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[ 本格/新本格 ]
逆転美人
藤崎翔 出版月: 2022年10月 平均: 8.00点 書評数: 2件

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双葉社
2022年10月

No.2 8点 名探偵ジャパン 2022/11/29 21:53
 まさか、令和の時代にこういうものが復活するとは!

※※※
察しの良い方には、私の感想だけでネタバレになってしまう可能性がありますので、以下ネタバレ注意とさせていただきます
※※※










 メルカトルさんが書かれているように「史上初」ではないのですが、かつてこの手のものを得意としたあの作家の「あれ」や「それ」を知らない若い読者にはかなり新鮮、かつ驚愕を持って受け入れられるのではないでしょうか。
 果たして「これ」を素直に驚けるか? それとも「バカミス」の烙印を押されるか、若いミステリ読者の感想を聞いてみたいところです。

 というか、帯の惹句に「紙の本ならでは!」と書かれていた時点で、「あの手」を使ってるんだろうなと察しが付いてしまいました。なので、真相を明かされても「やっぱりな」という思いが先に来てしまって、正直、帯の惹句さえなければさらに素直に驚けていたと思うと、編集者はもっと的確な仕事をしろと文句を言いたくなります。

No.1 8点 メルカトル 2022/11/24 22:38
私はジャンルに関係なく8点以上は余程の事がない限り付けません。それでも本作には8点を献上する以外の選択肢はありませんでした。
読後、15分間衝撃に打ちのめされて、座したまま身動き出来ませんでした。心の中では余韻に浸る余裕もなく、只管反芻していたのです、繰り返しこの本を。
本年のランキングのある意味でダークホースになり得る逸品と思います。
内容に関しては敢えて語りません。それは必要ないと判断しました。以下はネタバレを含みますので、未読の方は絶対読まないで下さい。


【ネタバレ】


「私は報道されている通り、美人に該当する人間です。
でもそれが私の人生に不幸を招き続けているのです」飛び抜けた美人であるせいで不幸ばかりの人生を歩むシングルマザーの香織(仮名)。
娘の学校の教師に襲われた事件が報道されたのを機に、手記『逆転美人』を出版したのだが、それは社会を震撼させる大事件の幕開けだった――。
果たして『逆転美人』の本当の意味とは!? ミステリー史に残る伝説級超絶トリックに驚愕せよ!!
Amazon内容紹介より。

厳密に言えばこのトリックは類似したものの前例が存在します。ですので、超絶トリックであるのは間違いありませんが、「ミステリー史に残る」とか「史上初」とかの惹句は当てはまらないと思います。それでも読者にヒントを与えながら本トリックを限りなく完成形まで押し上げたのは、おそらくこれが初めての快挙ではないでしょうか。一言で言うならば奇跡的な作品ですね。これが私の最上級の褒め言葉です。


藤崎翔
2022年10月
逆転美人
平均:8.00 / 書評数:2
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