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ミステリの祭典

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七回死んだ男

作家 西澤保彦
出版日1995年10月
平均点7.39点
書評数84人

No.84 6点 みりん
(2023/04/17 19:57登録)
母親や他の年配のキャラより達観していて精神年齢が高い高校生主人公というのがなかなか新しく、ループモノにありがちな「主人公の無能な行動にイラつく」ということもなくストレスなく読めた。

No.83 6点 斎藤警部
(2021/02/09 18:33登録)
ご都合特殊設定ハピネス最高!品の無いドタバタ最悪(笑)!何が因果律だよ。。笑 日程だの抑止力だの伏兵だとか何だとか。とは言えしかしまあ、よくここまでバターン考えたものですね。殺人を防ぐための ”アレ” の範囲が泥縄式に際限なく拡がって行くのが何とも滑稽!本筋とは何だか違うような?本筋そのもののような?気になる謎や違和感もしっかり道連れにするからミステリ興味も充分キープ。本格ミステリにおける「真犯人像」のパロディという趣向が見えなくもない。重い社会問題である⚫️⚫️をこれ幸いと?ミステリ核心へ軽妙に引っ掛けるとは、何たる!!w ロジックの多重解決とは非なる、問題の多重解決というか回避、なかなか斬新。文庫あとがきの北上次郎氏もおっしゃる通り探偵役の在り方としても画期的なのかも。何気にショッキングな筈のメイントリックその2(?)もこの終始パープーなムードの中で一瞬しか響かなかったwもったいない!(でも後から結構じわじわ来ないこともない) 逆叙述トリックとも違う、半叙述トリック?? んだどもエンディングのイヤコメディぶりは後味最悪!!w  ことはさん、語り口の件、同感です。もうちょっと最低限のシリアスな緊張感というのが無いものかと。。 それと、これはネタバレ案件と思いますが、、、、Dマンさんご指摘の通り、、、 弁護士の扱い、惜しいよなァ。。。

No.82 7点 Gorgonzola
(2020/05/05 12:33登録)
ポップで読みやすい。容疑者が溢れていて、あらゆる手を尽くすドタバタ感が笑えた

No.81 8点 雪の日
(2020/04/15 14:59登録)
とても読みやすく、トリックも楽しめました。

No.80 3点 ことは
(2019/11/17 01:26登録)
世評では高評価だけど、自分はまったく楽しめなかった作品って、結構ありますが、このサイトでの点数と、自分の読後感で、一番乖離があるのがこの作品。
まず、何度も似たような話が続く展開が飽きるし、なにしろ、語り口が受け付けない。上滑りな口調で、事件がどうなってもどうでもよくなってしまった。(語り口に対するコメントがまるでないのが意外。これってわたしだけ?)
そのせいか、全体の趣向も「あ、そうなの」といった感じでまったくひびかない。
やはり作風の相性ってあるんだなぁと思う。

No.79 5点 ボナンザ
(2019/05/13 20:44登録)
勘のいい人ならとある会話のシーンでハハンとなると思う。

No.78 6点 邪魅
(2017/02/23 12:17登録)
文章も読みやすいですし物語にも引き込まれました
充分と楽しめる出来ではありました
しかし、作中に仕掛けられたトリックに少し期待し過ぎたきらいがあり、それが明かされてもあまり驚けなかったのが残念です

No.77 9点 sophia
(2016/05/31 19:38登録)
よく考えてありますね。
ちゃんちゃんこの伏線に感心しました。
SFミステリーという括りの作品では一番面白かったです。

No.76 9点 パンやん
(2016/04/04 09:18登録)
一気読み!メチャクチャ面白い。SFミステリーとあるが、さにあらず、これは本格ではないか。SF音痴の小生でもサクサク読めて、全くだれず、しかも無駄の無い構成がお見事。スラプスティック調の西澤ワールド、誰か映像化しないの?

No.75 8点 パメル
(2016/01/21 21:29登録)
同じ時間を繰り返す異常体質の持ち主が
巻き込まれた殺人事件をめぐるSFミステリ
この体質が発現するルールの範囲内で論理的に解明していく
殺人事件が起きているのにも関わらず明るい世界観
コミカルで楽しい作品

No.74 9点 ロマン
(2015/10/20 14:54登録)
SFミステリーという枠組みを、確立させた作家さんの一人だろう。しかし西澤氏の作品は、単にSF背景の中で殺人事件が起きましたと言うものではない。そのSF要素そのものが無くては、トリックが成り立たたないのだ。主人公は月に何日かタイムスリップに会い、同じ日を何度か繰り返す特異体質なのだ。その最中に殺人事件が起きてしまう。普通は起きてしまった殺人事件の真相を、解き明かすのみである。しかし起きた殺人事件をやり直して、どうすれば殺人が起きないのか右往左往する処が読み応えが有るのだ。最期に謎を、隠している処も楽しめた。

No.73 6点
(2015/01/12 09:36登録)
トリックは、途中で何となく気づいていましたが、発想が良いですね。
期待して読んだ分、点数が辛くなりました。

No.72 6点 メルカトル
(2013/11/27 22:24登録)
再読です。
まあ面白かった。しかしそれはあくまで、「遊び」或いは「実験」としての面白さであって、真摯に本格ミステリを標榜する読者には受け入れられ難いのではないかと思う。
ところが、本サイトでは非常に得点が高いので、これは私にはちょっとした驚きすら感じてしまう。どうやら本サイトだけではなく、他のサイトなどでもかなりの高評価なので、公平に見てそれだけの評価に値する作品なのであろう。ただ単に私がへそ曲がりなのか、それとも私に審美眼がないだけなのか、おそらくそのどちらかだと思う。
このSF的な設定は、それ程目新しいものではないので、それ自体は驚かないが、そこに「殺人」を絡ませたという点は目の付け所が良かったのではないだろうか。
蛇足というか、どうでもいいことだが、なぜこの作者は句点ばかりを用いて、読点をほとんど使わなかったのかが不思議だった「。」ばかりが目立って読みづらいだけだと思うのだが。
まあとにかく本作は西澤氏らしい、奇妙な味わいの作品であることは間違いないし、(私にとっては)意外にも本格ミステリファンにも十分受け入れられる変則的なミステリといえるようだ。

No.71 9点 smk
(2013/11/11 01:06登録)
SF設定の本格ミステリ。
伏線はフェアーに張られており、叙述としても好きな部類。
コミカルでリーダビリティも高く一気読みしてしまいました。

No.70 9点 ニセミチ
(2013/08/06 07:42登録)
ネタバレ注意!

堅苦しくなく読み易かった。
設定が面白かったし、登場人物それぞれが活きています。
空白の一日がとても爽快でした。
強いて言えば登場人物の名前が頭に入り辛いくらいです。

No.69 7点 ミステリ初心者
(2012/05/28 14:57登録)
 すっごい読みやすいです。読むのが遅い自分でも一瞬で読めました。
 ギャグも結構入ってますが、謎のほうもなおざりになってません。

 本格ではない気がします。SFだからという意味でなくて

No.68 8点 いいちこ
(2011/12/27 19:25登録)
ユニークなプロットが強烈で、ユーモラスな語り口はリーダビリティも高い。
一気に読ませる魅力を持っている。
トリックは意外性に欠けロジカルには到達できない難点はあるものの、シンプルで説得力がある。
一読の価値がある傑作

No.67 4点 蟷螂の斧
(2011/09/08 15:33登録)
評価が高いので読んでみましたが、ピンときませんでした。カバーの「意外な結末」に期待したのですが・・・。SFっぽいものは、やはり相性が悪いみたいです。犯人探しが主題でないのであれば、あえて殺人事件にしなくてもいいと思ってしまいました。

No.66 4点 misty2
(2011/08/06 09:40登録)
タイトルから結果推測が容易。
文の段落付けに個性が有り、終始慣れなかった。

No.65 6点 ムラ
(2011/06/17 23:58登録)
設定も面白かったしなにより主人公の軽い感じのキャラも良かった。文章のユニークさも見ていて面白いし、長さも気にならないので楽しんで読める。最後のとってつけたようだがドンデン返しをしてやろうという作者の粋な心も高感度。ドタバタはグダグダにさせないのが難しいけど上手く嵌ると面白いねほんと。
ただこれをパズルというのはどうかと思う。
個人的にはこの設定と主人公なら推理じゃなくてもいいから他の話も見てみたい

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