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[ 警察小説 ]
特捜班ヴィクトール
怪盗ルパン
モーリス・ルブラン 出版月: 1960年01月 平均: 3.00点 書評数: 2件

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東京創元社
1960年01月

東京創元社
1973年10月

東京創元社
1973年10月

偕成社
1983年07月

No.2 4点 クリスティ再読 2026/05/12 20:52
ルパンでもかなり末期の話。翌年作が事実上のルパン・サーガ大団円な「カリオストロの復讐」だ。「復讐」が老いたルパンを描いて、若き日の因縁に決着をつける話のわけだから、やっぱり本作でも老いているよ。「虎の牙」でルパンは引退を決めてルブランも「ルパンは終り」にしようとしたのだが、読者の熱い復活プリーズの声に押されて、「虎の牙」以前のエピソードとして10年間書き継いでいった。これを止めてリアルタイムのルパンの話として初めて書いたのが本作。次は「復讐」に繋がって終り、というのがルパン・サーガの構成ということになる。

なんだけど「復讐」同様に筆力が落ちているのは否めないな。さらに前半の国防債券の連鎖的な奪い合いは登場人物ばかり多くてハッキリ言ってつまらない。この間に顔を覗かせる謎の美女、バジエーレフ公爵夫人に、ルパンを追うビクトール刑事がターゲットを絞り...という後半もまあ、なんというか展開が読めまくりでかったるい。ルブランというととにかく筆力の作家だから、衰えたら目も当てられないな。そもそもギミックがギミックになってないからね。
アホなアリバイトリック(というか偶然にせアリバイが成立してしまう)が、おいなあ、な内容。ビクトールの推理も都合よすぎな印象。

No.1 2点 Tetchy 2009/07/12 00:38
またこの趣向かと呆れた。
押並べてルブランの諸作はどんなヒーローを出しても、最後は全てルパンだったという真相に結実する。
そして本書もその例外ではない。
こういう真相はもはや驚きをもたらさず、ルパン1人に詰め込みすぎだろう…という諦観めいた感慨を受けた。


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モーリス・ルブラン
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