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ミステリの祭典

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kanamoriさんの登録情報
平均点:5.89点 書評数:2432件

プロフィール| 書評

No.572 7点 真夜中の詩人
笹沢左保
(2010/06/29 18:07登録)
初めて読んだ笹沢作品ということで、思い入れがあり個人的に一番印象に残っている誘拐ミステリの秀作です。
当時は、誘拐の動機の斬新さとサスペンス溢れる展開に結構満足したように思います。
再読していないので、今読んだ評価はわかりませんが。


No.571 6点 霧に溶ける
笹沢左保
(2010/06/29 17:56登録)
初期の本格ミステリで、現在でも本格嗜好の読者に一番人気があるのが本書だと思います。
たしかに、いろいろなトリックが多数組み込まれていて、美女コンテストを描きながら同時にトリックの展覧会を見るようでした。
とくに自然現象を利用したトリックは実現性はともかく面白かったですが、人物造形とトリックがどうも相容れないチグハグ感が最後まで気になりました。


No.570 6点 空白の起点
笹沢左保
(2010/06/29 17:44登録)
初期の本格ミステリで比較的評価が高い作品だと思いますが、メイントリックがカーや乱歩の有名作品で前例があるので、読んでいてすぐに分かってしまいました。<偶然>自体が不自然な点など、トリックの使い方もカーのほうが数段巧いと思います。
しかし、トリックを暗示するタイトルは秀逸です。


No.569 5点 悪魔パズル
パトリック・クェンティン
(2010/06/28 21:54登録)
ダルース夫婦シリーズの第5作。
原題は”Puzzle for Fiends"でパズルシリーズの一作ですが、パズラーとは言えません。
ある事が原因で記憶喪失になったピーターがフレンズという一家に軟禁されるというスリラー風の作品で、物語の様相がある程度見えやすくなっているためサスペンスに欠けるきらいがあります。
本作から大きく作風が変化した節目の作品と言えそうです。


No.568 6点 悪女パズル
パトリック・クェンティン
(2010/06/28 21:44登録)
ダルース夫婦が探偵役を務めるパズルシリーズの第4作。
富豪邸に招待された3組の離婚寸前の夫婦の中から女性だけが次々と殺されていく・・・これはシリーズ・タイトル名に恥じないパズラーの佳作だと思いました。
ちょっと無理な構成もありますが、登場人物の言動に二重の意味を持たせるなどして、殺人の動機を巧く隠蔽しています。


No.567 5点 退職刑事6
都筑道夫
(2010/06/28 18:35登録)
安楽探偵もの連作シリーズの最後の作品集。
すでにシリーズの打ち止めを決めていたと思われますが、これまでのパターンを外した作品が散見されます。
退職刑事が現場を見に行き、息子の現職刑事の方が安楽椅子探偵をやったりですが、最後の作品「昔の顔」が一番のパターン外しですね。というか、これは掟破りでしょう。


No.566 4点 退職刑事5
都筑道夫
(2010/06/28 18:25登録)
シリーズ第5弾の初出時タイトルは「退職刑事4」。
「健在なり」がシリーズに挿入されて、徳間と創元社でナンバリングがずれています。
このころの作品は、ロジック重視の姿勢が崩れてしまって、人間性などの観点からの「推測」に止まっているのは辛い。


No.565 5点 退職刑事4
都筑道夫
(2010/06/28 18:15登録)
シリーズ第4弾の初出時タイトルは「退職刑事健在なり」。
番外編のような感じを受けるのは、謎自体があまり魅力をうけないのと、いずれも被害者などの事件関係者が残した謎の言葉を解き明かすというパターンが繰り返されているためか。


No.564 6点 退職刑事3
都筑道夫
(2010/06/28 18:08登録)
安楽椅子探偵シリーズの第3弾。
この設定からマンネリは当初から作者も自覚的なものなので、読む方も心地よいマンネリ感に浸って読むのが正解です。
7編ともタイトルが「・・・死体」で統一されているのは海渡英祐の吉田警部補シリーズを連想してしまう。
「大魔術の死体」は珍しく正統派の不可能犯罪もので印象に残りました。


No.563 6点 退職刑事2
都筑道夫
(2010/06/28 17:56登録)
シリーズ第2作の初出時タイトルは「四十分間の女」。
今作も現職刑事の息子が持ち込む7つの不可解な謎を安楽椅子で解いていきます。
「なめくじ長屋」(少なくとも初期の作品)は不可能犯罪を中心に据えたハウダニットの面白さで読ませますが、退職刑事シリーズは純正ホワイダニットという感じでしょうか。


No.562 7点 退職刑事1
都筑道夫
(2010/06/28 17:40登録)
「なめくじ長屋」と並ぶ著者の看板シリーズ全6冊中の第1弾。
国内の安楽椅子探偵ものの代表格の連作ミステリで、ロジック重視の姿勢は「三番館」シリーズなどと比べても突出しています。
「かつての硬骨の刑事が、いまや恍惚の刑事」という繰返し使われるフレーズがなつかしい。
奇抜な謎の割に真相を全く覚えていないのは、推理のプロセスのみ楽しむ作品ゆえでしょうね。


No.561 5点 弓弦城殺人事件
カーター・ディクスン
(2010/06/27 22:24登録)
怪奇性とか古城での密室殺人という点で初期作らしい雰囲気が漂っているのはいいんですが、密室トリックは「夜歩く」と同様のちょっとアンフェアな証言内容が関わっているのがすっきりしません。
本作限りの探偵役・犯罪学者ジョン・ゴーントも個性がなさすぎですね。


No.560 4点 騎士の盃
カーター・ディクスン
(2010/06/27 22:07登録)
H・M卿ものの最後の長編ミステリ。
密室の中の<騎士の盃>をだれかが動かしている、というだけの短編ネタの謎で、マスターズ警部に任せて、H・M卿は歌の練習に専念というのも分かります(笑)。


No.559 5点 赤い鎧戸のかげで
カーター・ディクスン
(2010/06/27 21:57登録)
前作の「魔女が笑う夜」と本書でバカミス作家の地位を不動のものにしてしまいました。
H・M卿もモロッコまで来てこんなバカ騒動を起こす必要もないと思うんだが・・・。
怪盗アイアン・チェストの鉄の箱の真相も脱力ものです。


No.558 5点 魔女が笑う夜
カーター・ディクスン
(2010/06/27 21:46登録)
ある村での「悪意の手紙」をテーマにしたH・M卿もの。
クリステイやセイヤーズならともかく、このテーマをカーが書くとは思わなかった。
<後家>と称する犯人が、ある女性の部屋から消失するトリックのバカバカしさは有名になってしまいましたが、前段のドタバタ喜劇の中にキッチリ伏線を張っているのはさすがと言うべき。


No.557 5点 墓場貸します
カーター・ディクスン
(2010/06/27 21:30登録)
カー名義の作品ではいくつかありますが、アメリカを舞台にした唯一のH・M卿ものです。
プールからの人間消失というミステリのネタは、H・M卿が現地で引き起こす珍騒動の前にかすんでしまいました(笑)。
トリックの原理は、再三使われた自身の初期作と同じです。


No.556 4点 時計の中の骸骨
カーター・ディクスン
(2010/06/27 21:17登録)
怪奇趣向とドタバタ喜劇が錯綜するユニークなプロットですが、ミステリとしてはあまり見るべきところのない凡作ですね。
ただ、H・M卿と宿敵ブレイル伯爵夫人との数々のバトルが爆笑もので、唯一の読みどころかな。


No.555 5点 青ひげの花嫁
カーター・ディクスン
(2010/06/27 21:06登録)
行方をくらませた連続殺人鬼探しが主題のH・M卿もの。
ある俳優がいかにもそれらしく描かれているのがミスディレクションなのか、それとも裏の裏なのかの興味で物語を引っ張っていますが、不可能殺人ものでないためか、H・M卿に精彩がないですね。


No.554 5点 爬虫類館の殺人
カーター・ディクスン
(2010/06/27 20:41登録)
この目張り密室は結構有名で、これまたトリックは事前に知っていました。
戦時下のある状況を利用したという点も評価されているようですが、物語そのものは面白味に欠け、トリックだのみのところがあるので、ネタを知った上で読むと厳しいです。


No.553 4点 仮面荘の怪事件
カーター・ディクスン
(2010/06/27 20:28登録)
ポケミスの「メッキの神像」の方を読んだのですが、原型の短編(こちらはフェル博士が探偵役)を読んで間がなかったので、ネタがすぐに分かり楽しめなかった。
H・M卿が奇術に興じている間に重要証人が死んでしまったりで、長編化のために付け加えたエピソードは冗長なだけで意味がないでしょう。

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