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ミステリの祭典

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黄色い部屋の謎
新聞記者ルールタビーユシリーズ 別題『黄色い部屋』『黄色い部屋の秘密』

作家 ガストン・ルルー
出版日1956年01月
平均点6.52点
書評数42人

No.22 7点 ロマン
(2015/10/20 20:23登録)
完全な密室。二人の探偵による推理合戦。そして廊下の謎。。。 廊下の謎から犯人の予想および特定が出来るがとても信じられないものだった。 言い回しやくどく感じる場面も多々あるが最後に明かされる謎たちを読んだ時の面白さがいっそう引き立てられると考えるとそれでよかった。 確かにこれはミステリの古典的作品だと感じる代物で是非一読すべきものだったと感じる。

No.21 8点 ボナンザ
(2014/04/09 15:53登録)
今更語るまでもない名作。

No.20 7点 蟷螂の斧
(2013/01/30 21:00登録)
物理的密室は、あまり好みではありませんが、この手の心理的密室は楽しめることができました。古典の名作という意味がわかるような気がします。先駆的な作品に高評価をつけていますので、それ以前の「ビッグ・ボウの殺人」も読んでみたいと思いました。

No.19 6点
(2012/12/06 14:49登録)
スタンガースン嬢を襲ったのは誰か、そして犯行があったとされる密室の謎は?
また、この冒頭の謎と、後半の事件との関係は?

密室の謎はさほどでもない。犯人は意外だけど、ピンとくる読者は多いはず。プロットもどうってことなし。真相(動機)もありがち。
(まあ、今読めばってことですけどね)
それに、文章中に《 》と、傍点があまりにも多い。傍点が多すぎるのはミステリーとしては邪道。ヒントも伏線もあったもんじゃない。
なら、どうしてこんなに注目されたのか?乱歩の評価が高かったからか?
東西ベストミステリーベスト100で上位(今回は少し落ちたが)なのも意外。

現代の作品とくらべると、評価は中の下といったところだろうし、密室ものの古典的価値という意味でも、「ビッグ・ボウの殺人」のほうが上だと思います。ただ、ルールタビーユのキャラや、物語の雰囲気は上等です。
それに、ミステリーのスタイルとして褒められるかどうかは別にして、探偵が陰で行動するところなんか、その後のミステリーに影響を与えたのではという気がします。とても懐かしい感じがしました。

No.18 6点 TON2
(2012/11/26 20:49登録)
集英社文庫「乱歩が選ぶ黄金時代ミステリー②」
厳重に戸締りされた黄色い部屋で起こった事件。1908年の作品ですが、既に密室の様々なパターンが出尽くしている中での、新たな密室の構築です。
犯人の設定が「アクロイド殺し」ばりの、違反すれすれというところではないでしょうか。

No.17 7点 ミステリ初心者
(2012/07/27 09:58登録)
ネタバレあります

 ものすごく昔に読んだため、思い出すのに時間がかかりました。当時は、アガサにはまっていたため、その経路でこの作品を知りました。

 今思い出してみると、結構ハイセンスな密室。むしろ現代作品にありそう。パターンのひとつとして、こんな密室もあってもいいと思います。

No.16 5点 オレンジ
(2011/04/07 22:51登録)
洋書というものを初めて読みました。
読みにくかった。。。。私には難しかったです。汗
しかし、トリック解説等の終盤は興奮しました。

No.15 5点 HORNET
(2011/01/10 13:10登録)
 ミステリファンとしては読んでおかねば・・・という気持ち半分,「密室もの」として超有名な作品のトリックとはどんなものか・・・?の興味半分で読みました。
 結論は,この時代と,こうした密室トリックの先駆けということを考えればその名声も納得できました。ただ,時代が進み,トリックも進化していく中で,内容的には色あせていくのかな,とも思います。

No.14 6点 toyotama
(2010/11/25 15:05登録)
出典がわからないまま、
長いことフレデリック・ラルサンという名前が頭にこびりついていた(笑)。
再読して思い出しました。

No.13 8点 kanamori
(2010/07/18 16:40登録)
現在読むとどうか、という思いもありますが、書かれた時代を考慮すると、この密室事件の謎とトリックは非常によく出来ていると思います。人間消失のトリックと意外な犯人は中学生が読んでもミエミエでしたが。
物語は終決していないのですが、続編の「黒衣婦人の香り」をどれだけの人が読んでいるだろうか。

No.12 7点 星屑の仔
(2010/07/03 19:45登録)
ミステリの名作古典。
『心理的密室』の先駆け、と言われています。

そのトリック自体は、さほどぱっとしません。
ただ五十年前に『密室』にこんなトリックを考えたのか、そう思いました。
それにトリックだけじゃなありません。
主人公のルールタビーユのキャラクタも面白いし、これぞ外国作品と言うくらい台詞がかっています。

でもラストは、「これで良いのか・・・?」ってかんじですね。

No.11 7点 isurrender
(2010/02/20 09:49登録)
2つ目のトリックは某三世高校生探偵漫画で同じトリックが
使われていたので、すぐにわかって、犯人もわかった
だけど、どう考えても密室トリックは解けない
でも全体としては面白い方だと思う

No.10 4点 CRYSTAL
(2010/01/18 22:47登録)
その人が犯人ですか。
納得いかないなあ。

No.9 6点 E-BANKER
(2009/12/21 23:00登録)
ある意味「密室物」の元祖的作品。
何かの書評でも読みましたが、ポー「モルグ街」やドイル「まだらの紐」という”人知を超えた密室”ではなく、いわゆる「心理的密室」というか一種の「欺瞞的密室」を最初に持ち込んだ功績は大でしょう。
やはり、最初に読んだときは、密室もですが真犯人の意外性にまずはサプライズでした。と同時に「そんなのありか?」というふうにも感じましたが・・・
まぁ、今読めば古臭さは如何ともしがたいですが、時代性を考えれば「名作」ということで間違いありません。

No.8 8点 (^^)
(2009/10/11 22:33登録)
中学生のころ何度も何度も読み返した思い出がある。
また読みたい。

No.7 8点 okutetsu
(2009/07/01 23:43登録)
古典的密室トリックの傑作です。
犯人も意外性があり当時としては相当のレベルだと思います。
ただ現代の密室殺人ものに慣れた人からすると物足りない解答かもしれません。
続編の黒衣婦人はこの作品のネタバレ満載なので絶対先に読まないようにしましょう。

No.6 5点 測量ボ-イ
(2009/05/29 19:57登録)
(ネタばれ有!)
密室を扱った古典的作品です。けれどもあまり僕の好みでは
ありませんでした。
どうもこの作家の文章は密室である事を必要以上におおげさ
且つくどい言い方で繰り返し説明し、読んでいてうんざりし
た覚えがあります。

密室ものは謎の設定が単純なだけに、種明かしをすると「何
-んだ」というのがどうしても多くなりますが、この作品は
その典型です。
カ-の密室講義の1項がこの作品のトリックそのものズバリ
でずよね。この作品は「三つの棺」より先に書かれただけに、
密室講義も当然この作品を意識して分類されたものと思いま
す。

No.5 8点 レーン
(2009/01/18 17:28登録)
モルグ街を嚆矢とするミステリ創世記の密室の概念は「絶対に人間は入れない」というものであったから、密室トリックを用いる場合は動物を使うしかなかった。
まだらの紐然り、レントン館然り・・・・
そんな中でそれまでの概念を覆し、始めて密室に人を入れたのが黄色い部屋であり、これが本作の歴史的意義と言える。
その後、ダインのカナリアが皮切りとなり機械的(工作的)密室の隆盛期へと時代は流れていくことになる。

No.4 8点 堀木正雄
(2009/01/18 15:31登録)
「モルグ街の殺人」「まだらの紐」を作中でも結構意識しているみたいですが確かに完全な密室の中での事件、そして時間軸のトリック?は面白いです。
後世に与えた影響ということで8点。

No.3 2点 Tetchy
(2008/09/16 20:54登録)
フランス人は「悪の英雄」というのがどうも好きらしい。
その最たる代表はルパンであるが、本作も希代の詐欺師を設定し、犯人に仕立て上げ、しかも逃がしている。
従ってそういった一種特別な技能を持った人物を想定する事で、衆徒環視の下での人間消失とか、密室犯罪だとかの魅力ある不可能事象が作者の御都合主義の下に制御され、興醒めである。
本作のメインの謎の真相が詐欺師の早業だとか被害者の悪夢による狂乱事だったとは…。
果たして本作の歴史的地位というのは一体何に起因するのだろうか?
誰か教えてくれ!

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