• 新着書評
• 作　品
• 作　家
• 年間ﾍﾞｽﾄ

[ サスペンス ] 赤い数珠 ルパンシリーズと同じ作品世界
モーリス・ルブラン	出版月: 1960年01月	平均: 4.50点	書評数: 2件

書評を見る ｜ 採点する ｜ ジャンル投票

東京創元社 1960年01月

東京創元社 1974年01月

偕成社 1983年04月

新着順 高評価 低評価

No.2	6点	nukkam	2011/01/11 19:29
(ネタバレなしです)　モーリス・ルブラン(1864-1941)晩年の1934年に発表された本書はなぜかルパンシリーズのように紹介されたこともありますがこれは完全な誤りで、ルパンは名前さえも登場しません(登場人物の1人が後年発表の「カリオストロの復讐」(1935年)で再登場するという関連性はありますが)。本格派推理小説に属する作品ですが、探偵役のルースランの手法は通常捜査や証拠の吟味に重きを置かず容疑者同士を互いに告発させ合うという風変わりというかとんでもないな手法で、独特のユーモアに満ちた締めくくりもまず日本人作家には書けなさそうです。但しルブラン得意の冒険アクションスリラーを期待する読者には勧め難い作品です。

No.1	3点	Tetchy	2009/07/12 19:26
本作の導入部は秀逸。今まで欲求不満ばかり感じていたので、｢おおっ、今度こそは！｣と期待したが、やっぱり最後は尻すぼみ･･･。 色々こねくり回して、退屈しちゃうんだよなぁ。 サービス精神旺盛なのは解るけど。