動く家の殺人 探偵信濃譲二シリーズ |
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作家 | 歌野晶午 |
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出版日 | 1989年08月 |
平均点 | 6.12点 |
書評数 | 26人 |
No.26 | 4点 | ボナンザ | |
(2024/03/12 22:38登録) 信濃が実は・・・というのは予想がつくものの、結末は斜め下なのは否めない。動く家というタイトルの時点で丸わかりのトリックも・・・。作者の書きたかったのはその先なのかもしれないが。 |
No.25 | 7点 | 虫暮部 | |
(2020/10/05 11:45登録) 最後に推測される動機にはあまり説得力が感じられない。 詐欺についての諸々は面白い。 でも作中の劇は全然面白そうじゃないな~。オーギュストは Auguste だから、頭文字を並べ替えてもああはならない。 |
No.24 | 4点 | ミステリ初心者 | |
(2017/12/09 02:41登録) ネタバレをしています。 かなり読みやすく、自分にしてはわりと早く終わりました。 タイトルや冒頭の探偵の死、偽探偵のありそうな推理など、ミスリードが多くあります。だましてやるぞ!という意気込みを感じました。 私は、探偵の死(うそ臭い)から探偵が偽者ということを予想して、"探偵犯人物"か"探偵の推理が間違うorうそをつく"のような展開を予想しました。物語を読むと、探偵犯人物ではなさそうだったので、偽推理と決め付けていました。偽推理・真相ともにまったく当たりませんでしたがw(恭子犯人もあるのではないかと思っていました) 以下、気に入らない点 結局、他人に殺させた自殺のような真相ですが、タイトルの"殺人"はかなり際どい。ギリギリアンフェアと思いました。犯人が劇中の登場人物を殺人するという解釈…? ただどのみち結果自殺ものなので好みではありませんでした。真相を当てることも難しい。 |
No.23 | 6点 | メルカトル | |
(2017/07/27 22:06登録) 【ネタバレ 未読の方は要注意】 デビュー作『長い家の殺人』が個人的にどうもイマイチでしたので、あまり期待していませんでしたが、比較するとかなり読みやすく垢抜けた感じがします。 いきなりの名探偵信濃譲二が殺されたという記述には、一瞬えっと思いましたが、勿論眉唾ものです。信濃の免許証を盗んだなりすましのことです。ですから、突き詰めればアンフェアと言えるのではないかと思います。まあしかし、読者を引き付ける意味では成功しているでしょうね。 『動く家』というタイトルですが、まず家ではありません、劇場です。しかも劇場には何の仕掛けもしてありません。一応ダミーのトリックは存在しますが。そのダミーに見事に騙されたうちの一人は私です。 最後に本物の信濃譲二が登場して謎解きをしますが、大麻所持の罪で逮捕されます。なるほど、だからシリーズ最終作というわけですね。名探偵をネタにした作品は他にもありますが、本作はどちらかというと小ネタの一つ的な扱いのような気がしました。 |
No.22 | 4点 | 斎藤警部 | |
(2015/07/07 18:39登録) 面白かった「長い」、詰まらなかないがもう一ひねり欲しかった「白い」と来て、、 「動く」はただただ青臭い文章ばかり鼻についてちょっと不快。 つまり、外観はともかく内容で魅了ないし納得させてくれる代物、ではなかったということ。 とは言え4点くらいはキープ。 このぎりぎり大崩れしない信頼感は重要。 |
No.21 | 5点 | ayulifeman | |
(2014/08/02 19:57登録) 長い家を読んでこの作品を読みました。 楽しい読書ではあったのですが、白い家を読もうかなとは思わない程度の読後感でした。 |
No.20 | 6点 | 蟷螂の斧 | |
(2014/02/08 17:31登録) 題名からして、トリックはあまりにも簡単すぎるので、その裏に何かあるのか?と期待してしまいました(笑)。別の意味で裏があったわけですが・・・。名探偵・信濃譲二シリーズを読む初めての読者にもわかるような伏線があればよかったのでは?と思います。登場人物が出演する舞台のドタバタ喜劇?部分は笑えないのですが、なんとなく不思議な魅力がありました。 |
No.19 | 6点 | バード | |
(2013/07/10 11:21登録) 前の二作品よりも登場人物のなりがイメージしやすかった、そのかいあってか製作をこなす信濃には妙な違和感を感じてはいた。和や風間といった脇キャラもよく表現されていたと思う。そういった点では前二作よりも高評価をつけたい。 しかし本物の信濃が出てきてからの謎解きがなぁ・・・、無しではないけど好みじゃなかった。あとやはり違和感こそあったものの信濃が偽者だという伏線が足りなくて終盤の本物登場が唐突すぎた気がする。 |
No.18 | 5点 | kanamori | |
(2010/07/13 21:35登録) シリーズ3部作の中では一番出来が良くて楽しめた。 作中のトリック自体はいまいちですが、設定といいプロットといい、後の作品を彷彿とさせる作者の持ち味が少し出ているように思うのですが、どうでしょう。 |
No.17 | 7点 | E-BANKER | |
(2010/03/20 18:26登録) 信濃譲二シリーズのラスト長編。(今のところ) 劇中の殺人事件自体は決して褒められたレベルではないと思いますが、何より作品の構成・プロットの切り口がよく、氏のミステリー作家としての力量を感じさせます。 今回、新装版で再読しましたが、霧舎巧氏による「あとがき」がなかなか面白かったです。 霧舎氏によれば、歌野の良さは、何より小説家としての「文章のうまさ」にあるそうです。 一例として、本作においては、ラスト一行の文章が「秀逸」だとの指摘があり、これには私も納得です。 ただ、メインの”騙し”は分かりやすいと思うので、この時点ではまだ「葉桜」執筆時ほどの力量ではなかったということでしょうか。 |
No.16 | 4点 | kowai | |
(2010/02/14 15:01登録) 「放浪探偵~」が面白かったので読みましたが、ジョージが違うじゃん!と途中で投げ出すところでした。。いかにも読者を騙そうとしている感がありありで、だめですね。なんで「殺すのか」の作者談も理解できません。個性ある迷探偵だったのに。。。 |
No.15 | 6点 | simo10 | |
(2010/01/01 10:53登録) -ネタばれ含みます- 久々に読んだ家シリーズ第三作目。 物語は以外にも信濃譲二の語りで進んで行く。 あの変人にも結構人間臭いところがあるんだなあと思わされていたら、やはり本物は一味も二味も違いました。 このキャラクターは惜しいなあ。 ダミーのトリックにも見事ひっかかりました。 悲しいラストだけれども非常に読みやすい作品でした。 |
No.14 | 4点 | teddhiri | |
(2009/08/15 12:11登録) 新装版を買って読みましたが、ちょっとなぁと感じました。 トリックに関しては真相がしょぼく、ダミーの解決の方がまだマシと思いました。まぁダミーの解決に関しても斜め屋敷や人狼城、時計館などの仕掛けに比べて数段落ちる代物ですが。 また名探偵を使った実験という意味では「翼ある闇」や「鏡の中は日曜日」などの名作と比べてしまいますし、期待はずれといわざるを得ません。 ただ少し話がずれますがこの作品と最近の作品を比較すると凄まじい向上が感じられ、この作者がまだまだ上手くなっていくのではと期待を感じさせられました。 |
No.13 | 6点 | 白い風 | |
(2009/05/30 19:37登録) まずは題名にはめられました。 綾辻作品の建築家・中村青司の特殊建築物内での殺人…が頭に残っているため、信濃譲二同様騙されちゃいました。 またスラスラ読めるところもいい点ですね。 |
No.12 | 6点 | 測量ボ-イ | |
(2009/05/15 21:14登録) 題名に関するメイントリック(?)は結構面白かったですが、 この作品の真価は別のことろにあるのでは?いや、こちら (ネタばれになるので書きません)の方がむしろメイント リックなのかも。 |
No.11 | 6点 | いけお | |
(2008/07/02 20:57登録) 個人的にはかなり展開が意外だったので、他のトリック?などがしょぼくても楽しめた。 |
No.10 | 6点 | おしょわ | |
(2007/12/14 23:39登録) 回るところはあんあまり面白くなかったですが、メインの仕掛けにははまってしまいました。あー気づかなかった。 |
No.9 | 6点 | vivi | |
(2007/07/18 01:45登録) 大きなトリックも、中のトリックも予想通りではありましたが、 文章がいいです。人を引きつけるものがある感じ。 だから、トリックが物足りなく感じてしまうのかな~。 このまま信濃は消えてしまうのでしょうか?? |
No.8 | 8点 | Tetchy | |
(2005/07/06 21:14登録) 私にとってこの本はミステリ云々というよりも洋楽好きの心をくすぐる内容で評価しているようなものです。 劇団「マスターストローク」はQueenの歌の題名からだし(しかもマイナーな歌なのがすごい)、The Policeの“Every Breath You Take”を評価しているだけでもう作者と握手したくなりました(書評ぢゃないね、これ)。 |
No.7 | 7点 | 如月雪也 | |
(2005/06/05 05:34登録) 家シリーズはどれもそれなりに好きですが、これが一番好き。 でも、信濃はやっぱり嫌い。(書評じゃないって。) |