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ミステリの祭典

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フェイク

作家 楡周平
出版日2004年03月
平均点6.00点
書評数6人

No.6 4点 ayulifeman
(2014/07/22 20:59登録)
うわっすべりな感じがして人間に深みがない。
主人公の友達の借金とかもヒリヒリする感じが全くないんです。
不幸がギリギリの一線を越えないから悲壮感がないし、悪党のゲージが振り切れてない。
でも飛ばさずには読みました。

No.5 7点 ナノ
(2013/06/21 23:35登録)
全体的にはとてもよかったです。
しかし前半9点、後半5点といったところでしょうか。
とにかく、ラストの一番の騙しがあっさり決まってしまったのが残念でした。
ラストの失速さえなければ、もっと大きく評価されている作品だと思います。

No.4 5点 E-BANKER
(2013/03/24 19:53登録)
2004年発表のノンシリーズ長編。
「fake=騙す」というタイトルが表すとおり、「コンゲーム」をテーマとする作品。

~岩崎陽一は、銀座の高級クラブ「クイーン」の新米ボーイ。昼夜逆転の長時間労働で月給わずか15万円。生活はとにかくきつい。そのうえ素人童貞とは誰にも言えない。ライバル店から移籍してきた摩耶ママは同年代で年収1億円といわれる。破格の条件で彼女の運転手を務めることになったのはラッキーだったが、妙な仕事まで依頼されてしまうのだが・・・。情けない青春に終止符を打つ、起死回生の一撃は炸裂するのか? 抱腹絶倒の傑作コン・ゲーム~

ちょっと安易というか、安直かなぁ。
というのがトータルでの感想。
コン・ゲームとしての要素や展開というべきものは踏襲しているし、それなりには面白い。
ただ、「深み」が足りないというか、これでは「普通」の面白さというレベルだろう。

「普通」に終わってしまった理由は、「騙される側」の人物があまりにも簡単に騙されてしまうせいかもしれない。
主人公とその仲間たちが起死回生の策を弄するわけだが、読者としてはそんなに簡単に成功して欲しくないわけですよ。
それなりのトライ&エラーを経て、大ピンチに陥った後に、一発大逆転のラストがあってこそ、カタルシスを味わえる・・・
それこそがコン・ゲームの醍醐味だと思うのだが、本作はこの辺りがいかにも弱い。
要は「予定調和」ということなのだ。

「夜の銀座のルール」や「競輪」の薀蓄なんかは個人的にツボだし、主人公たちが大金をせしめる方法にもオリジナリティがあるところが救い。
そういう意味では、もう少しプロットを練れたのではと感じるのだが・・・
(確かに、ワインの中身をすり替えても絶対分からないだろうなぁー。あと、結局、○病はどうなったのか?)

No.3 4点 いけお
(2012/07/22 22:03登録)
謎もスピード感も無く淡々と進む。
人物の言動も不自然だし、ラストにもなんのオチも無い。

No.2 8点 NAP
(2012/02/13 22:43登録)
ラストがイマイチな気もするけど、、
一気に楽しく読めました。

No.1 8点 itokin
(2009/10/22 16:28登録)
これは、面白かったです。正にノンストップ一気読みでした。
フェイクとは、だます、いんちき、いかさましと言う事だが全編よくまとまっている。少しご都合主義もあり、最後の盛り上がいまいちだがスピードで補っている。

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