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ミステリの祭典

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星屑の仔さんの登録情報
平均点:6.33点 書評数:46件

プロフィール| 書評

No.46 5点 鳴風荘事件
綾辻行人
(2013/06/10 23:18登録)
探偵側が双子という立場を利用して解決した作品。作品自体はまぁ、普通かな。


No.45 7点 ハサミ男
殊能将之
(2013/06/10 23:11登録)
非常に読みやすかった。サスペンス要素が高く、次の展開次の展開とどんどんページが進んでいった。分量は決して少なくなかったが、それでもほんの数日で読み終えることができたのは作家の腕であろう。またミステリとしての側面も面白く結局「偽ハサミ男」の正体は?、と言う点に焦点を絞って論理的に推理を進めていく点はとても評価できると思った。しかし、いかんせん解答編(ネタばらし)のタイミングというか盛り上げたかが今ひとつだった印象がある。
「え? もっと劇的な解答発表の仕方あっただろ!」と痛くなるような内容だったのでそこは残念だった


No.44 6点 真夏の方程式
東野圭吾
(2013/06/10 23:05登録)
東野圭吾さんの作品という事で楽しみにして読みました。「容疑者Xの献身」を意識して書かれた作品なのはよくわかります。しかし今回はそれを意識してしまいすぎたのか、二番煎じの印象をどうしても受けました。でも作品を通して「科学の功罪」「罪を犯した人間の罪の償い方」などが書かれており、それはかなり面白かったかなと思いました。期待したハードルが高かったので6点といまいち伸び悩みましたが、他の作家さんが書いていたならもう1~2点高くなっていたかもしれません


No.43 5点 奇面館の殺人
綾辻行人
(2013/01/15 23:30登録)
綾辻行人さんの最新作。状況としては、主人公がある先輩作家の代わりとして、とある富豪の別荘に赴く。そこで一件の殺人事件が起こる。それと同時に山荘への客全員に奇妙な仮面が被せられていた。犯人は誰か、また何のためにみんなに仮面をかぶせたのか。

そんなまさに本格派のミステリの王道とも言える作品です。
ただなんと言いますか、「懐かしい」という表現はできても「これぞ綾辻」という作品ではなかったかなとは思います。普通の生真面目な本格派ミステリとしては上出来なのでしょうが、綾辻さんのような読者の裏をかくトリックがあまり見られなかったのが、少々残念といえば残念でした。よって今回は少々辛めの5点


No.42 7点 暗黒館の殺人
綾辻行人
(2010/08/25 01:10登録)
かなりの長編作。
その長編で、張り巡らされた数々の伏線。
言われてみればその伏線には引っかかるが、言われなければスルーしてしまう、そのくらい世界観が確立している。

ただどうしても長い。
ちょっとした時間つぶしに・・・、で読むことはお勧めしない。
「綾辻ワールド」にどっぷりハマりたい人は是非!


No.41 6点 ダリの繭
有栖川有栖
(2010/08/25 01:05登録)
何か特別なトリックや
何か特別な心理描写が、あるわけではない。

でも火村さんの犯罪観を垣間見れる作品。
なんだろ、次作以降の布石なのかな?


No.40 6点 ブラジル蝶の謎
有栖川有栖
(2010/08/25 01:03登録)
短編小説集。
まぁただ、後日どんな話があったかと言うと、あまり思い出せない。
アッサリテイスト。


No.39 5点 マレー鉄道の謎
有栖川有栖
(2010/08/25 01:01登録)
うん。
面白かったけど・・・
でも良くわかんなかった。
何か読む前に期待度が上がってしまった分もあるのか・・・


No.38 3点 モロッコ水晶の謎
有栖川有栖
(2010/08/25 01:00登録)
現代ミステリにおいて、「あれ」を使ってはダメでしょう。
ま、他はそれなりに面白かったんだけどね・・・。


No.37 6点 予告殺人
アガサ・クリスティー
(2010/08/25 00:57登録)
小さな村で起きた連続殺人事件。
個性豊かな登場人物に、奇妙な捜索癖を持つ探偵マープル。

事件の背景などをみると、凄く練られたプロットの存在に気づく。
事件としては面白いけど、ただ登場人物の危機感がイマイチ伝わってこなかった。

でも読みやすい。


No.36 6点 オリエント急行の殺人
アガサ・クリスティー
(2010/08/25 00:54登録)
長距離列車の中で起こる殺人事件。
多すぎる容疑者。
被害者に残る不可解な物証。
今この作品を出しても、古さは全く感じない。

ただ、個人的感想を述べさせてもらうなら、「謎を追求していく姿勢」が弱かったかな。
探偵が「何故だ」「どう言うことだ」と悩むシーンが少なかったイメージが。
感情移入が少々困難だったな・・・。


No.35 7点 黄色い部屋の謎
ガストン・ルルー
(2010/07/03 19:45登録)
ミステリの名作古典。
『心理的密室』の先駆け、と言われています。

そのトリック自体は、さほどぱっとしません。
ただ五十年前に『密室』にこんなトリックを考えたのか、そう思いました。
それにトリックだけじゃなありません。
主人公のルールタビーユのキャラクタも面白いし、これぞ外国作品と言うくらい台詞がかっています。

でもラストは、「これで良いのか・・・?」ってかんじですね。


No.34 6点 雪密室
法月綸太郎
(2010/07/03 19:39登録)
法月綸太郎さんの第二弾。

まぁ、何て言うか、とにかく密室ものです。
雪に足跡が残っていない、離れにも鍵が掛っている、
と謎だけ抽出してみれば、かなり手垢が付いていそうな謎ですね。
でも法月警視と有力代議士とのやりとり、人間の裏の部分、これから三作目以降の布石もあって、この作品以降どうなるのかな、と思いました。

文章自体は読みやすいです。一日でさくさく読めます。
後味の悪い駄作の後の口直しにどうぞ。


No.33 7点 マジックミラー
有栖川有栖
(2010/02/27 22:07登録)
時刻表トリック自体は好きではないけど、この作品にはミステリの要素が盛りだくさんである。
ミステリ初心者が最初に読むよりは、ある程度ミステリなれした人が読むと、その内容感に満足できると思う。


No.32 7点 黄昏の囁き
綾辻行人
(2010/02/14 13:34登録)
綾辻行人さんの「囁き」シリーズ第三弾。

兄が自殺か他殺か分からない謎の死を遂げたしまった、その弟が主人公。
実家に帰ってきた主人公の周りで、謎の連続殺人が起こる。
そしてその連続殺人の被害者はなんと、過去の兄の友人ばかり。
兄の知人と一緒に、連続殺人の謎を追う。

主人公も事件が進むにつれ、過去に閉じ込められた記憶がうずきだし、最後には事件の犯人と過去何があったのかが、一瞬で繋がる。



なんともスピーディ。そしてこの幻想感。
主人公が、少々病弱で撃たれ弱いところもあって、感情移入はしにくいが、それでも叙述ものと言う要素を取り入れているところはさすが。


No.31 2点 地獄の奇術師
二階堂黎人
(2010/02/14 13:14登録)
何て言うか・・・・・・
無駄に長かった。
冗長だった。
たぶん、事件そのものだけを書けば半分に収まっていたんじゃないかな。
なんか宗教の蘊蓄を語られたが、良く分からなかった。
言葉も何か芝居かかっていて読み辛かった。

うん、以上。


No.30 9点 人形はなぜ殺される
高木彬光
(2010/02/14 13:09登録)
このサイトで最高評価を受けていたとあって、「どれ、ならば読んでみよう」と言うことで読んでみました。

舞台は、とある魔術サークルの団員内で起こる、不可思議な事件。
ショーの舞台裏で起こった、いたずら。
そこから派生する連続殺人。
閑静な住宅街の一角で、女性の首なし死体殺人、
静岡の別荘付近の線路での轢死殺人、
そして黒魔術中の詩人の謎の殺人、
そしてそれらには全て、事前のマネキンの死が付きまとっていた。

誰が犯人なのか?
どうやってこんな連続殺人を犯すことができたのか?
その理由は?
そしてどうしてマネキンは、人形は殺されなくてはいけなかったのか?

それがラストで一瞬で繋がる瞬間は、爽快の一言でした。
やはり名作と言う肩書に偽りなし、文句なしの作品でした。
いや~~。てんこ盛り。

ただ一言言わせてもらえれば、途中で答えがうっすらとではありますが、頭に浮かんでしまったことです。
ラストに近づくに従って、自分の中ではある程度仮説ができあがっていました。
「この答えでなくてくれ」と思っていたら、ニアピンでした。
このサイトで高評価を受けていた、と言うことが頭にあったためでしょうね、皮肉なことです。
ただ、全てを思い浮かべることができたわけではないので、いやむしろそれ以外の部分での衝撃が多く、殆どがっかりと言うことはありません。

こんな昔に、こんな作品を書き上げることができるとは、いやはや恐れ入りました。


そうそう。
この作品シリーズに登場する神津恭介って、日本の三大名探偵のうちの一人だったんですね。
容姿端麗・頭脳明晰・医学部助教授であり女性に対してやや疎い、とまぁ非の打ちどころのない名探偵ですよ。
たぶん、今のミステリ小説でこんな探偵を書き出したら、たちまち読者から「アンリアルだ!」って叩かれるんでしょうね。
そういう意味でも、これからは三大名探偵を超える探偵は出てこないんでしょうね。

今回の神津さんは苦戦している様子がありありと書かれていました。
「あの神津が失敗するなんて・・・」なんて台詞がありましたね。
できれば過去の作品を読んで、神津さんの凄さを味わってからこの作品を読むと、さらに神津の偉大さと、今回の犯人のレベルの高さを味わうことができたんでしょうね。


No.29 8点 Xの悲劇
エラリイ・クイーン
(2010/02/14 12:50登録)
ドルリー・レーンと言う探偵役の登場する第一作目。
なんでもエラリー・クイーンの代表作の1つと言う話ですが、今まで読んだことがありませんでした。
と言う訳で、何の予備知識無く読むことができました。

満員電車の中の殺人、船着場での殺人、そして動く電車の中での銃殺事件、とてんこ盛りな作品。
そして何より、ラストの衝撃。
このXの悲劇は今から70年以上前(だったと思います。ただ自分の勘違いと言う可能性もあるので、あまり信用しないでください。)の作品と言うことに驚きです。こんな昔からこんな現代でも通用する作品を書くことができるのかと。

やはり海外作品は面白いですね。

ただ、どうも文語表現が硬くて、少々なじみにくいことは確かですね・・・。


No.28 4点 吹雪の山荘-赤い死の影の下に
リレー長編
(2010/02/14 12:43登録)
ミステリ小説をリレー形式でやってみようと言う形式。

そもそも読者がそれとなく気付かない様に伏線を張らなくてはいけないのだから、そもそもリレー小説でうまくいくのかと思って読んでました。

全くもって予想通り、最後になるにつれゴタゴタになっていました。
なんとか伏線を処理しよう処理しよう、と躍起になって最後の謎解きの部分は何か難しい言葉で煙に巻かれたような印象を受けました。

やっぱりミステリ小説は単一の作家さんに任せた方が良いみたいです。


No.27 5点 暗闇の囁き
綾辻行人
(2009/12/08 00:11登録)
綾辻さんの「囁き」シリーズ第二作。

率直な感想を述べるとするなら「これはミステリーか?」です。
謎は提示されるものの、その謎に対する明確な答えが無い。そもそも謎そのものが曖昧模糊な印象を受ける。
おそらく作者もそう云った意図を狙って作られているのだろうが、どうもこちらはしっくりした感じを受けない。

ただその雰囲気と言うか、幻想性はぴか一なので、ミステリではなくホラーとして読むならなかなかではないかな。

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