作品といわれるのはこうゆう荒々しさにあるのだろうか?
しかし、この著者はライトノベルという分野の革命児だと聞く。短い文章でこれだけの迫力、展開の鋭さを書けるのはやはり凄いと思わされる。
この作品はミステリを新しい段階に導いた革命的作品であろう。長編にも挑戦してほしいと素直に思う。


No.6 5点 オーデュボンの祈り
伊坂幸太郎
(2011/03/07 12:28登録)
伊坂ワールドは独特の世界観がある。
そのファンタジーなシュールな世界に
ミステリーや濃密なストーリーが組み込んである。
一見、ほのぼのしていたかと思うと
残虐非道なシーンが随所に現れるし
なんとも掴み所のない作品である。
最後まで読んでみて結果面白い。
しかし、シュールなので納得できるようなできないような。
これが伊坂ワールドなのかな。


No.5 9点 悪意
東野圭吾
(2011/03/06 23:33登録)
悪意というタイトルから
何やらギタギタとしたものを想像したのだが
物語はレポート形式で淡々と進んでいく。
びっくりしたのは半分くらいで急に事件は終息を迎えること。
これからがおもしろい。
加賀刑事の独特の推理力、洞察力が本領発揮されだす。
それもレポート形式で進んでいく。
この斬新な文章表現が読者をどんどん引き込んでいく。
犯人の動機捜しに全てをかけたというこの東野圭吾の
意気込みがすごい。
小説って改めておもしろいって思った。


No.4 7点 手紙
東野圭吾
(2011/03/06 23:26登録)
殺人事件を起こした犯人とその家族の物語が非常にせつなく
鎖のように切れない兄弟の絆が痛々しくもある。
全編通じてこの社会に追いやられる犯人の弟の悲劇が
描かれ非情な決断をすることの意味を問われる。
しかし、人間は心の中をシュレッダーのように寸断することは
できない生き物。
ラストはごく小さな安ど感につつまれる。
東野作品中でも傑作のひとつ。


No.3 10点 さまよう刃
東野圭吾
(2011/03/06 23:16登録)
ミステリよりではないのですが
私の中ではこの作品がものすごく印象的だったので。
作品のテンポや迫力はさることながら
娘を殺された父親が犯人たちを追い詰めていく姿には
共感を抱き心が燃えるように読ませていただいた。
そして小説というものが
人の心の中にある激情を揺さぶられるとは思いもせず感動した。
こういう作品にこれからも出会いたい。


No.2 5点 レイクサイド
東野圭吾
(2011/03/06 23:07登録)
トリックはほんと初歩的だし、ストーリーの重さも
あまり感じず無難な結果。
ただ親というのは子供の罪をも隠してしまうほどに
馬鹿なのだと痛感させられているのは情けなくも感じる。
東野作品にしては独特のせつなさがないように感じる。

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