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ミステリの祭典

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分身

作家 東野圭吾
出版日1993年09月
平均点6.50点
書評数26人

No.26 6点 じきる
(2020/08/30 15:47登録)
物語自体は5点だけど、ラストが良かった(あざとさは感じるが)ので1点加点。

No.25 7点 斎藤警部
(2015/08/27 20:59登録)
「宿命」「変身」と並べると、いい意味で軽くなっていますよね。 若い女性達が主人公、その片方はバンドのヴォーカリストという設定も相俟って、華やかな雰囲気もいっぱい。 「宿命」はもちろんの事、「変身」に較べてもわざと先読みさせる、と言うより終結を露骨に予見させてしまうような作りのお話ですが、それでも読んでいてとても愉しい。そして結末の迎え方は、決してありきたりなものではなく。。

No.24 7点 ドクターマッコい
(2013/03/21 09:24登録)
二人の性格の異なった女性の描き方はもとより
身ごもった母親の子に対する愛情表現が素晴らしく
胸が詰まりそうになりました。

ここらの手腕はさすがです。

No.23 5点 こう
(2012/06/23 00:47登録)
(ネタバレあります) 
 90年代後半に羊の〇〇〇〇のニュースを見て絵空事かと思ったことに現実感が出てきたことが思い出されます。読んだのがその直後だったので予想通りで驚きは少なかったですが流行の話題を先取りした作品として作者の先見の明には驚かされました。この作品も読みやすいですが現代では賞味期限切れで驚きの少ない題材になったかと思います。

No.22 5点 kenvsraou7
(2011/03/21 12:26登録)
科学の暴走をテーマにしたなかなかスリルのある作品。
ただ、どことなく学園ものの延長のような雰囲気がある
のは御愛嬌。
女の子にはなんとなく受けそうな感じがした。
自分としてはもっとアグレッシブな内容を期待したのだが。
しかし、東野さんはいろんな分野に挑戦されていて
どういう頭の構造をしているのだろうと思わされる。
いい勉強になりました。

No.21 2点 ムラ
(2011/01/06 18:18登録)
長さの割に展開が全部分かっちゃうから、物足りなかったかなぁという印象。
最後のシーンは綺麗だけど、それだけ。先が別に気にならない展開がてんこもり。

No.20 7点 Tetchy
(2010/12/29 20:06登録)
『宿命』、『変身』に連なる作品。
これら医学的ミステリの主眼が人間ドラマにあるように本書で描かれるのは母性。特に事件の発端となった、頑なに禁じていた我が子のTV出演を叱りつける事無く、受け流した小林志保の母性が印象に強く残った。

それだけに最後は駆け足で過ぎた感じがするのが残念。あのラストシーンが作者のやりたかったことなのは判るが、それゆえなんとも尻切れトンボのような結末に感じてならない。

No.19 5点 seiryuu
(2010/07/16 21:13登録)
ラストシーンは綺麗。
血のつながりがなくても母性が芽生えたところに救いを感じました。

No.18 6点 ミリ
(2010/04/19 15:28登録)
二人の対面に期待が膨らむ中、このラストはきれいにまとまっていました。二つの話が重なった時、くどい説明などを入れず、印象的に終わらせたのがよかったです。

No.17 7点 ZAto
(2009/10/18 12:47登録)
別々の話が次第に接点へと加速度をあげてていくサスペンスに読者を乗せ、カタルシスへと運び込んでいく作劇が巧く計算されていると思った。

No.16 7点 ミステリー三昧
(2009/08/22 13:12登録)
<集英社文庫>東野圭吾の代表作(長編/1993)です。
「殺人事件があってトリックは?犯人は?」の意外性を突いた推理物とはかけ離れた医療サスペンス型ミステリーです。ただ「謎で楽しませる」という最低条件は楽にクリアしています。それは「鞠子と双葉の出生の秘密」の一点だけですが、それだけでも読者を惹き付ける力を持っています。現在と過去を繋ぐ糸の探求過程は読んでて飽きませんし、最先端医療という題材も興味深かったです。でも結局、最後で読者の心を揺さぶるのは人間ドラマです。主人公にとっては重すぎるシナリオでしたが、それを感じさせずに〇〇〇を使っての爽やかな幕切れを演じてくれました。そのさりげない道具の使い方が巧いですね。
余談ですが、東野作品に「美人で気の強い」女性が度々登場する理由が分かったかもしれません。多分探偵と呼べる人物を登場させないことが大きいのでは。この物語では鞠子・双葉が(素人)探偵役を務めることになりますが、当然「美人」であった方が男女問わず情報が掴めやすいという考えがあります。そして恋愛感情むき出しで男に振り回されやすい女性だと物語進行の妨げになるので、多少男を見下すぐらいの「気の強さ」は不可欠であり、結末を受け止めるのに十分な器を持たせるという意味でも「大人びた」主人公を登場させるのは必然的な考えです。例えば島田荘司では「レオナ」、有栖川有栖では「麻里亜」が美人で気の強い女性と呼べます。

No.15 7点 だい様
(2009/07/13 09:35登録)
さすが東野圭吾!
これも結構読まされました。
しかし若干冗長さを感じ個人的には『変身』のが好みでした。

No.14 9点 G
(2009/03/05 21:07登録)
かなり楽しんで読んだ。
2つの流れが近づきつつなかなか重ならず、ついつい先が気になり読破してしまった。
個人的にとても好きな作品。

No.13 6点 白い風
(2008/12/08 23:30登録)
脳移植の「変身」に続いて、クーロンをテーマにした医療SF作品。
ここにも「変身」同様闇組織がでてきます。
こちらも犯人当てじゃないのでミステリというよりサスペンスですね。
悪くはないけど、私は犯人当てのミステリの方が好きですね。

No.12 6点 COBRA
(2008/06/13 14:37登録)
ラストシーンは、映像が浮かぶ。

No.11 5点 いけお
(2007/10/10 12:57登録)
ラストがきれいで、そのラストにつながる過程もきれい。
まさに「作品」という感じ。
ミステリっぽさはあんまりないけど。

No.10 7点 akkta2007
(2007/07/23 20:52登録)
ある研究者のエゴからクローン人間を作り出してしまう。
そのクローン人間を中心に物語が進められるのだが・・・・

「どうせできることのない架空の話」が今現実に形になりつつある。
このことには、東野氏も驚いているのでは・・・?とも思う。

内容、ストーリーともに非常に興味がわく作品であった。

No.9 6点 シーマスター
(2007/07/07 23:36登録)
変身の分身みたいな話。(両方読んだ人なら分かる)

2人の物語が交互に進むという形であるにしても、トントンと読ませる『変身』に比べるとモッツァレラという印象が終始拭えなかった。(何のこっちゃ)

本作も先進医療への危惧の念が込められたミステリだが、本質的にはこの小説もまた(変身はこの点、異なるが)「親子」の真の意味を訴えかけてくるものではないだろうか。

皆さん感じられているように、この作品は間違いなくラストで不相応なくらいに点を稼いでいる。個人的にも震えがくるほどの情感を覚えたことを否定できない。(富良野のラベンダー畑!)

No.8 9点 けいぞう
(2005/05/15 18:47登録)
ラストあは感動的だけどその続きは?って感じ。
それとレモンを生で食べてるけど、それ空港で落としたんちゃうん

No.7 5点 884
(2004/09/21 15:06登録)
 感想は、一言で言えば消化不良です。そこで終わりじゃ何の解決にもなってないだろ、と思わざるをえません。だからと言ってあそこから敵討ちにいかれても困るんですけど(笑)。

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