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ミステリの祭典

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まほろ市の殺人 春
無節操な殺人

作家 倉知淳
出版日2002年06月
平均点4.77点
書評数26人

No.26 6点 虫暮部
(2022/08/09 12:25登録)
 不謹慎ながら面白い情景のトリック。忘れかけていた冒頭のエピソードが最後につながるのは気が利いている。
 ただ、この曖昧な真相は某長編と同系統だが、一人で何度も使っていい手じゃないと思うんだなぁ。

No.25 4点 ボナンザ
(2021/06/22 22:49登録)
この手の連作にありがちな無茶苦茶な一編。馬鹿ミスなのにトリックが途中で予想つきすぎるのがイマイチ。

No.24 5点 レッドキング
(2021/03/23 14:00登録)
架空都市「まほろ市」お題シリーズ「春の巻」 マンション7階ベランダからの人間消失、殺害時刻と目撃時刻の齟齬、二重の不可能トリック。高校生探偵によるトリック解明の解釈は・・.・嫌いじゃないぞ、こういうの。

No.23 5点 蟷螂の斧
(2018/06/05 17:58登録)
登場人物に「んな、アホな―」と言わしめています。期待を裏切られるバカミスで、逆に笑えました。著者特有のほんわかとした語り口ですんなり読めました。

No.22 3点 E-BANKER
(2016/10/16 00:03登録)
倉知淳(春)・我孫子武丸(夏)・麻耶雄嵩(秋)・有栖川有栖(冬)の四人が架空の街・真幌市を舞台に競演したシリーズ。
祥伝社から「幻想都市の四季」と銘打って発表された企画もの。
2002年発表。

~「人を殺したかもしれない・・・」。真幌市の春の風物詩「浦戸颪」が吹き荒れた翌朝、美波はカノコから電話を受けた。七階の部屋を覗いていた男をモップでベランダから突き落としてしまったというのだ。ところが、地上には何の痕跡もなかった。翌日、警察が鑑識を連れどやどやとやって来た。なんと、カノコが突き落とした男は、それ以前に殺され、真幌川に捨てられていたのだ!~

う~ん。
このシリーズの字数制限、分量は明らかに失敗。
短編でもない長編でもない、いわゆる「中編」というべきページ数なのだが、中途半端感がもろに出ている。
作者もその辺の処理に困ったのか、短編らしい切れ味もなければ、長編ほど練られたプロットもなく・・・という感じ。

紹介文のとおり、「死んだはずの男が、ベランダから覗き見し、二度も殺されてしまった」というのが本作の謎というか、もうこれ一本槍にストーリーは進んでいく。
しかもバラバラ殺人とくれば、もうそこは、例の島田荘司が得意なヤツだろうな・・・と思うよな、普通。
(バラバラの頭部がこうなって、腕がこうなって・・・ってね)
ただ、さすがに倉知淳はそんなありきたりの解法を許してはくれなかった!
でも、その代わりの真相がコレか?!!

「なんじゃこりゃ」である。
この光景というか風景って・・・ありえないほどシュールだろう!
これではミステリーというか、タチの悪い童話。
これを発表した作者というか、発表させた出版社には恐れ入りました。
私が責任者なら、担当者呼び出してコッ酷く叱りつけてやるけどね。

No.21 6点 風桜青紫
(2016/07/17 14:33登録)
こんなん笑うわwwwwwwww
なんかもうめちゃくちゃだが、こういうひどすぎるバカミスは逆に好印象。我孫子麻耶狙いで『まほろ市』を読み始めたが、正直これが一番面白かった。

No.20 4点 いいちこ
(2016/07/11 20:30登録)
当代を代表する一流の作家を揃えながら、あまりにも冴えない作品ばかりの本シリーズ。
本作に関しては、軽妙なストーリーテリングとの親和性があるとは言うものの、やはりトリックが無理筋と言わざるを得ない

No.19 4点 HORNET
(2016/02/07 13:51登録)
 舞台設定や軽妙なタッチの物語描写は読み易く好感が持てるが、話としては・・・最後まで読んで力が抜けてしまった。
 バカミスと言っても差し支えないだろう。このシリーズは他に我孫子武丸、麻耶雄嵩、有栖川有栖という錚々たるメンバーで描かれているが、企画ものということもあり、各作家の遊び心というか、「書いてみたかったアイデア」集というか、そんな感じがする4編でもある。
 

No.18 6点 メルカトル
(2014/02/08 23:24登録)
再読です。
つくづく倉知氏は読み手に優しいミステリを書く人だなと思う。『壺中の天国』のような実験的な作品は例外として、ほとんどが極悪人と呼べるような人間は出てこないし、軽妙なタッチで普段あまりミステリを読まないような人でも、割合すんなりと読めてしまう作品ばかりだ。しかも、登場人物の造形もしっかりしているし、どのキャラも憎めないところがあって好感が持てる。
さて本作であるが、おそらく途中までは魅力的な謎が提示されていて、読者は物語に引き込まれることは間違いないだろう。問題は解決編。この脱力感漂う暫定的な真相は多くの人が不満の声を上げることだろう。だが私は、たとえご都合主義とか偶然が過ぎると言われようが、この結末は好きである。作者が自ら書いているような、幻想的で悪夢のような光景は豪く映像的で、強烈な印象を与えてくれる。
ただ一つの疑問を除いては、個人的にとても気に入っている。だがやはり本格ミステリとして、出来る限り公平を期するためこの点数とした。

No.17 4点 まさむね
(2010/12/13 22:46登録)
いや,サラサラ読めたし,決して楽しめなかった訳ではないのです。最低限のポイントは押さえてますしね。
でもなぁ…相当に微妙なトリックですよねぇ。ちょっと力が抜ける感じですよねぇ…ということで,この点数。

No.16 5点
(2010/11/12 13:14登録)
なかなかいいんじゃないですか。中編本格で、しかも青春ユーモア推理なんだから、このぐらいアホらしい真相(トリック)のほうが楽しめます。伏線の散りばめかたもよかったし、中途の推理合戦もよかったし、読みやすいし、なんといっても短いのがよかった。馬鹿げた内容ながらも上手くまとまっていたと思います。特に大きな非はなかったですね。

No.15 5点 測量ボ-イ
(2010/03/25 00:26登録)
皆さんの評価、あまり良くないですが、僕はまあそれなり
に楽しめました。
トリックは確かに微妙ですが、たまにはこういうのもあり
かも。
内容的にやや薄っぺらい感じもしますが、紙数の制約もあ
り、いた仕方なしですね。

No.14 2点 こみめたる
(2009/12/19 20:41登録)
これは酷い。今まで読んだ推理小説の中でも最低の部類です。トリックとは得てして強引なものですが、これはあまりにも有りえない。これでお金を取ってよいものなのでしょうか・・・。

No.13 4点 江守森江
(2009/05/22 15:37登録)
このシリーズに当たり無し。
纏めて本にされたのも買いたくない。

No.12 4点 dei
(2008/11/19 20:46登録)
はっきりいって微妙
星降り~や過ぎ行く~のような作品はもうかけないのかなと感じた作品

No.11 6点 itokin
(2008/11/09 17:01登録)
あり得ないトリックで肩すかし。でも、すらすら最後まで読みきれた。倉知さんの作品は楽しく読めますね。
弟より、猫丸さんの登場の方がおもしろかったのでは?

No.10 4点 シュウ
(2008/10/12 00:09登録)
全く期待しないで読んだのですがまあそれなりでした。
この作者の作品まだそんなに読んでないけど毎回雰囲気違うなあ。

No.9 3点 sasami
(2008/08/11 22:17登録)
これはひどい・・・
突っ込みどころ満載です。

No.8 4点 vivi
(2007/06/06 02:57登録)
あまりにもトリックが上滑りな感じがして、最後に腑に落ちませんでした。
やっぱりこのシリーズ短すぎるんですよ、紙面が。
中途半端な長さで、しかも設定を限られたら、
(締め切りも決められてただろうし)
それなりの作品しか出来なかったんじゃないでしょうか。

No.7 2点 なの
(2005/06/25 00:18登録)
※ネタバレあり
流石は悪名高い400円文庫・・・酷い出来です。
話は最初の『アドバルーン』だけで完全に予測可能です。
ひょっとしたら、何か凄い謎が?と思ったらそのまま終了・・・トホホ。
大体、弟の推測通りだとして、
『身体を支えた指紋』と『ただ単に引っ掛かった指紋』くらい区別できるでしょうに。
重さも、力の掛かり具合も全く違うんですから。
他の季節を読む気がしません。

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