home

ミステリの祭典

login
文生さんの登録情報
平均点:5.86点 書評数:500件

プロフィール| 書評

No.20 3点 46番目の密室
有栖川有栖
(2010/01/20 17:04登録)
大げさなタイトルに対してトリックが小粒というか、
新味のまったくないものでがっかり度はかなり高い。


No.19 6点 十角館の殺人
綾辻行人
(2010/01/20 16:54登録)
氏の代表作というだけあってメイントリックはよく出来ているが、小説としてはまだ稚拙で青臭い登場人物の言動にはイライラして感情移入がしがたいものがあった。


No.18 5点 予告殺人
アガサ・クリスティー
(2010/01/20 16:28登録)
私もこの作品がなぜクリスティの代表作のひとつに挙げられているのかが理解できない。
それなりのうまさは感じますが、これといって特筆すべき点がないように思います。


No.17 7点 白昼の悪魔
アガサ・クリスティー
(2010/01/20 16:24登録)
クリスティの作品全般に言えることですが、トリック自体はたいしたことがない。
しかし、容疑者全員にアリバイがあって、そのアリバイをひとつひとつ崩していく多重推理的な趣向が楽しい。
トリックの扱い方のうまさはさすがである。
クリスティ中期を代表する作品。


No.16 7点 ナイルに死す
アガサ・クリスティー
(2010/01/20 16:11登録)
あまりの評価の高さにびびりました。
そこまで凄い作品とは思いませんが、クリスティのストーリーテラーぶりと巧妙なプロット、そしてトリックの使い方のうまさが光る佳品だと思います。


No.15 6点 アクロイド殺し
アガサ・クリスティー
(2010/01/20 14:09登録)
あのトリックの先駆者的作品としては評価すべき作品だが、クリスティの作品としては決して完成度は高い方ではない。
アリバイトリックも今となってはさすがに古すぎる。
ただ、小さなトリックの扱い方には光るものがあり、
さすがはクリスティといったところ


No.14 5点 犬神家の一族
横溝正史
(2010/01/20 14:06登録)
映画で有名になって、また名家の悲劇を描いた大作でけっしてつまらない作品ではないのですが、本格ミステリとしてみた場合は特に新味のない普通の作品です。仮面の男を巡るトリックがバレバレだったのも減点対象。


No.13 10点 そして誰もいなくなった
アガサ・クリスティー
(2010/01/20 13:59登録)
最高峰としか言いようのない作品。
冒頭の謎、中盤のサスペンス、結末の衝撃とすべてが完璧な空前絶後の傑作です。
さすがにトリックは今となっては古いですが、それを隠蔽するミスリードの手腕は見事。
余計なエピソードを盛り込まず、最小限の枚数でこの大作を書き切った事実にも凄みを感じます。
強いて難を言えば、動機にもうひとつヒネリがほしかった所ですが、そこまで求めるのは酷というものでしょう。


No.12 1点 黒死館殺人事件
小栗虫太郎
(2010/01/20 13:44登録)
すごい作品だということは分かるのですが
私には楽しむことはおろか読みきることすら出来ませんでした。


No.11 3点 能面殺人事件
高木彬光
(2010/01/20 13:42登録)
日本探偵作家クラブ賞を受賞したのが信じられない凡作。
名家での連続殺人、密室、死因不明の殺人と道具だては派手なのだが、トリックに新味がなく、使い方も安易すぎる。
全体に稚気が過ぎて青臭さが鼻にかかるし、海外の古典をタイトルを挙げてネタバレするなどミステリーとしてあまりにも配慮がなさすぎる。


No.10 3点 呪縛の家
高木彬光
(2010/01/20 13:27登録)
これって趣向からトリックまでカーの『読者よ欺かるるなかれ』の丸パクリだと思うんですが、どうでしょう?

別に、既存のトリックをアレンジしたり、趣向やプロットをオマージュとして真似るのは問題ないのですが、両者を同時にしてしまっているために『読者よ欺かるるなかれ』を読んでいる読者はトリックの見当がつきやすくなってしまうという問題が発生しています。逆に、本作を先に読んであとから『読者よ欺かるるなかれ』を手に取った場合も同じことがいえます。さらに、『読者よ欺かるるなかれ』から趣向とトリックの要素を同時に取り入れているためにパクリ感も強まってしまっているのも問題です。

できれば2つの要素は別々の作品で使用してほしかったところです。


No.9 5点 夜の蝉
北村薫
(2010/01/20 13:17登録)
前作同様、趣味が渋すぎ、四角四面の語りがまじめすぎなヒロインが駄目でどうにも苦手な作品。小説としての完成度の高さは認めながらも、高い点数はつけづらい。


No.8 9点 魔法飛行
加納朋子
(2010/01/20 13:02登録)
短編単体での謎は軽めだが、それぞれに貼られた伏線が最後にひとつに繋がっていく構成が見事な連作ミステリー。
ヒロインを始め、登場するキャラクターが魅力的でそれが美しいラストシーンをより際立たせている。
日常系ミステリーでは一番好きな作品。


No.7 2点 空飛ぶ馬
北村薫
(2010/01/19 14:37登録)
まずミステリーとしての魅力を感じなかった。
いい子ちゃんすぎて妙にじじくさい趣味のヒロインがまったくもって肌に合わない。
同じ日常ミステリーでも加納朋子の「魔法飛行」は大好きなのだが。
こちらも読書好きのいい子ちゃん女子大生がヒロインなのだが、いい子ちゃんすぎず血肉の通った魅力があった。


No.6 8点 葬儀を終えて
アガサ・クリスティー
(2010/01/19 14:28登録)
派手なトリックや複雑なロジックがなくても優れたプロットがあれは一流の本格ミステリが書けるという好例。
事件の真相を実に巧妙に逸らしていくミスリードの手腕に脱帽。
クリスティー晩年の円熟の味を感じさせる傑作。


No.5 7点 死者はよみがえる
ジョン・ディクスン・カー
(2010/01/19 14:20登録)
本格ミステリとしてはアンフェアもいいところなんですけどこの堂々としたアンフェアっぷりが逆に面白かったですね。
まあ、それもカーに愛着があればこそで、もしこれがこの作品ひとつしか書いていない作家のものなら壁に本を投げつけていたかもしれませんけど。


No.4 5点 三つの棺
ジョン・ディクスン・カー
(2010/01/19 14:16登録)
中学生の頃に読んだ作品。
事件そのものは謎だらけでワクワクしたのですが、トリックは無理に無理を重ねた感じでかなりがっかり。特に犯行時間錯誤のトリックはそりゃ無茶でしょうと言いたくなる代物だった。なにより問題はリアリティ云々よりもトリックがごたごたしすぎて分かりにくかった点。そのため、真相が明らかになった時に素直に驚くことができなった。唯一感心したのは「2発目はおまえにだ」という台詞によるミスリード。あの真相の反転だけは素直に感心できました。
カーの代表作ということになってますが、『ユダの窓』や『火刑法廷』などに比べるとかなり落ちる出来に感じました。


No.3 10点 聯愁殺
西澤保彦
(2010/01/19 14:07登録)
推理合戦の内容はかなりゆるく、あとから新事実が提示されるなどパズラーとしてはフェアとは言い難いのですが、本書の主眼は実は別の所にあります。
単なる多重解決ものだと思って油断していると最後にとんでもない背負い投げをくらってしまいます。
推理合戦はその1点に収斂させるための手段にすぎません。
正直なところ、そこにいたるまでの展開に中だるみを感じるという看過しがたい欠点があるのですが、その衝撃の大きさに10点進呈です。


No.2 8点 世界の終わり、あるいは始まり
歌野晶午
(2010/01/19 14:01登録)
本格ミステリを期待した人は怒ると思いますが、個人的にはこの特異な設定が面白かった。
問題はなにひとつ解決していないのに妙にさわやかなラストも独自の味わいがってグッドです。


No.1 6点 女王様と私
歌野晶午
(2010/01/19 13:54登録)
キモイおたくと女王様気質の女子小学生がコンビを組む物語はインパクト大でかなり読者を選ぶと思いますが、自分的には大いに楽しめました。むしろ、このような倒錯的なシチュエーションは大好物ですし。
ただ、オチがひねりがないというか、単なる××オチというか、せっかく奇想天外な設定なのにラストでわざわざ現実に引き戻さなくてもという感じでガッカリ。

500中の書評を表示しています 481 - 500