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ミステリの祭典

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ダイイング・アイ

作家 東野圭吾
出版日2007年11月
平均点5.62点
書評数16人

No.16 7点 斎藤警部
(2020/02/27 18:30登録)
糸屋の娘じゃあるまいし。。。。 主人公の記憶の失わせ方が絶妙。。おかげで読者にとって謎に被さる謎が次々と奔出! 一方で、すぐにカタが付いたり解明出来たよな気にさせられたりする案件も続々。 筋立てはどんどん曲がりくねるのに混乱無く、頼もしき剛速球感、面白いです!! それにしてもホラーだか何だかにしか思えない事象がいつまで経ってもおさまらないのだが、はて。。。。 そう来るのか。。。。。。 だけど終結のドタバタで違和感が急襲。ここさえピシと決めてたら8点級だよなー 惜しいー  んで交通問題から派生した社会派ミステリ(?)とも見えるし、それはダミーの騙し絵とも見える。 某登場人物(名脇役)がまさかの被害者になってたのは違和感じたんだけど、、やっぱ交通事故で殺されるより意志ある殺人者に殺されるほうが怖い、って事を匂わせたかったのかも??  でも結局、ホラーとは謂わずともサイコ的なもやもやの切れ端が微妙に残ったかなあ、、本格ミステリ/本格サスペンスだと思って読んじゃうと。

発刊当時 『今度の東野圭吾は、悪いぞ!』 ってキャッチコピーが意味ありげに踊ってた本ですよね。 悪い、のか。。。。。

No.15 4点 take5
(2016/07/17 05:20登録)
たまたま図書館で手にした物です。
東野圭吾作品らしくないですね。
ミステリーとしては最高級ではないですし、
社会的問題提起も感じられないですし、
ただひたすらリーダビリティーは高い作品です。
女性には1~2点の作品なのではないでしょうか。
説得力に欠けるので。

No.14 6点 おっとー
(2015/01/28 12:05登録)
『人の思い』を上手く表現していると思う。

No.13 7点 Tetchy
(2014/11/29 23:27登録)
本書は長年お蔵入りしていた作品として発表時に宣伝文句として謳われていた作品だ。

記憶喪失の主人公が過去を探る話と云うのはそれこそ世にゴマンとあるが、それが過去に起こした交通事故、しかも相手は亡くなっている事件であることが東野氏の着想の妙と云えよう。通常ならば周囲の人間が勧めるように早く忘れた方がいい記憶であり、それが襲われたとはいえ、忘れる事が出来るのは非常に幸運なことだろう。実際、私の立場ならば忘れたままに放置するだろう。だから私はドラマの主人公に不向きであると云える。

それはさておき、過去を探っていくことで、寝た子を起こすことになるのは物語の常であるが、雨村の捜査をきっかけに彼の周囲にも変化が訪れる。
同棲相手の失踪、ファム・ファタールの出現、そして被害者岸中美菜絵の幽霊の出現と物語は一種オカルトめいた様相を呈していく。

銀座に高級バーを持つ男、事件をきっかけに大金をせしめて夢を叶えようとする男、社長令嬢の婚約者という玉の輿に乗ったゼネコン社員と社会の勝ち組(になろうとする人)たちへ慎ましくも幸せな暮らしを送っていた一介の主婦の怨念の乗り移った目こそが下した正義の鉄槌の物語は思いの外、心寒からしめる物語であった。

No.12 6点 kenvsraou7
(2013/03/23 14:35登録)
ストーリー展開の速さはピカイチ。
東野ワールド全開。
今回はエロティック・サスペンス。
要所要所でエロ満載でこれが飽きを遅らせる手段になってる。
ラストでは、東野お得意の科学と文芸の融合というか
そんな近未来的な衝撃で幕を閉じることになる。
東野さんのこんな屁理屈っぽいとこ好きだな。

No.11 4点 ドクターマッコい
(2013/03/14 19:10登録)
出来不出来の差が少ない東野作品にしてはぱっとせず。
途中でアンドロイド登場の近未来小説かと思ったほど。
まあこういう作品もありますってとこでしょうか。

No.10 1点 ムラ
(2011/09/05 17:19登録)
珍しくホラー風な小説。
すらすらと読めるし、展開も悪く無いが東野作品にしてはオチが弱い。
官能小説書きたかったのかと突っ込みたくなるほどの性描写もちとくどかった。

No.9 4点 STAR
(2011/06/20 16:09登録)
他の東野圭吾作品同様、すらすらと読みやすい。
軽くホラー?ただ最後は「幽霊でした」なんてオチではないので、そこはいい。
しかし他の作品と比べると、「あっ」という驚きもないし、感動もないと思ってしまった。

No.8 5点 ミステリー三昧
(2011/03/01 01:03登録)
<光文社文庫>実はこっちも買ってしまったので感想を。
ジャンルは「SF」+「オカルト」。東野お得意の失われた記憶探しを盛り込みつつも新しいテイストだったので飽きずに読むことが出来ました。あまり怖いとは思わなかったですが、プロローグには少しゾクッとさせられました。自分のせいとは言え、睨まれながら死なれるのですから。気が狂うのも仕方ない。それにしても彼女はいったい何をやりたかったのか最後までよく分からずモヤモヤ気味です。終盤の加害者の〇〇〇〇という真相がある為に物語の進行上、主人公を殺すに殺せない状況で、とりあえず繰り出した行動が何故かセックスアピール。。。怖いというよりエロいぞ東野圭吾・・・

No.7 5点 ある
(2010/09/03 00:50登録)
まだ東野作品は半分くらいしか読んでいませんが,今まで読んだ中で一番エロいと感じました(笑)
そのせい?か,瑠璃子のキャラが他の東野作品にはいない感じで印象的でした。

No.6 6点
(2010/08/10 05:43登録)
一気に読めました。
記憶を無くした交通事故の加害者の前に死んだはずの被害者の女性が現れて・・・・。軽いホラーですね。

No.5 6点 白い風
(2009/01/10 18:25登録)
交通事故の加害者が被害者の夫に襲われる。
その際、記憶を失う、そしてその記憶を探ろうとすると様々な事件に遭遇する…。
題名にもあるように”死んでいく者の目”がポイントになる、軽いホラー系かな。
ただ、東野作品に多いラストの意外性は小さかったかな。

No.4 8点 さとりん
(2008/08/13 20:06登録)
面白かった!面白かったんだけど、、、、ラストに近づくにつれてなんだか現実味が感じられなくなったというか、なんていうか私好みじゃなくなった。
全部読み終えた感想は「へぇ~・・・・」でした。(苦笑)

No.3 3点 こう
(2008/06/04 21:53登録)
 主人公が記憶喪失となりその記憶を取り戻そうとする話自体は珍しくありませんが(今までで最も気に入っているのはラドラムの暗殺者ですが)自分自身の過去の行動に対しての疑問が徐々に解明されてゆく所は面白いです。また記憶を取り戻した時点で読者に主人公の性格が明らかにされる所も見事です。性格変化というよりも部分的な記憶喪失なので性格は一貫しているはずなのでしょうがあえて記憶を取り戻した直後にその性格を露わにさせる所はなかなかうまいと思います。
 主人公の勤め先が「茗荷」なのは意図的とは言え少しやりすぎな気がします。普通の名前でも良い気がします。
 最後の部分はSF、ホラー的要素が強く個人的にはもう少しすっきりした落ちが良かったです。「狂人の行動」というのであればそれはそれでありがちではありますがまだ納得できますがほとんど超常現象の様ですから。
 またラストまで考えてのタイトルなのでしょうが個人的にはホラー的要素は好きではありませんでした。 

No.2 9点 VOLKS
(2008/04/11 23:42登録)
冒頭から引き込まれラストまで一気に読めた。
不思議な話だが、「こんなことあるわけがない」と一蹴は出来ない。
どんなに人は騙せても、自分自身は騙せない。

No.1 9点 akkta2007
(2007/12/04 20:13登録)
久しぶりの東野作品であったが、十分楽しむことが出来た。
今回のこの作品については、読んでいて何だか怖かった・・・

記憶を一部喪失した主人公が過去に死亡事故をおこしていたことを知らされる。なぜそんな重要なことを忘れてしまったのだろうか?事故の状況を少しずつ調べる始める主人公・・・
そして少しずつ記憶が蘇ってくる、その先に見えたものは・・・
誰もが少しずつ嘘をつき、誰かを陥れようとしている。

最初から最後まで一気に読んでしまった!
十分に読み応えのある内容のある作品であった。

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