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ミステリの祭典

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測量ボ-イさんの登録情報
平均点:6.25点 書評数:639件

プロフィール| 書評

No.459 5点 64(ロクヨン)
横山秀夫
(2016/06/04 12:18登録)
いや-長かった。
特に前半は、警察内人間関係の軋轢を延々と書いていて、
少々辟易。
高評価の方にとっては、そこが良いのでしょうけど。


No.458 6点 満願
米澤穂信
(2016/05/17 18:54登録)
謎解きにはあまり主体を置いていませんが、楽しみ度はそれなり。
ちょっとイヤミスっぽいところもあるけど、気にならない程度です。
氏の短編集をはじめて読みましたが、他の方の指摘にあるように、
文章がまるで連城三紀彦氏のよう。でもこれって、連城氏のファン
の方は否定的に見るんでしょうか?


No.457 6点 天城峠殺人事件
内田康夫
(2016/05/02 09:14登録)
まあまあ楽しめますが、謎の構成が素直で、捻りが少ないのが
不満点か?捻りすぎよりかは良いですが・・
読みやすさは好感持てます。


No.456 5点 喪われた道
内田康夫
(2016/04/23 14:13登録)
量産作家の作品は期待度のハ-ドルを低く設定してしまう(?)
ので、読んでがっかりという感じではないです。
ただ犯人や結末の意外性に乏しく、すれっからしの方を満足さ
せるのは物足りないでしょうか。


No.455 6点 緑のカプセルの謎
ジョン・ディクスン・カー
(2016/04/21 21:05登録)
カ-の作品の中ではオカルト・怪奇趣味はなく、確かに「皇帝の嗅ぎ煙草
入れ」に近いテイストの作品です。
でも「皇帝・・」ほどシンプルなトリックで、読者をアッと言わせるイン
パクトに乏しく、私的評価は劣ります(皆さん高評価なんですけど)。
毒殺講義もありますが、「三つの棺」にある密室講義に比べると明快さ
に欠ける印象。


No.454 8点 下り”はつかり”―鮎川哲也短編傑作集〈2〉
鮎川哲也
(2016/04/04 21:39登録)
傑作集<2>に準ずる、珠玉の短編集。
個人的ベスト3を挙げます。
 ①赤い密室
 ②達也が嗤う
 ③誰の死体か
①はもしかして世界最高の密室小説かも。
②は遊び心満点の秀作。朗読用に書かれたらしいですが、文章で読んだ
僕も普通に(?)騙されてしまいました。
③あとの一つが迷いますが、「誰の死体か」をセレクト。巻末の座談会
で絶賛されていますよね。玄人受けするのかな。

前作に準ずる出来ですが、本格ものとは言えない作品(これはこれでい
いのですけど)もあって、採点は8点で。


No.453 9点 五つの時計―鮎川哲也短編傑作集〈1〉
鮎川哲也
(2016/03/20 10:14登録)
作品名の羅列は他の方が書いて下さっているので省略しますが、鮎川ファン
なら溜息と共に涎が出そう(キタなくて申し訳なし)な短編集。
巻末の3氏による座談会も、鮎川作品に対する愛情・こだわりが感じられて
楽しいです。
個人的なベストを3つ挙げます。
①五つの時計
②薔薇荘殺人事件
③道化師の檻

①はわずか50頁前後の作品では世界一の内容の濃さでは?(もしかして)
②は他のガイド本で有栖川氏が、「もしミステリ創作学校というものがあれ
 ば、教科書になりそう」と評していましたが、まさにその通り
③あとの一つが迷いますが。「道化師の檻」にしました。
採点は9点ですが、その日の気分で10点にもなりそうな、ハイクオリティ。


No.452 7点 一の悲劇
法月綸太郎
(2016/02/27 15:42登録)
「二の悲劇」を数年前先に読んで、こちらが後です。
岡嶋ばりの誘拐ものですが、真犯人も意外に盲点になりそうですし、
出来は良いと思います。
ただ読後感はもう「二の悲劇」(採点8)に比べやや落ち感
があるので、こちらは7点で。


No.451 4点 消える上海レディ
島田荘司
(2016/02/20 18:19登録)
作者の初期作品の一つですが、残念ながらあまり良い出来ではありません。
トリックはありきたりですし、他に見るべきところも少ない。
シリ-ズ前作品「消える水晶特急」より劣る印象。


No.450 6点 リバース
湊かなえ
(2016/02/11 11:19登録)
まずは読みやすい作品ですね。学校内で起こる事件ではありませんでしたが、
関係者の学生時代に遡るところは氏の作品らしいところ。
この作品の謎は以下の2点です。
 ①告発文を送ったのは誰なのか?
 ②広沢君事故死の真相は?

①に関してはこのサイトの読者の方は殆ど想像できるでしょう。
②に関しては、物語の最後で種明かしされますが、長編を支えるのはちょっと
微妙か?物足りなさはありますが、総合的には満足。


No.449 6点 御手洗潔の挨拶
島田荘司
(2016/02/11 11:12登録)
この作品の書評が抜けていました。
島田氏初期の短編集だけに、どれも粒よりで満足度はそれなり。
暫定6点とし、いつか再読して7点に引き上げるかどうかを検討します。


No.448 5点 大阪経由17時10分の死者
津村秀介
(2016/02/06 18:11登録)
氏の作品の中ではあまり良い出来ではないか?
評価がもう一つだと、先の方の指摘にあるように文庫本の慰留指紋や、
駅前食堂での長時間滞留といった不自然な犯人の行動(アラ探し?)
が目だってしまいますね。


No.447 7点 十和田・田沢湖殺人ライン
深谷忠記
(2016/01/30 17:33登録)
これは上々。うまいどんでん返しがあります。
十和田湖や田沢湖、長年行っていません。また行きたいなあ。


No.446 5点 千曲川殺人悲歌
深谷忠記
(2016/01/15 19:22登録)
(ネタばれ気味)

内容はまずまず。アリバイ破りの妙を楽しめます。
ただ○○氏が○○氏を殺そうとしていた真相は個人的なやや納得がいかず。
僕がこの作品の作者なら、きっと違う結末にしたかも。


No.445 6点 スタイルズ荘の怪事件
アガサ・クリスティー
(2016/01/09 14:29登録)
クリスティ、そしてポアロのデビュ-作。
あの「灰色の脳細胞」はこのとき既に全開なのですね。
内容的にまあまあ。

(ややネタばれ)
真犯人は、一見意外でなさそうで、実は意外?と言った
ところを狙ったのでしょうか?
後年の同じ手口を使ったトリックは、おそらくこの作品
の影響を受けているのでしょうね。


No.444 7点 神様ゲーム
麻耶雄嵩
(2015/12/26 20:12登録)
元々子供向けに書かれている作品だけに、直ぐ読めました。
意外性は相応のものがあり、楽しめたのは事実。
ネタばれになるのでこれ以上言えませんが、この結末を子供が直ぐ
理解できるのかな?
子供向けにこの結末は確かに賛否両論あるかと思いますが、そこは
採点には敢えて考慮しませんでした。


No.443 4点 今出川ルヴォワール
円居挽
(2015/12/19 13:27登録)
本格度が低く、正直期待はずれ。
登場人物表に載っていない人間が多く、人間関係の把握が難しかった
です(こういうの苦手だ・・・)
シリ-ズの他の作品の方が評判良さそうなので、いずれそちらに手を
出してみます。


No.442 7点 江神二郎の洞察
有栖川有栖
(2015/11/22 10:22登録)
江神シリ-ズは短編でもいいですね。各作品の短評を以下に。

<瑠璃荘事件>
江神とアリスの出会いのきっかけは、名作「虚無への供物」
だったんですね。いやはや、それはまた。
<ハ-ドロック>
日常の謎を扱う作品。オチは確かに北村薫氏っぽい。
<やけた線路の上の死体>
これだけは既読作品。鮎川氏のアンソロジ-に収録され、何度
も読みました。今回加筆訂正したとの事ですが、読んでいて
違和感感じた箇所がそうなのでしょう。
<桜川のオフィ-リア>
これはあまり印象に残らなかったです。
<四分間では短すぎる>
なるほど。でも謎の一部は未解決なのは敢えてそうしたのかな?
<開かずの間の怪>
バカバカしいオチだけど、こういうの嫌いじゃないです。
<二十世紀的誘拐>
これもあまり印象に残らなかったです。
<除夜を歩く>
モチさんの作品、作中ではしょぼいトリックと言いながら、なか
なかいいじゃないですか?
<蕩尽に関する一考察>
ほ-、この事件がマリアが推理研に入部するきっかけだったんで
すね。

凡作もありますが、総合的には好印象です。


No.441 6点 若狭小浜殺人紀行
石川真介
(2015/11/12 21:12登録)
鮎川賞受賞作品という触れ込み(?)で知らない作者のものを
読みました。
評価としてはよく言えば無難、悪く言えばありきたりでしょうか。
でもトラベルミステリ好きなので、これでも全然不満はないです。


No.440 6点 呼びとめる女
鮎川哲也
(2015/10/24 10:23登録)
未読の短編集を読みました。以下各々の短評。

<下着泥棒>
まあまあ
<夜の訪問者>
かなり細かいところが伏線になっています
<霧の夜>
有名作品の長編化前の姿。何だかんだで、この作品がベストか?
<或る誤算>
お得意の倒叙もの。ひょんなことから犯行が発覚。
<偽りの過去>
犯罪者が、別の犯罪者の証拠隠しに利用され、犯行が発覚する
皮肉な内容
<牝の罠>
分量のわりに、内容はもう一つか?
<呼び止める女>
アリバイを更に補強しようと、その場の機転でやったことが、
皮肉にも発覚のきっかけとなる、鮎川氏の短編で他にもあった
パタ-ン

全体的に、可もなく不可もない出来でしょうか。

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