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ミステリの祭典

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千一夜の館の殺人
森江春策シリーズ

作家 芦辺拓
出版日2006年07月
平均点5.00点
書評数4人

No.4 6点 nukkam
(2023/04/11 01:51登録)
(ネタバレなしです) 森江春策シリーズ長編作品としては「グラン・ギニョール城」(2001年)以来となる2006年発表のシリーズ第11作の本格派推理小説で、私は光文社文庫版で読みました。巻末解説で横溝正史や江戸川乱歩作品の影響が指摘されていますがそれに加えて森江の助手の新島ともかを冒険サスペンスのヒロイン役に抜擢したり、アラビアン・ナイトの世界と融合させようとして幻の館探しまで織り込んだのが作品個性ではありますが、風呂敷を広げ過ぎた感が否めません。連続殺人事件の謎解きのアイデアがなかなか面白いだけにもっとこれに絞り込んだプロットの方がよかったような気がしました。

No.3 4点 yoneppi
(2012/12/28 19:37登録)
う~ん、イマイチ。そして長い。

No.2 4点 E-BANKER
(2009/09/15 22:36登録)
実際、あまり氏の作品は読んでいないんですが、「うーん、何か印象に残らない」というのが正直な感想ですねぇ。特にラストが。
本作も謎の提示はいいと思うのですが、いかんせん途中から急にトーンダウンしたという感じです。森江春策もどうも人物像が想像しにくいんですよね・・・
他に評価の高い作品もあるので、決め付けず読んでみようとは思います。

No.1 6点 江守森江
(2009/05/22 09:19登録)
森江春策より助手の新島ともかが魅力的(+1点)
作者が最近好きな手口が使われファンには犯人に到達し易い弱点がある。
本格ミステリと通俗探偵物の現代での融合を試みたが成功とまでは言えない。
つかみ所の無い森江春策シリーズらしい作品で、相変わらず詰め込み気味な所が長所でも短所でもある。

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