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ミステリの祭典

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江守森江さんの登録情報
平均点:5.00点 書評数:1256件

プロフィール| 書評

No.56 10点 人形はなぜ殺される
高木彬光
(2009/05/22 09:45登録)
「読者挑戦物の最高峰」
タイトルを突き詰めれば犯人に到達する為に多くの読者が犯人当てを堪能したはず。
一方で、全事件のトリックや構図にはナカナカ到達出来ない。
その辺りのさじ加減から読者挑戦物の最高峰だと思っている。
第二事件単独の中編だと上記のさじ加減は出来ない。
それ故、事件継続の為に神津が犯人に翻弄されるのは御愛嬌。
松本清張の社会派全盛期に初読したのでインパクトは絶大だった。
現在では実行不可なメイントリックが残念ではあるが何度読み返しても色褪せない"宝物"


No.55 8点 白昼の死角
高木彬光
(2009/05/22 09:41登録)
社会派嫌いの私も引き込まれたピカレスクロマンの傑作
全盛期の高木彬光は凄い!


No.54 5点 彼女らは雪の迷宮に
芦辺拓
(2009/05/22 09:32登録)
これまた森江春策より助手の新島ともかのお転婆ぶりが読みどころな作品。
ミステリ的には既視感が拭えず水準レベルに届かないかも。


No.53 7点 少年は探偵を夢見る
芦辺拓
(2009/05/22 09:28登録)
真っ先に私も少年時代に戻って探偵を夢見たいと思った。
つかみ所がなく、それ故に使い勝手の良い名探偵・森江春策らしく作風から設定までバラエティーに富んだ短編集。
大人向けでの森江春策は名探偵としては毎度カッコよさが薄く描かれ残念でならない。


No.52 7点 殺人喜劇の13人
芦辺拓
(2009/05/22 09:24登録)
少々の読みにくさを我慢すれば初代鮎川賞に相応しい作品。
森江春策に魅せられて随分と時が流れた。


No.51 6点 怪人対名探偵
芦辺拓
(2009/05/22 09:21登録)
森江春策を現代の明智小五郎にともくろんだ作品。
乱歩の通俗物が好きなら満足できる出来。
作者の作風からか少々スッキリ感に欠ける印象が残念。


No.50 6点 千一夜の館の殺人
芦辺拓
(2009/05/22 09:19登録)
森江春策より助手の新島ともかが魅力的(+1点)
作者が最近好きな手口が使われファンには犯人に到達し易い弱点がある。
本格ミステリと通俗探偵物の現代での融合を試みたが成功とまでは言えない。
つかみ所の無い森江春策シリーズらしい作品で、相変わらず詰め込み気味な所が長所でも短所でもある。


No.49 7点 裁判員法廷
芦辺拓
(2009/05/22 09:16登録)
短編三つで読者が裁判員を体験する形式になっている。
時代を先取りして出版したのが裏目に出た感もある。
裁判員制度導入の今こそが読み頃の作品。


No.48 7点 女王国の城
有栖川有栖
(2009/05/22 09:12登録)
ロジックを突き詰めて一本道な解決編は作者らしく相変わらず素晴らしい。
それでも、読者挑戦物として濃密だと思う「双頭の悪魔」より高評価は出来ない。
ドタバタ部分もキャラ小説として楽しめたが、待たされた分の期待感ほど読後のテンションが上がらなかった。
次まで何年待たされるのか・・・この想いが頭にこびりついて離れない。


No.47 8点 双頭の悪魔
有栖川有栖
(2009/05/22 08:59登録)
何故だか3度の挑戦全部が正解にたどり着けてしまった思い出深い作品。
初読時には女王国までこんなに待たされるとは思いもしなかった。


No.46 7点 虹果て村の秘密
有栖川有栖
(2009/05/22 08:52登録)
倉知の「ほうかご探偵隊」と並ぶミステリーランドらしさ溢れる作品。
児童向けにロジカルな本格を書いたお手本。


No.45 8点 りら荘事件
鮎川哲也
(2009/05/22 08:50登録)
犯人当ての傑作。
ロジックや伏線も本格の鬼・鮎川の面目躍如!
※ネタバレの可能性あり!
但し、「読者への挑戦」を(二度に分けて)付していたら思い入れ込みで10点にしていた。←付していない為に全事件の犯人設定に不満が残る。


No.44 6点 ヴィーナスの心臓
鮎川哲也
(2009/05/22 08:46登録)
読者挑戦短編集で好きな人にはお勧めしたいが・・・
入手しにくいし他の作品集で拾いながらのが読める可能性は高いかな?


No.43 7点 芝浜謎噺
愛川晶
(2009/05/22 08:42登録)
前作を読んだら絶対に手がでる。
作者流にアレンジされた落語と推理のマッチングは素晴らしい。
今年中には新作も出るらしい。
楽しみなシリーズ。


No.42 7点 道具屋殺人事件 神田紅梅亭寄席物帳
愛川晶
(2009/05/22 08:38登録)
これを読み元ネタの落語が観たくなり立川談志の高座ビデオをレンタルして観た。
読書以上に得した気がする。
落語の解釈とミステリの融合に成功した記念碑的作品。
シリーズ最初の作品なので、事件が表立って描かれる分だけミステリーとして分かりやすい。


No.41 7点 遠まわりする雛
米澤穂信
(2009/05/22 08:08登録)
シリーズ初の連作短編集。
各編を時系列順に配して上手く繋げている。
段々と主人公達も卒業が近づき完結間近かもしれない。
それでも、早くシリーズの新作を読みたい!


No.40 5点 儚い羊たちの祝宴
米澤穂信
(2009/05/22 08:06登録)
最後の一行が売りなのだが・・・。
それが読めてしまう作品ばかりだったので辛い評価になりました。
付け加えるなら最終話のオチが好きになれない。
どこかの書評で、最後の一行を読者に悟らせた上で余韻を味わって貰うのが作者の狙いだろうと評していたが、そこまで深読みする程の作品ではないと思う。


No.39 6点 秋期限定栗きんとん事件
米澤穂信
(2009/05/22 08:04登録)
最後の動機の告白だけで満足。
放火犯当てのミステリとしてだけなら二時間ドラマレベル。
ミステリとは関係ないラノベ部分では、シリーズテーマ「才能の有無と発揮すべき方向性について考る」を上手く纏めている。


No.38 7点 記念樹(メモリアル・トゥリー)
依井貴裕
(2009/05/22 08:01登録)
読者挑戦物で解決編も悪く無いけど、犯人指摘の伏線が露骨過ぎるのが残念。
これがデビュー作で作者の本格に対する意気込みに好感。


No.37 5点 遠い約束
光原百合
(2009/05/22 07:56登録)
何故ミステリ・サークルの無い大学に進学してしまったのだろう、と後悔してしまった。
大学生活でのミステリ・サークル活動を疑似体験したいなら是非とも!

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