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ミステリの祭典

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怪人対名探偵
森江春策シリーズ

作家 芦辺拓
出版日2000年05月
平均点6.67点
書評数6人

No.6 6点 名探偵ジャパン
(2020/01/02 21:47登録)
虚実が入り混じったような、読んでいて頭を揺さぶられる感覚に捕らわれる書き方は、いかにも2000年代前半のミステリっぽいです。古式ゆかしい「怪人対名探偵」を現代に無理なく(まあ、乱歩の昔でも、あれが無理なく当時の社会に溶け込んでいたのかと言われたら、違うんじゃないかと思いますけれど(笑))蘇らせ、かつ、現代ミステリっぽい書き方をしたら、こんなふうになったよ、という感じですね。決して回顧趣味の時代錯誤な話ではありません。今、一周廻ってまたこういうのが流行りそうな感じですね。復刊したら受けるんじゃないでしょうか。
芦辺拓の小説を読んでいていつも思うのは、この人、本当に自分のシリーズ探偵の森江春策のことが大好きなんだなあ、ということです。愛情を感じます。

No.5 6点 江守森江
(2009/05/22 09:21登録)
森江春策を現代の明智小五郎にともくろんだ作品。
乱歩の通俗物が好きなら満足できる出来。
作者の作風からか少々スッキリ感に欠ける印象が残念。

No.4 9点 シュウ
(2008/09/24 16:10登録)
乱歩趣味全開で乱歩ファンの自分としてはかなり楽しく読みました。
犯人は確かに分かりやすいですが乱歩の通俗長編だって犯人バレバレなのが多いし問題ないですw
章題が乱歩の長編の章題から取られているのでそのあたりを照らし合わせてみるだけでもかなり楽しいです。

No.3 5点 touko
(2008/09/17 12:38登録)
乱歩オマージュということで、期待したのですが、あらゆる要素をぶちこんでいるため散漫で、そのわりにこじんまりとしている印象。
この題材ならもっと思い切ってはめをはずしてもよかったんじゃないかな。

No.2 8点 ギザじゅう
(2004/07/11 21:17登録)
古き良き探偵小説であり、乱歩の通俗長編に本格をプラスした作品。これを楽しめるのは人によりけりなのかもしれないが、探偵と怪人の対決と聞いただけでワクワクしてしまう者にとっては、嬉しい限りである。
犯人の正体が普通にわかってしまう辺りは物足りないが、プロットに光る点の多い。芦辺ワールドの登場人物も多く登場しているので、ファンは大満足。時計台の処刑などとても面白いのだが、もっと視覚的な印象(特に色彩的に)が強ければなお良かった。

No.1 6点 Nakatz
(2001/06/26 10:01登録)
古き良き時代の「探偵小説」の雰囲気をもった作品。タイトル通り「怪人」が登場したり、
探偵に少年助手がついていたりと・・・。
本編とは関係ないけれど、喜国雅彦氏の扉絵がなかなか秀逸ですね。

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