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ミステリの祭典

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itokinさんの登録情報
平均点:7.28点 書評数:345件

プロフィール| 書評

No.125 8点 さようならバースディ
荻原浩
(2009/11/24 11:07登録)
バースディとは誕生日ではありません、現在人間に最も近い頭脳を持っているといわれているボノボ(猿)の名前です。大分誇張があると思われるがボノボの研究では近いところまでいっているのでしょう。15年ぐらい前、又5年ぐらい前に、アメリカ人夫婦の研究者、京都大学の研究をテレビで知ってびっくりしたのを思い出し、興味深く読んだ。中盤少しだれるが終盤は意外な展開で十分盛り上がった。作品の出来は、7点だが、特異な題材を取り上げた事でプラス1点としました。


No.124 8点 巷説百物語
京極夏彦
(2009/11/11 10:22登録)
特異な怪談物の民話をミステリー仕立てにし登場人物、文体等話の進行にマッチした語り口はさすがです。いつもながら京極ワールドに引きずり込まれました。


No.123 6点 霧に溶ける
笹沢左保
(2009/11/06 11:33登録)
皆さん、高い評価なので読んでみました。トリックにこだわるばかりに物語に深みがない(個々の動機に無理があり、主人公の悲壮感も伝わらない)。
物語としては4点多様なトリックを評価してプラス2点。


No.122 6点 毒入りチョコレート事件
アントニイ・バークリー
(2009/11/03 08:36登録)
いやこいつは参った.二転三転でもややこしいのに五転六転してはとてもついていけない、話の面白さより謎解きの面白さを求める人にはいいかも知れないが私には合わない。古典の名作といわれているそうだがその後の新人作家の推理小説の書き方の教科書になったのは確かだと思う。


No.121 7点 七回死んだ男
西澤保彦
(2009/10/27 14:19登録)
うわ、これは評価が難しい。奇抜な発想をパズル的な話に上手くユーモアを交えまとめたって感じ。最後のどんでん返しを期待したがそれほどでもなかった。まあ、俺的にはこれが精一杯だな。


No.120 8点 フェイク
楡周平
(2009/10/22 16:28登録)
これは、面白かったです。正にノンストップ一気読みでした。
フェイクとは、だます、いんちき、いかさましと言う事だが全編よくまとまっている。少しご都合主義もあり、最後の盛り上がいまいちだがスピードで補っている。


No.119 6点 半身
サラ・ウォーターズ
(2009/10/19 21:21登録)
いや参ったなあ、いろんな賞を取っているのと、次の作品の荊の城が良かったので読んでみたが、なにしろ疲れた、中世の牢獄の話で、霊が出てきてじめじめして私には合わん。構成、表現力は、流石と思うが最後のひねりと盛り上げもいまいち。


No.118 8点 高く孤独な道を行け
ドン・ウィンズロウ
(2009/10/03 11:32登録)
西部劇とランボーとをごっちゃにした探偵活劇、ノンストップで最後まで楽しめるニールがスーパーヒーローでないのが良い。3作目らしいが1,2作を読んでいたらもっと親しみがわいたかもしれない。


No.117 6点 Xの悲劇
エラリイ・クイーン
(2009/09/23 21:02登録)
古典で名作なんだとは思うが読んでいて疲れた。先の読める展開というか、こまごました謎解き描写は、私には合わない。


No.116 7点 クリスマスのフロスト
R・D・ウィングフィールド
(2009/09/07 20:18登録)
フロスト警部のキャラクターで読ませる作品。びっくりするようなトリック、展開はないが構成はしっかりしていて最後まであきさせない、作者のユーモアは、一級品。


No.115 9点 荊の城
サラ・ウォーターズ
(2009/08/18 09:30登録)
19世紀ロンドン下町の子悪等の住む貧民街から物語は始まるが、子悪党たちの生活ぶり生き様が、生き生きと描かれており情景が目に浮かぶようだった。物語は、思わぬ方向に二転、三転し、長編でありながら一気に読まずにいられなかった。
なんかどかっとした身につまされるような作品だが最後の終わり方に救われた。とにかく、読み応え十分だ。


No.114 8点 天使の囀り
貴志祐介
(2009/08/09 19:20登録)
題材が特異で話の展開が興味深く、長さを感じさせなかった。総じて面白さでは一級品だが終盤がありきたりで、グロを強調しすぎと思う。しかし、貴志さんの筆力はすごい。


No.113 10点 幻の女
ウィリアム・アイリッシュ
(2009/08/08 20:17登録)
これまでの翻訳物のなかで一番楽しめた。登場人物が少なく読みやすくミステリー性に優れさすが名作と思わせる。翻訳物の嫌いな人に特にお勧め。


No.112 8点 飢えて狼
志水辰夫
(2009/07/23 13:29登録)
デビュー作とは思えない作品。スケールが大きく、物語の展開、描写、スピードもあって最後まであきささない。終わり方も余韻があってこれで良し。主人公のキャラクターが好き。


No.111 8点 第二の銃声
アントニイ・バークリー
(2009/07/10 12:48登録)
前半の劇設定に無理があると思うが、これが、1930年に書かれた作品かとびっくりさせられる。当時としてはかなり実験的な書き方だったと思われるが、話の展開、終盤のまとめなど、その後の作家の教科書になったのは間違いない。


No.110 7点 TENGU
柴田哲孝
(2009/07/01 08:05登録)
大薮春彦賞と言う事で読んでみました。変わった題材でスケールの大きさと天狗とは何だとの興味で読めました。最後のまとめも予測はつくものの良かったです。


No.109 9点 誘拐ラプソディー
荻原浩
(2009/06/24 19:34登録)
ミステリーとは言いがたいが、ハードボイルド、スピード、ユーモア、それぞれ、天下一品。こういうの大好き、特に子供の描写がすばらしい、最後のまとめもよかった。


No.108 8点 細い赤い糸
飛鳥高
(2009/06/24 19:11登録)
短編4話をつなぎ合わせ上手くまとめた感はあるが、それぞれの話の展開と心理描写がすばらしい、とにかく最後まで一気読みさせる。


No.107 5点 追憶のかけら
貫井徳郎
(2009/06/09 13:10登録)
まず長すぎる前半の一挙手一動の説明には辟易、後半一挙に盛り上がるかと期待したがだめだった。最後も無難にまとめたと言う感じで平凡。貫井さんという事で期待したんだが・・・。


No.106 7点 重力ピエロ
伊坂幸太郎
(2009/05/28 13:01登録)
文章力と話の展開にこわざが聞いて最後まで飽きずに読ませる作品というところか。読み手に考えさせるのは流石なんだが感動がもう少しあるという事ないんだが・・・。

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