虹果て村の秘密 |
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作家 | 有栖川有栖 |
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出版日 | 2003年10月 |
平均点 | 6.15点 |
書評数 | 13人 |
No.13 | 7点 | ボンボン | |
(2017/10/14 18:14登録) 楽しかったなあ。疲れてしぼんだ大人の心にも夏休みが来てくれた。 しかし、普通にジュブナイルなだけなのかと思っていたら、はっきりそれと判る『本格ミステリ入門』仕様だったので、少し驚く。 しかも道徳の教科書に載るレベルで心に響く子ども応援メッセージ満載。あとがきの「わたしが子どもだったころ」も含め、有栖川名言集っぷりに正座しそうになる。 また、主人公の秀介くんが、2人でガラ空きの列車に乗り込んだ時の席の取り方を気にしたり、よその家におよばれした夕食を食べきれないことを申し訳なく思ったりする、「気にしい」あるあるに共感してしまう。 ミステリ的には、ピアノの練習の音によるアリバイ証明のくだりがストンと落ちて一番好きだった。 |
No.12 | 7点 | HORNET | |
(2017/08/20 19:11登録) そうなのかなーと思ってて、先行書評をみてやっぱり。ジュヴェナイルなんですね。でもそれだからシンプルで、非常にオーソドックスなフーダニット。安心して読めるし、普通に面白かった。 最近複雑な事件様相・人間関係での物語展開がスタンダードみたいになってるから、こういう分かりやすくて推理しやすい、適度な長さの話を久しぶりに読むとホッとする。 真相に迫る前の間(要は読者に考えさせる時間帯)もこうであってほしいし、それまでの手がかりの示し方も過剰にあざとくなく自然で(でもわかったけど)、いいね。 変に「今の流れについていかないと…」ってなって、「今までにない何かを…!」とやっきになっていくよりも、ファンが求めているとおりのものを揺るがずに示してくれる。やっぱり有栖川有栖はいいなぁ。 |
No.11 | 6点 | 虫暮部 | |
(2016/10/31 10:51登録) 有栖川有栖らしい、そしてジュヴナイルらしい、丁寧で好感の持てる作品。綺麗なロジックが披露されている。 ただ、足跡の件はやむにやまれず発生した状況であるのに対して、喧嘩の件は余計なアリバイ工作を試みてそこから足が付いてしまった形なわけで、“綺麗に解いて見せるために作者が付け加えたネタ”というわざとらしさが否めない。犯人が殺害現場で望遠鏡を(午後9時過ぎに!)覗いた理由にもう少し必然性が欲しかった。 |
No.10 | 6点 | CHABI | |
(2015/06/28 00:25登録) 素直に楽しめました。 後味すっきりなところがいいです。 ロジックもそこそこしっかりしてます。 |
No.9 | 6点 | まさむね | |
(2012/10/18 22:41登録) 正統派ド真ん中の「ミステリーランド作品」と言えましょう。子ども達に対する愛情を感じますね。 なお,有栖川氏とジュブナイルって,よくよく考えてみると,とても相性が良いような気がします。また同じ感じで書いてくれないかなぁ… |
No.8 | 7点 | makomako | |
(2012/10/12 14:09登録) 子供向けのミステリーということなのでそんなに奇抜なトリックや残酷なシーンはない。トリックも平易で分かりやすい分ミステリーを読み慣れた読者には不満足かも知れない。密室トリックの初歩の初歩なのだろうが、本格ものを初めて読む読者にとっては素晴らしいトリックに違いない。 読んでいると作者のミステリーへの愛着や子供にミステリーの素晴らしさを紹介しようという暖かさは十分に伝わってくる。 登場人物間の会話の面白さは(有栖川氏の小説を読む際に最も楽しみにしていることの一つです)たっぷりで後味もよく、なかなか面白かった。 |
No.7 | 5点 | 蟷螂の斧 | |
(2012/08/10 19:16登録) (ミステリーランド)「なぜ、現場を密室にする必要性があったのか?」 この謎をいろいろ検証し、真相に迫てゆく~このロジックの面白さを子供向けに解り易く描いています。ミステリー入門のお手本としてお薦めの作品だと思います。 |
No.6 | 6点 | 白い風 | |
(2011/11/28 20:45登録) 少年少女のためのミステリーランド、大人な私も楽しめました(笑) 謎解きのロジックも楽しめました。 文字も大きくて読み易かったしね(笑) |
No.5 | 5点 | seiryuu | |
(2010/07/16 16:50登録) 子供達がおりこうすぎる。 |
No.4 | 6点 | E | |
(2010/06/20 23:38登録) 事件内容・構成はとてもミステリーで良かったです。 子供ながら何とか事件へと立ち向かう姿も好感持てました。 けど・・・一寸ラストが納得出来かねるというか・・周囲の大人は(特に警察)立場無いんじゃ・・・; |
No.3 | 7点 | 江守森江 | |
(2009/05/22 08:52登録) 倉知の「ほうかご探偵隊」と並ぶミステリーランドらしさ溢れる作品。 児童向けにロジカルな本格を書いたお手本。 |
No.2 | 6点 | H.T | |
(2009/04/05 10:34登録) 完全に子供向けの推理小説です。 結末は「普通」なのでこの点数になります。 |
No.1 | 6点 | vivi | |
(2008/05/06 01:33登録) ジュブナイルなので、ムキになって読むのは無しです(笑) ロジックを書きたかったんだな~という姿勢は分かりますし、 ここで『スイス時計』みたいな論理を書いたら、 子供は理解できないでしょうから(^^; でも、読後感が非常に清清しくて、 「もう一度子供になってミステリ読みたい」と思いました。 いい物語です♪ |