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ミステリの祭典

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黒い夢さんの登録情報
平均点:6.77点 書評数:30件

プロフィール| 書評

No.30 9点 貴族探偵対女探偵
麻耶雄嵩
(2013/10/31 07:46登録)
常識破りな「貴族探偵」が事件を解決していく短編集の第2弾です。今回は題名の通り、女性の探偵が出てきて各話で推理合戦を繰り広げます。それによって発見した手がかりについての取捨選択や読み取り方などに深みがでて、とてもおもしろかったです。また最後のオチもうまくきまっていてよかったです。


No.29 7点 セシューズ・ハイ
天祢涼
(2013/09/09 08:06登録)
父親の跡を継いだ二世議員が秘書をまきこんで、議員生活の中で直面する謎を解いていく連作短編集です。まず各話で提示される謎が国会議員ならではのもので非常に面白かったです。また自らが仕える二世議員を信用していないがゆえに、語り手である秘書が謎や真相について独自に考えていくという部分も非常に良かったです。各所に細かくちりばめられた伏線がきれいに回収されるラストも非常に良かったと思います。


No.28 5点 私の嫌いな探偵
東川篤哉
(2013/09/06 07:41登録)
おなじみの烏賊川市シリーズです。今回もドタバタしている感じがよかったです。謎に関してはそこまで印象的なものはありませんでしたが、深く考えずにサラッと読みたいときにはいいと思いました。


No.27 5点 硝子の探偵と消えた白バイ
小島正樹
(2013/07/16 08:00登録)
作者のやりすぎな感じが好きな私としては物足りなさを感じてしまいました。メインとなる謎についても自分としてはイマイチでした。ただ、物語全体に仕掛けられていた企みはよかったです。


No.26 6点 祟り火の一族
小島正樹
(2012/10/23 08:09登録)
奇妙な謎がこれでもかと提示され解き明かされていくという形は良かったです。ただし謎をより不可解にするために多少無理が生じているかとは思います。
また作品の雰囲気も悪くはなかったのですが、もう少しストーリーに深みがあってほしかったと思います。


No.25 8点 黒と愛
飛鳥部勝則
(2012/10/17 08:11登録)
物語の構成が面白かったです。
そしてある仕掛けについては無理を感じるところもあったのですが、真相についてもとても満足しました。
終盤とんでもない展開もありますが、全体的な雰囲気も作者の作品にみられる独特なものでよかったと思います。


No.24 5点 追想五断章
米澤穂信
(2012/10/11 07:51登録)
物語の構成が面白かったです。
真相についてはそこまで驚きはありませんでしたが、登場人物の複雑な思いが読んでいて感じ取れる作品だったと思います。


No.23 7点 死の命題
門前典之
(2012/10/04 08:13登録)
皆さんがおっしゃるように色々とひっかかる点もありますが、真相についてはとても楽しめました。
人に薦めるのが難しい作品ですが、個人的には嫌いではないので+1点としました。


No.22 6点 白い兎が逃げる
有栖川有栖
(2012/10/03 08:24登録)
ロジックはもちろんですが、それぞれのストーリーもよかったと思います。
作者の短編は安定感があり、安心して読めるのがうれしいです。


No.21 6点 長い廊下がある家
有栖川有栖
(2012/09/26 08:05登録)
それぞれの短編が趣向を変えて作られており、最後まで楽しく読めました。
他の皆様もおっしゃってるように、「ロジカルデスゲーム」がその中でも異色でよかったと思います。


No.20 7点 葬式組曲
天祢涼
(2012/08/08 08:16登録)
お葬式をテーマにした連作短編集です。
日本においてお葬式を行わなくなりつつあるという設定の中でお葬式に対するさまざまな思いが取り上げられており、物語自体もとても面白かったです。
各編で取り上げられる謎についてもお葬式というテーマをうまくつかっていてよかったと思います。
最後の展開は予想をはるかに超えていましたが個人的にはとても満足でした。


No.19 8点 電氣人閒の虞
詠坂雄二
(2012/03/29 08:56登録)
好みがわかれる作品だと思います。
読んでるときに感じた作品(構成)に対する違和感の理由が最後に判明したときは、とても感心させられました。
前作に続き、あいかわらずひねくれた作品を書くなぁと思います。
最後の一文も個人的には良かったと思います。


No.18 7点 聯愁殺
西澤保彦
(2011/12/16 08:01登録)
読み始める前と後で印象がかなり変わりました。
推理合戦をメインに考えていたのですが、それにしては手がかりがあとからあとからでてくるのでおかしいなぁとは思ってたんですが。
読み終えてすべて納得できました。


No.17 8点 作者不詳 ミステリ作家の読む本
三津田信三
(2011/11/10 07:44登録)
作者の作品で初めて読んだのがこの本でした。
作中読み進められていく短編はロジックがしっかりしていてよくできていたと思います。解決に至るまでのハラハラ感もよかったです。みごとにミステリーとホラーが融合している作品だと思いました。


No.16 9点 誰のための綾織
飛鳥部勝則
(2011/11/01 11:20登録)
なかなか手に入らなかったので期待がかなり高まっていましたが、その期待を裏切らないどころかそれ以上の素晴らしい作品でした。物語の構成によってこんな仕掛けができるんだなぁととても驚かされました。入手困難なのがもったいないです。


No.15 2点 しあわせの書―迷探偵ヨギガンジーの心霊術
泡坂妻夫
(2011/10/28 08:20登録)
このような本を作ろうとした作者と出版社の努力はすごかっただろうとは思います。
しかし個人的にはその仕掛けについてもストーリーについても魅力が感じられませんでした。


No.14 8点 スパイダーZ
霞流一
(2011/10/20 07:58登録)
細かな伏線を回収しながらの事件解決へのプロセスは見事だったと思います。事件そのものについても楽しめました。と、このまま書評を述べてしまっていいのかとためらわれるような気もします。怪作です。特に主人公のキャラはとんでもなく強烈でした。


No.13 2点 星降り山荘の殺人
倉知淳
(2011/10/19 08:34登録)
まさかこれはないよなぁと思ったことがあたってしまっていたのが残念です。また個人的にはストーリーに魅力を感じることができませんでした。


No.12 10点 メルカトルと美袋のための殺人
麻耶雄嵩
(2011/10/18 08:42登録)
すべての短編が非常によくできていました。それだけでなくひとつひとつのアクが強く、とても独特な仕上がりでした。これも銘探偵メルカトルならではだと思います。「瑠璃鳥~」と「水難」が特にお気に入りです。


No.11 5点 フリッカー式 鏡公彦にうってつけの殺人
佐藤友哉
(2011/10/14 08:41登録)
評判通り激しい小説でした。ミステリーというよりもエンターテイメント作品という感じなのでしょうか。ただ最後にすべてが明かされていき、ひとつにつながっていくところは楽しめました。

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