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ミステリの祭典

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記念樹(メモリアル・トゥリー)
多根井理シリーズ

作家 依井貴裕
出版日1990年06月
平均点5.33点
書評数3人

No.3 5点 nukkam
(2016/03/06 00:09登録)
(ネタバレなしです) 「推理小説は驚きの文学です」と主張する依井貴裕(よりいたかひろ)(1964年生まれ)は1990年に多根井理シリーズ第1作の本書でデビューしました。エラリー・クイーンを連想させる探偵役からも容易に想像できますが、王道的な本格派推理小説を書いており「読者への挑戦状」まで付いています。個性を感じない登場人物が多いし人物整理も十分でなく、物語としての膨らみが不足しています。しかし謎解きはしっかり考えられており、密室講義などは説明が明快で読みやすいです。トリックには時代の古さを感じさせるものもありますが論理性のこだわりは半端でなく、犯人絞込みの推理はまさにクイーンの影響濃厚です。

No.2 4点 あるびれお
(2009/09/25 10:03登録)
ミステリとしてどうか、の前に、文体でひっかかってしまった。あまりこういった経験はこれまでないのだが、どうにも文章が好きになれず、正当に評価できない。

No.1 7点 江守森江
(2009/05/22 08:01登録)
読者挑戦物で解決編も悪く無いけど、犯人指摘の伏線が露骨過ぎるのが残念。
これがデビュー作で作者の本格に対する意気込みに好感。

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