| レッドキングさんの登録情報 | |
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| 平均点:5.31点 | 書評数:1112件 |
| No.452 | 5点 | バグダッドの秘密 アガサ・クリスティー |
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(2021/04/23 19:29登録) 操りとラスボスWho(見え見えだが)、およびWhatダニットのミステリが、まるでジェフリー・ディーヴァーツイストの源流の様な明るいオプチミズムで泳着する。本来3~4点だろうが、奔放にして聡明なヒロインのエネルギッシュな魅力と、見事なる異邦イラク描写に加点したく。 |
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| No.451 | 4点 | 仮面荘の怪事件 カーター・ディクスン |
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(2021/04/21 21:29登録) 莫大な資産価値ある名画を飾った屋敷。忍び込み瀕死の重症を負った怪盗の正体は、屋敷の主人だった。当然に保険金目当ての狂言盗難疑惑呼ぶが、絵画に保険は掛けられておらず、主人の経済状態も悪くなかった。Why自分の絵画狙った? Who主人に暴行働いた? いったいWhat起きた? ※ギデオン・フェル博士とヘンリー・メリヴェール卿の違い。クスりとさせるのフェル、爆笑させるのメリヴェール。 |
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| No.450 | 4点 | 震えない男 ジョン・ディクスン・カー |
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(2021/04/18 16:19登録) 「幽霊屋敷」を購入した裕福な男が催す幽霊パーティー。「見えない手」がシャンデリアを揺らし、女の足首を掴み、壁に掛かった銃を宙に浮かして殺人を起こす。「それをやっちゃあ、おしめえよ(これ使っちゃあ、どんな「密室殺人」もありだ)」て位のスーパー機械トリック出しちゃって、本来3点だが、操りネタも面白いんで1点加点。 |
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| No.449 | 3点 | N・Aの扉 飛鳥部勝則 |
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(2021/04/16 15:00登録) フェデリコ・フェリーニ「8 1/2」や三島由紀夫「鏡子の家:創作日記」みたいに、「芸術する芸術家(要するにこの俺様)」テーマに半フィクション拵えちゃうと、どんな「手厳しい」自己批判・自己嫌悪も、所詮、自己陶酔・自虐的感傷の垂れ流しになる。ましてや、新人賞後翌年にこんなもん書いちゃあねえ。 数年・・十年になるか・・待ってはみたが、もう「電撃復活」ないと見限って、 私的、飛鳥部勝則ベスト3(4) 第一位:「殉教カテリナ車輪」 第二位:「誰のための綾織」 第三位:「ヴェロニカの鍵」 同三位:「レオナルドの沈黙」 2025/7/13 追記。えぇ!復活? それは愉しみ(^^♪ |
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| No.448 | 7点 | 予告殺人 アガサ・クリスティー |
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(2021/04/14 20:43登録) 悪ふざけとしか思えない「殺人お知らせ」に興味津々釣られ集まる近隣者達。お知らせ時間通りに現前で生じてしまった殺人劇は、事故か自殺で処理されるべきところ、遺産相続をめぐる第二第三の連続殺人へと発展して・・・。 第一殺人のトリック解明や第三殺人のサスペンス展開もなかなかだが、読ませどころは第二殺人の「愛憎悲劇」。 「自分の過去を覚えていてくれる最後の人間がいなくなると、人はひとりっきりになるんです。・・・私の少女時代を覚えている人は、もう誰もいません・・もう、誰も・・・」 ※1950年発表作品なので、時代的に、明確には書かれてないが、ヒンチクリフとマーガトロイドって、間違いなくレズビアンのパートナーだよね。この主題、第二殺人にも無意識的に働いていて、クイーン「最後の女」でのこの手のテーマの扱い方よりも遥かに素晴らしい。 |
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| No.447 | 7点 | 忘られぬ死 アガサ・クリスティー |
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(2021/04/06 22:14登録) 場所と「見えない男」の毒殺不可能トリックを機軸に、異性への情念と金銭への渇望を燃料に、様々な・・姉と妹、夫と妻、主人と秘書、母と息子・・様々な人間関係を意匠に、ロマンミステリ幻燈が鮮やかに儚く回転する。 てことで、アガサ・クリスティー40年代の長編ミステリ全13作の採点修了したので 私的「40年代アガサ・クリスティー」ベスト5 第一位:「ゼロ時間へ」 第二位:「書斎の死体」 第三位:「忘られぬ死」 第四位:「ホロー荘の殺人」 第五位:「五匹の子豚」 |
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| No.446 | 6点 | 弓弦城殺人事件 カーター・ディクスン |
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(2021/04/03 18:43登録) ゴシックな旧館どころか、おどろおどろしき古城舞台の連続殺人もの。「密室」状態の部屋で見つかった奇怪な姿態の絞殺死体。被害者以外ただ一人室内にいた人物には実行不可能な犯行手口だった・・フーハウ? 「カーター・ディクスン」名義第一弾。まだヘンリー・メリヴェール卿は登場せず、ゴーントていう一発屋探偵・・いまいち魅力ない・・が事件を仕切り、解明ロジック実に鮮やかで、密室トリックもなかなか。城内見取図ほしかった。 |
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| No.445 | 6点 | 毒のたわむれ ジョン・ディクスン・カー |
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(2021/03/31 12:36登録) ゴシックの亡霊の様な館。「古き良き」価値信仰者の老いたる元判事と彼に支配される一族。連続する毒薬毒殺事件。「好きなミステリ作家は?」と聞かれれば「ジョン・ディクスン・カー!」と反射的に答えてしまうが、残念なことに彼の「毒殺好き」だけには共感できない。が、この作品の毒の差異による犯人特定ロジックは目からウロコだった。 ※バンコランとフェル・メリヴェールをワンポイントで繋ぐこれ一作のみ登場の探偵、奇人青年:ロシター・・おそらく、金田一耕助御手洗潔の祖先筋なんだろな。 |
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| No.444 | 7点 | 書斎の死体 アガサ・クリスティー |
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(2021/03/28 14:30登録) 残酷な独裁者には反抗することができるが、慈悲深い独裁者に対してはそれも難しく、「奴隷」は真綿で首を締められるように、独裁者の慈愛に窒息させられて行く。孤独な帝王が、己の夢想の国から住民達が逃亡しようとしていることに気づき、縋りついた夢の少女は・・死体となって他家の書斎で見つかった。いかにもな遺産相続をめぐる殺人と匂わせて、動機ある容疑者にはアリバイがあり、犯行可能な人物には動機がなかった。疑う気にもなれない程の偽悪な男二人と怪しげなワキ役達、筋骨隆々の身障者爺さん、「自宅で死体が発見されたんなら、その状況を楽しまなくっちゃ」婆さん、そして、二組の人間関係トリック・・見事なる煙幕。「爪」と「ドレス」のロジックがGood! |
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| No.443 | 4点 | 動く指 アガサ・クリスティー |
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(2021/03/25 16:54登録) 療養のために田舎の旧館を借りた若者と付添いの妹。都会風な裕福兄妹を待っていた村中巻き込む醜聞怪文書騒ぎ。騒ぎはやがて自殺・殺人事件へと発展し・・。本来は一番に怪しまれる立場の人物に煙幕をはる為の「いかにも~が行いそうな」偽装行為。加えて一人称叙述・・「アクロイド」以降、読者にとっては拭い切れない疑惑・・の二重煙幕。 ※「女はたいがい、自分の子供のことを、あまり好きではありません」・・嗚呼、何という「残酷な真理のテーゼ」 |
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| No.442 | 2点 | まほろ市の殺人 冬 有栖川有栖 |
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(2021/03/23 14:08登録) 架空都市「まほろ市」お題シリーズ「冬の巻」 偶然手にした大金を巡り、双生児兄弟を殺めてしまった男の倒叙サスペンス。殺したはずの兄弟が現前するミステリの真相は・・双生児ネタのひねり損ねだった。 てことで、このお題シリーズ。秋:麻耶雄嵩>春:倉知淳>>夏:我孫子武丸>冬:有栖川有栖、て、とこかな。 |
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| No.441 | 6点 | まほろ市の殺人 秋 麻耶雄嵩 |
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(2021/03/23 14:05登録) 架空都市「まほろ市」お題シリーズ「秋の巻」 屍体の左耳を焼く連続殺人鬼に対するは、妻:耿(秋ならず)子の「あなた優しくない」冷眼に憂える刑事。どぎつい赤の様な女流作家探偵とのドタバタ道中と「普通の殺人」に目を眩まされたあげく、いかにも麻耶らしいトンデモな(だが変に説得力ある)動機のミステリが待っていた。殺人鬼が己の「作品」たる屍体に記す「署名」のイカれ具合は、「神様ゲーム」の猫文字と並ぶ麻耶の二大(何と言うべきか)・・。 |
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| No.440 | 3点 | まほろ市の殺人 夏 我孫子武丸 |
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(2021/03/23 14:04登録) 架空都市「まほろ市」お題シリーズ「夏の巻」 双子ネタを半ひねりしたミステリアスホラーファンタジー。犯人が出所して、主人公に再会し・・もう一ひねりしていれば・・ホラーファンタジックミステリになれた(かな)。 |
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| No.439 | 5点 | まほろ市の殺人 春 倉知淳 |
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(2021/03/23 14:00登録) 架空都市「まほろ市」お題シリーズ「春の巻」 マンション7階ベランダからの人間消失、殺害時刻と目撃時刻の齟齬、二重の不可能トリック。高校生探偵によるトリック解明の解釈は・・.・嫌いじゃないぞ、こういうの。 |
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| No.438 | 7点 | カッティング・エッジ ジェフリー・ディーヴァー |
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(2021/03/21 15:54登録) ライムシリーズ第14弾。今回の敵はダイヤ原石へ異常に執着する「約束人」・・ダイヤのカット宝石化への憎悪から、指輪を手にする男女を襲撃する、イカレているが、どこか「人間臭い」猟奇殺人鬼。客観叙述と独白倒叙を交ぜて犯行が描写されるが、こんな単純な進行のまま終わるわけない、どこでどうツイストするんだ?思ってたら・・新エネルギー開発とエコ運動、地震兵器にメキシコ麻薬王ネタと続々出てきて、真の目的・影の主役(分かりやす過ぎ)、さらに裏の裏の目的・真の操り者へと多重に捻って発展して・・見事に収束。 ※やっぱり最後に出てきた「あいつ」をここまで完璧なものにして、いつか来るであろう「ライム最後の事件」うまく完結できんのかチト心配。 |
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| No.437 | 5点 | ブラック・スクリーム ジェフリー・ディーヴァー |
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(2021/03/19 13:32登録) ライムシリーズ第13弾。今回の敵は、犠牲者の声で奏でるワルツを伴奏に、ジワジワと絞殺仕掛けを施すサイコ殺人鬼「作曲家」・・と読者を誘導しておいて、操り者による真のホワイ意図展開へとツイスト・・と思わせて、操り者Bによる別のホワイ企図割込みへと再ツイスト。本拠地ニューヨークからイタリア古都ナポリへ舞台を移し、何でナポリ?目先変え?観光オマケ?と思ったが、そのホワイ展開自体に密接に絡んだ場所なのだった。 ※ところでディーヴァー、リベラルとは言え米国白人。難民・テロへのスタンスは、左翼でなく中道左派だった。 |
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| No.436 | 5点 | スティール・キス ジェフリー・ディーヴァー |
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(2021/03/16 18:20登録) ライムシリーズ第12弾。今回の敵は、家電重機に内在するコントローラーにハッキングし誤作動させ、凄惨な事故を生じさせる殺人鬼「民衆の守護者」。シリーズ中、ウォッチメーカー登場以前の分かり安い展開の倒叙や手記で、スンナリと犯人御用に・・・しかし、いくらなんでもあれでライムものが終わるわけなく、どんなツイスト待ってんのかな、と期待してたら、何か古典的な真犯人操りと叙述トリックおちが待っていた。 ※それにしてもディーヴァー、「リベラル派」ての分かるが、「ネーダー風消費者運動」はチト未練かな。 |
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| No.435 | 6点 | スキン・コレクター ジェフリー・ディーヴァー |
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(2021/03/13 20:04登録) ライムシリーズ第11弾。今回の敵は、骨執着「ボーン・コレクター」ならぬ、皮への執着「スキン・コレクター」。 被害者に猛毒タトゥー施して惨殺する連続殺人鬼。猟奇行為それ自体のホワイ展開が、他の目的のハウへとツイストするのはいつものパターンたが、そのハウが別のハウへと横ずれし、最後は鮮やかにフーダニットへと収束する。 たーだ、「あいつ」による操りってオマケは、さすがにもうクドくて・・・ ※ところでディーヴァー、親「リベラル」ての分かるが、こんな露骨に「宗教右翼」おちょくって、身辺大丈夫か? |
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| No.434 | 5点 | フロスト始末 R・D・ウィングフィールド |
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(2021/03/07 20:31登録) シリーズ第六弾にして最終話は、フロスト追放を目論む「フロスト殺し」の話。第一作よりの憎まれ役マレット署長は、めっきり精彩を失い、新たなる敵役は他署より上司として転勤してきた主任警部スキナー・・汗はかかず手柄だけ狙う露骨にヤナ奴。物語は相変わらず、軽重の多重犯罪が、立て続けに手に汗握る平行展開で進み、決して本格物のごとく一つ焦点に綺麗に収まる訳でないが、複数事件が微妙に重なり、最後には見事な全解決を見る。で、圧倒的に追い込まれたフロストの対敵役戦果は・・最後の一頁での驚くべき土俵際うっちゃり痛快勝利。 ※あーあ、これでシリーズ終わっちゃった。 |
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| No.433 | 5点 | 五つの箱の死 カーター・ディクスン |
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(2021/03/01 23:01登録) 飲料毒混入の不可能トリック。①大容器に入った酒に毒は混入してなかった。②各グラスにも混入しておらず、③グラスに注がれる際にも混入は無かった。にも拘らず、酒を口にした全員に毒がまわった・・どうして? 昨日、4点採点したものの、書評に、このトリックはカーのオリジナルとあり、それ信じて、特許権の1点を加点。 ※仲間由紀恵「トリック」に、同じ物を口にした一族の一人だけが毒死するって話あったなあ。 |
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