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[ 本格/新本格 ]
迷路館の殺人
館シリーズ
綾辻行人 出版月: 1988年08月 平均: 6.72点 書評数: 114件

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講談社
1988年08月

講談社
1992年09月

講談社
2009年11月

No.94 7点 まさむね 2012/09/24 23:14
 全体構成(特に作中作の使い方)が絶妙です。結構キワドイ面もあるのですが,個人的にはセーフかな。建物のトリック自体は「うーん…」といった印象なのですが,後半の畳掛け具合は流石に巧いと思いますね。ある意味で「新本格」の王道か?
 ちなみに,時計館を先読していたため,かなり損をした気分(完全に個人的な事情であって作者に非はないのですが…)。その事情なしにこの作品に出会っていれば,さらに高評価にした可能性が大です。

No.93 6点 ミステリ初心者 2012/07/13 15:26
ネタバレあります


 読んだ当時は、作中作に慣れていませんでした。そのため、読了後「こんなもんわかるわけねーよ。当てさせる気ねーだろ」とか思っていました。ミステリのお約束をよく知っている人向けだと思います。

 血を血で隠す→容疑者に外傷がない→生理による出血までは分かっていましたが、「おばあさんは現役か?」とか的外れなことを考え、叙述トリックに気付きませんでした。

 今読んだとしたら、気付く可能性はあると思うんですよ。鮫島という苗字=男っぽい という考えがありませんから。なでしこJAPANの影響です。

No.92 6点 スパイラルライフ 2012/02/06 10:19
構成がややすっきりしないが、作中作、(アンフェアか否かはさておき)ラスト、建物トリックどれも楽しめた。

No.91 6点 いいちこ 2011/12/22 19:10
館シリーズを読み慣れていれば作中作の犯人は容易に想像がつく。
その後に示される真相はややアンフェアというか、ロジカルに説明されているか疑問。
本格ミステリの様々なガジェットを盛り込んだ意欲作だが消化不良の印象

No.90 7点 蟷螂の斧 2011/12/02 14:22
「作中作中作」という面白い構成でした。犯人が判明し、これで終わりと思いきや、また逆転・・・楽しめました。女性の特有さの表現に?でしたが、京極作品「姑獲鳥・・」にも同様なシーンがあったので良しとするしかないのでしょうか。

No.89 8点 minii 2011/11/08 23:27
作中作というものを上手く使っているなぁ、最後まで読者を飽きさせずにうならせるその魅せ方に嬉しくなった作品。
 叙述トリックも、今となっては想像がつくものも多いけれど、発表された当時はすごかったのだろうと思う。
 ただ、多くの女性が思うことだろうけれど、女性特有のものは、最初から床に付くほどは出ませんよ。ということもふまえて-1点かな。

No.88 7点 makomako 2011/08/21 10:25
綾辻氏の館シリーズはすべてリアルタイムで読んだ。次の作品が出るのが待ち遠しく発売直後に購入した頃が懐かしい。このシリーズは言ってみれば密室の謎が「実は抜け穴がありました」といった禁じ手のようなところもあるのだが、それでもなお読ませる勢いと情熱を感じていた。迷路館はその中でも実に凝ったつくりが魅力的で、作中作、謎かけなど興味が尽きない。禁じ手ぎりぎりのところも多々あるがそれをいやみとさせないところが作者のすごさでしょう。20年以上たって再読してみたがやっぱり面白かった。最近の作者には円熟と引き換えにこういった楽しさがうせてきているのは残念なところです。がんばれ綾辻!

No.87 4点 つよ 2011/05/01 22:59
女ねぇ。

No.86 6点 好兵衛 2011/04/23 23:30
時計館、十角館とくらべあまり好きではない作品。

いろいろな謎、シュチュレーションを盛り込んで
意欲はとても感じます。
おどろかせようという意欲がありますね。

ですが、ギリギリアンフェアの領域です。
そして、犯人の可能性が唯一無二じゃないですよね。
そこが気に入りません。
あの人にもできたという可能性があるっていうのが・・・。

ボリュームアップの
真相後づけのかんがあります。
じつは・・・とか言われてもなあ。
そうかい、でもさっきのでいいじゃないか
という疑問が出てきてしまいます。

ほら、わからなかったでしょといわれているようで
後味がわるかったです。




:::::ここからネタバレ気味です。::::::::







犯人の特定が血液一点張りってのも信憑性にかけるかな。

No.85 6点 HORNET 2011/01/08 19:56
 綾辻「館」シリーズを続けて読むと,「どうせ最後にどんでん返しがあるんだろう」と思ってしまい,案の定,賛否両論というか,アンフェアとも感じるというか,のトリックが…ありました。しかし,こういう現実世界にはありえない建物こそ「中村青司」らしい館であり,閉ざされた空間でなされるやりとりこそ本格の醍醐味であり,私としてはアリでした。

No.84 7点 kanamori 2011/01/03 18:17
館シリーズの3作目。
奇妙な構造の屋敷、作中作などのメタな構成、アンフェア境界線上の叙述トリックなど、ある意味”新本格”のガシェットが幾重にも重ねられたような、稚気あふれる怪作でしょう。
今読むとどういう評価になるか心配ながら、本書初読時は結構はまりました。

No.83 8点 ムラ 2010/12/16 00:07
二重で騙されました、でも個人的には文章にアンフェアな所はあまり無かったのでスッキリです。
やっぱり雰囲気いいですね、島田もとい鹿谷門実のキャラも結構好き

No.82 8点 メルカトル 2010/07/17 23:42
これ程作中作を見事に昇華させた小説も珍しい。
叙述トリックはややアンフェアな部分もあるが、私にとっては驚愕と言えるものではあった。
鹿谷門美の「迷路館の殺人」でも十分面白かったが、さらにそれを巡っての攻防は読者サービスの精神に溢れていると思う。

No.81 8点 星屑の仔 2009/11/03 22:27
「館」シリーズ第3弾

ミステリ小説作家が迷路館と言う謎の屋敷に閉じ込められた。
その傍らに書きかけの小説が残されたまま一人また一人と殺されていく。
犯人は誰だ!?


と言う作中作があり、その解説版を現実世界で行うといった作品だ。

その幻想性は元より、読者をあっと言わせる叙述トリックの切れ味は炸裂する。
中には、「あのトリックはどうなの!?」と言う方もいるかもしれないので10点満点は上げられないけど、スピーディな展開で読んでて飽きの来ない作品だなと思った。

No.80 9点 isurrender 2009/09/28 15:18
作中作であることを十分に生かした作品
鹿谷門実の『迷路館』だけを読まされれば、5点をつけてたかもしれないけど
綾辻行人の『迷路館』は高得点に一変する

No.79 8点 りんちゃみ先輩 2009/09/23 13:28
三作目にして、一寸変わった構成になりました。それはそれで面白い。「鹿谷門実」登場ですね。楽しめました。

No.78 6点 E-BANKER 2009/08/15 12:19
「館」シリーズ第3作目。
迷路を模して地下に作られた「迷路館」が今回の舞台です。久々に再読。
~奇怪な迷路の館に集合した4人の作家が、館を舞台にした推理小説の競作を始めた途端、惨劇が現実に発生! 完全な密室と化した地下の館で発生する連続殺人の不可解さと恐怖。逆転また逆転の末に到達する驚愕の結末とは?~ というストーリー。
今回の舞台設定は、本格ファンにとってはたまらないものでしょう。クローズドサークルで「作中作」になぞらえて起こる連続殺人、消えた招待主、そして謎の多い登場人物・・・いやぁ大盤振る舞いですよね。
ただ、残念ながらこの設定を十分生かしきってるとまでは言えない。
ラストのどんでん返しも確かに「うまさ」は感じるけど、サプライズとまでは感じなかったなぁ・・・(惜しいけど)
「迷路館」にしても、トリックまたはプロット上どうしても必要な条件とは言えないような気がするのも減点材料ですかねぇ・・・
ということで、いろいろと「アラ」は目に付きますが、全体的には及第点は付けられる内容というところでしょうか。
(初読のときは割とよくできていると印象でしたが、今回再読してみると、やっぱり不満点の方が目立ったんですよね)

No.77 9点 okutetsu 2009/07/01 03:49
著者の作品群では一番これが好きかな。
正直アンフェアだと思うところもあるけど構成が素晴らしいし
どんでん返しの連続で純粋におもしろかったです。

No.76 7点 simo10 2009/06/05 21:07
名称通りの迷路状の館に閉じ込められた中で発生する連続殺人モノです。
十数年前に読んだ時はその形状の特徴を活かしたトリックのインパクトが強かったの覚えています。
ミスリードも上手いです。犯人を当てたつもりでいい気になっていました。
ギリシャ神話にまつわる話も面白かったです。
後書きで述べられている、綾辻氏の構想にある「1.5倍~2倍くらいの長さの完全改訂版」というものを是非見たいです。

No.75 8点 だい様 2009/05/26 12:30
館シリーズ第3弾

ギリシャ神話と絡めたストーリーが良かった。
予備知識なしで読んだ為最後のどんでん返しも楽しめた。


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