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ミステリの祭典

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sophiaさんの登録情報
平均点:6.94点 書評数:370件

プロフィール| 書評

No.30 7点 慟哭
貫井徳郎
(2005/02/05 04:17登録)
どんでん返しがすごいという評判を聞きつけて読んだんですが、これはあまり考えて読まない私でもかなり序盤で分かってしまいました。叙述ものだと知って読んだら高確率で分かるレベルです。読者への錯誤の植え付けが遅い上にヒントが多すぎました。予備知識なしで読むべきであり、人への薦め方が何とも難しい作品です。


No.29 5点 テロリストのパラソル
藤原伊織
(2005/02/01 18:38登録)
肌に合わない作品。序盤から何やらよく分からないままどんどん話が進んでいくので付いていくのが大変でした。ここまで読者置いてきぼりの作品をかつて読んだことがありません。ギャグ作品なのかと思うほど。男の友情をテーマに描いているつもりでしょうが、無差別テロをやるような人間にどうしても感情移入できなかったです。


No.28 8点 クリムゾンの迷宮
貴志祐介
(2005/01/29 02:09登録)
斬新な舞台設定です。ゲーム機の一つが壊れたせいで重要な情報が欠けたままゲームを進めないとならなくなるなど謎の作り方が上手いですし、参加者がグール役になるというのも意外性がありました。ただ、ラストで肩すかしを食らった感じは否めません。大風呂敷を広げすぎて収束に困ったのでしょうか。回収されないままの伏線も散見されます。なお、作中に「ブッシュ・タッカー」という言葉が頻繁に出てきますが、大抵の日本人にとって馴染みのない言葉だと思いますので、最初に解説が欲しかったところです。


No.27 6点 ZOO
乙一
(2005/01/26 03:42登録)
「世にも奇妙な物語」のような短編集。
「GOTH」のような本格寄りのものより、こういう作風の方が合ってるんじゃないですかね。


No.26 5点 暗いところで待ち合わせ
乙一
(2005/01/24 03:11登録)
二人の独白が交互に繰り返されるスタイルなので、心理描写が多く若干読みにくいです。着想は悪くないと思いますが、読者を感動させるための演出が今ひとつ不足している気がします。特にラストにもっとひねりが欲しかった。あとミチルの友人の女の子に不快感を感じました。


No.25 5点 レイクサイド
東野圭吾
(2005/01/18 02:53登録)
お受験の世界を悪し様に描き過ぎで、ちょっと気分が悪くなりました。
キャラの描き分けもあまり出来ていず、内容も薄っぺらい。


No.24 8点 半落ち
横山秀夫
(2005/01/14 02:25登録)
警察や検察、裁判所、マスコミ等の内幕に関心があるので、
全部見せてくれたこの作品は大変お得でした。
隠していた歌舞伎町行きの真相も感涙ものですが、
それをより際立たせる構成が白眉ですね。
保身やメンツを超越した人間愛、それがこの作品のテーマでしょう。


No.23 5点 GOTH リストカット事件
乙一
(2005/01/10 17:58登録)
このミス2位ということで期待して読みましたが、特に目新しさは感じられませんでした。ミステリー初心者のうちに読めばもう少し楽しめたのでしょうか。「犬」のあまりにも無理がある叙述トリックと「記憶」のあまりにも読めすぎるオチ、この2つが大きな減点対象となりました。特に「犬」の叙述トリックは絶対にやっちゃ駄目なやつでしょう。それから文章がどうしてもラノベレベルなので、そこは割り切りが必要です。


No.22 9点 葉桜の季節に君を想うということ
歌野晶午
(2005/01/05 05:03登録)
読者の錯誤を誘発する伏線が目白押しです。タイトルも何となく付けたのかと思っていたら、重要な意味があったんですね。ちょっと強引な叙述トリックではありますが、綺麗に収束させてくれたのでこの点数です。個人的に一番効いたON対決の伏線のインパクトが年を経るごとに薄れていくのが残念ではありますが。


No.21 6点 99%の誘拐
岡嶋二人
(2004/10/10 03:26登録)
過去の誘拐事件の真相が明らかにされて以降は物語に対する興味が薄れてしまいました。
作者も収束に困ったような印象を受けます。
日記の虫食い部分にもっと重要な意味があると思っていたのですが。


No.20 5点 宿命
東野圭吾
(2004/10/01 01:10登録)
う〜ん、読んでから1年くらいしか経ってないんですが、
主要人物2人が○○だったということ以外何も思い出せない作品ですね。


No.19 4点 どちらかが彼女を殺した
東野圭吾
(2004/09/23 22:15登録)
思いっきりネタバレします

犯人を特定する根拠が説得力に乏しいです。薬袋が○手で破られていたから○利きの人間が犯人であるとどうして言えるのでしょうか。偽装工作の可能性が排除できないと思うのですが。結局この作品のテーマは「作者の用意した答えは何か」であって、なぜ読者が作者の意図を斟酌しないといけないのかという釈然としない思いでいっぱいです。さらに文庫版では難易度を上げるためにとある描写を伏せたそうですが、そのような方向からの推理は作品世界から逸脱してしまっていて好きではありません。


No.18 4点 片想い
東野圭吾
(2004/09/06 15:14登録)
何を描きたかったのかよく分からない作品。
正直言ってミステリーとしても物語としてもつまらない。
ハッピーエンド風にまとめてあるが、美月は男と女の狭間で揺れ動いている存在とのことなので、○○○と結ばれることが真の幸せとも言い切れないと感じてしまう。


No.17 5点 確率2/2の死
島田荘司
(2004/08/26 19:44登録)
単独で長編として出すほどの作品ではない。
「展望塔の殺人」にでも収録すればよかったのでは・・・


No.16 7点 頼子のために
法月綸太郎
(2004/08/02 02:47登録)
結局この父親と母親はいつまでも男と女であって、
どちらも頼子の親にはなれなかったということでしょうかね。
母親が事故に遭って半身不随になった原因は確かに頼子にあるのでしょうが、
道路に飛び出した原動力は頼子に対する愛ではなかったのでしょうか?


No.15 7点 火車
宮部みゆき
(2004/07/05 19:58登録)
これはオールタイムベスト的なものでは必ず上位に入る作品ですね。
「関根彰子は世間一般のカード破産者とは違う」というのが担当弁護士の見解でしたが、どう考えても彼女自身のだらしなさが招いた事態だと思いました。
中盤の、本間刑事が関係者に聞き込んで各地を回る描写が延々と続くところが少々退屈でした。
でも終盤の展開は十分にスリリングでした。


No.14 5点 眩暈
島田荘司
(2004/06/29 04:38登録)
グダグダですね。
衒学趣味に走った序盤。
謎の構築のために安易に畸形児を持ち出す神経。
あからさまなミスリードのためだけに登場する謎の人物。
そして何より・・・普通マンションの住人が気付くでしょ!
御手洗シリーズの中では一番駄目な作品だと思います。


No.13 6点 御手洗潔のダンス
島田荘司
(2004/05/10 02:24登録)
「御手洗潔の挨拶」より面白かったと思う。
特に「ある騎士の物語」がよかった。
トリックよりも御手洗の台詞に・・・


No.12 5点 放課後
東野圭吾
(2004/05/07 15:34登録)
カムフラージュのために起こした事件がリスク高すぎる。
ラストの主人公の奥さんの行動も理解できません。


No.11 4点 黒い仏
殊能将之
(2004/04/12 16:09登録)
真面目に読んで損しました。
ホークスファンなので「ラジオが壊れた」の下りは笑えましたが(笑)
そこだけ。

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