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ミステリの祭典

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犯人に告ぐ
巻島史彦

作家 雫井脩介
出版日2004年07月
平均点7.28点
書評数25人

No.25 6点 パメル
(2023/10/09 06:26登録)
六年前に誘拐事件を解決できず、その責任を負わされ左遷されていた警視・巻島史彦が難航する連続殺人事件の捜査に呼び戻される。
巻島はバッドマンと名乗る殺人鬼に対抗するため、テレビ番組に出演し犯人に語り掛けると見せかけて、あぶり出そうという劇場型捜査を試みる。始めのうちは、視聴率を稼ぎ持ち上げられるが、やがて批判されマスコミから叩かれる。捜査班内にも他局に情報をリークする者が出て四面楚歌となる。
バッドマンをあぶり出すための作戦や、その一つ一つに費やされるディテールはもちろんのこと、忘れてはならないのはキャラクターの魅力である。クールで超然とした巻島を筆頭に、権威主義の俗物に見えるが、それだけではなさそうな上司、県警本部にいる裏切り者、コミカルな役どころの若い刑事、公正を装いつつ巻島に絡んでいくニュースキャスターや、視聴率を稼ごうとする他局番組のえげつなさもよく描けている。そういう意味では本書は、純粋に犯罪捜査を追う警察小説ではなく、マスコミやテレビ局のいやらしさが盛り込まれた業界小説でもある。
ようやく手掛かりを掴み、バッドマン逮捕を目前にした大詰めに、巻島はある人物に呼び出される。六年前の事件についてだ。ラストでこの二つの事件を交錯させたのは、興を殺ぐ結果になった感じがして残念。奥行きを持たせたかったのだろうが、個人的には好みではない。

No.24 6点 smk
(2015/10/13 02:17登録)
警察を題材にしたエンターテインメント小説。
リーダビリティが高くさくさく読めた。
途中の盛り上がりに反して最後は尻すぼみな印象。
普通に面白かったがミステリではないので△1点でこの点数。

No.23 6点 TON2
(2012/12/25 20:46登録)
双葉社
 近年増えている劇場型犯罪に対抗して、警察の捜査官がテレビのニュースショーに出て、その捜査過程を明らかにするとともに犯人に直接話しかけるという「劇場型捜査」を行います。
 確かに面白いですが、現実味は不足しています。民放1社だけに役所である警察が関与するのかと疑問に思います。
 また、県警本部長の傲慢さ、刑事総務課長の幼稚さなど、登場人物のキャラがステレオタイプであり薄っぺらです。

No.22 4点 蟷螂の斧
(2011/08/19 07:51登録)
「告がれた犯人側」の心理描写がなく、行動も不明のままの感が否めない。また、犯人逮捕の経緯も簡単すぎて・・・。

No.21 7点 HORNET
(2011/01/11 02:30登録)
 理屈抜きに面白かったです。ヴァン・ダインの二十則にも思い切り反しているし,ミステリというよりエンタメ小説でしょう。主人公巻島の生き様には共感できますし,「劇場型捜査」と銘打った,小説の中でしか実現し得ない世界を味わわせてくれたのもよかったです。
 きっと,ミステリではない普通の読書好きにも好まれる作品でしょう。(だから映画化までされて人気なのか。言うまでもないですね)

No.20 7点 こう
(2010/03/29 01:35登録)
 ミステリとしてよりエンターテイメント小説として楽しめた記憶があります。映画は見てないのでわかりませんが。
 ありそうでなかった「劇場型捜査」の展開は新鮮でした。結末はとても尻すぼみの印象ですが中盤までの展開だけでも満足でした。

No.19 6点 江守森江
(2010/03/22 22:47登録)
映画を先に観てしまったが全く問題なかった。
ミステリー要素に関しても、この手の警察小説ならさして違わない。
エンターテインメントとしてはキャラ立ちも含めて非常に面白いので合格点には達している。
ミステリーでも、推理せずに読める小説は楽で息抜きになる。

No.18 7点 ある
(2009/12/06 01:58登録)
映画を観てからの原作だったので,終始「トヨエツ=巻島」という感じで読んでました(笑)
植草はめるとこら辺が良かったです。
結局,『ワシ』はアイツということだったのでしょうか…?

No.17 7点 sai
(2009/11/18 02:39登録)
「火の粉」が面白かったので読みました。著者の話の盛り上げ方のうまさはエンターテイナーだなと。ミステリとはあまり思いませんが、とても楽しめます。トヨエツの巻島の写真の載った帯付文庫を読んだのですが、ハマリ役だと思います。人物を魅力満点に描くのは読み手のテンションに関して重要だと思います。かっこいいし、応援したくなる。私って単純(笑)

No.16 6点 E-BANKER
(2009/09/21 22:44登録)
今までになかった「劇場型捜査」に挑む巻島警部を主人公にした警察小説?
買ったときはもう映画が公開されていたので、読みながら豊川悦司扮する巻島警部が頭の中で映像化されているような気にさせられました。もろに映像が嵌まりそうな展開です。
やっぱりうまいですね。話の盛り上げ方が。引っかかる部分もほとんどなく、最後まで一気読みしました。
ただ、ミステリー的にはこの点数ですかねぇ。ちょっと軽いですし。

No.15 9点 E
(2009/05/26 23:53登録)
巻島が格好良すぎる・・・マジ、惚れた!!
報道を巡る周囲の人間の強欲さ、身勝手さには腹立ちっぱなし。でも、自分もそんな一員だったらと思うと恥ずかしいですなぁ・・・。早く「あの台詞」が聞きたくて、ハイスピードで読んでしまいました!

No.14 9点 ひこうき雲
(2008/08/13 23:55登録)
最後までどうなるだろうと逸る気持ちを抑えながら読みました。

No.13 9点 itokin
(2008/03/08 09:32登録)
最後にバットマンとの盛り上げがほしかったがこのような終わり方でも俺的には合格です。久しぶりに泣けました。又このような作品に出会いたいです。

No.12 6点 シーマスター
(2007/12/28 23:19登録)
誘拐事件で犯人とのコンタクトに臨まんとする神奈川県警の捜査陣営において・・・
  「向こうの出方がわからない」 「くそっ!やられた!」
・・・これが犯人に対する焦燥ではなく、警視庁に対する主導権争いの言葉であることに、のっけから驚かされる。

「バッドマン」編に入ってからは、中だるみというかダラダラ感も少なからずあるが、これだけの長さだと流石にそれなりのコンテンツもある。
一番楽しめたは獅子身中の虫を排除するトラップ劇。

全編に渡りリアリティの塊のようなスタイルを呈しているが、個人的には現実味はあまり感じられなかった。
このような連続殺人は起こり得るだろうが、行き詰まった際の捜査手段や大手テレビ局のスタンスや絡み方はフィクション感を掻き立てられるに余りある・・・実際、小説だからある程度は止むを得ないと思うが。
(例えば、テレ朝、TBS、フジ・・・などの22、3時の女性キャスターが視聴率争いのために、そげな危ない橋を渡るやろか? とんと想像できへん)

No.11 8点 Take
(2007/12/09 02:00登録)
とにかく読みやすく十分納得できたいい作品。
映画は見ていないので、決め台詞の映像を想像しながら読んでいました。

No.10 6点 深夜
(2007/11/25 21:54登録)
警察やマスコミのドロドロとした部分が描かれていて、そこら辺は面白かったが、全体的に見れば、普通の警察小説という感じ。事件の所より植草の所の方が面白かった。

No.9 7点 akkta2007
(2007/10/09 12:53登録)
初めて雫井作品を読んだが、前評判どおり良い作品であった。
知らず知らずの間に話の中に引き込まれ、気が付くともう終わり・・・そんな感じであった。
内容的にも対犯人ではなく、警察組織内の駆け引きがあったりと、とても楽しめた。
もう少し犯人逮捕までの内容があればな・・・との感じもした。
主人公の巻島は非常にいいキャラであった。
別の作品もぜひ読んでみたい。

No.8 9点 VOLKS
(2007/08/30 20:29登録)
ミステリィなのか?と、問えばどうかとも思うが、作品としては非常に好きな作品。
これは、きっとドラマ化をしても面白く仕上がるのではないか、と思う。
主人公は是非「西城秀樹」で・・・(ぇ?

No.7 8点 ミンミン
(2005/06/04 21:52登録)
マスコミを利用した警察捜査。ありそでなさそなリアルな展開がとても面白くあっという間に読めました。

No.6 10点 ikkyu
(2005/05/11 14:41登録)
帯のセリフが何時出るかと一気読み!僕的には文句なしの展開でした。

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