月光ゲーム 学生アリス&江神シリーズ |
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作家 | 有栖川有栖 |
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出版日 | 1989年01月 |
平均点 | 5.69点 |
書評数 | 106人 |
No.86 | 4点 | ニシ | |
(2012/11/28 09:20登録) !!ネタバレしているので注意!! 3日3晩考えたけど、結局トリック、犯人ともにわからずじまいでした。 以下の部分がはっきりと描写されてないのは片手落ちなんじゃないかなぁ。誰も指摘してないのが不思議。 1 理代の捨てたナイフに血が付着していたのかどうかがはっきり描かれてない。普通なら見つけたアリスが血まみれのナイフうんぬんというはずなのに言わないし、深読みすると、血は付着してないともとれる(血が大量に付着していれば、キラっと光ったり、柄がクリーム色と判別できたりするものか?)ここがはっきりしないと、理代の最後の告白が(特にナイフの血の跡がうんぬんのくだり)本当なのか嘘なのか判別できない。 2 犯行終了文に火山灰の付着がみられない。表札を交換した後、もう一度噴火があったのだから少しは灰で汚れていないとおかしい。表札を盗んだのが噴火の前だと考えた人が多数だったのでは? このために、つるつるの紙というのも汚れていないのを強調していたと思ってしまう 3 夏夫の推理で、隆彦がライターを持ってない理由の説明がない。そのくせ、あと(プロローグ)でライター持っているし。混乱する。せめてテントに忘れたとかの説明は入れるべきでは? ガスが切れてた、水で濡れて使えないとか考えて、マッチのくだりと合わせて隆彦が・・・と考えてしまう。 4 勉のダイイングメッセージ、ひっくり返すと小文字のhに見える。もしや・・と思わされる。関係ないのならそういう風に見えないようにしておいて欲しい。ここはミスリードさせる意図があったのかな?偶然のような感じもするけど。 1-3はあえてミスリードするような部分でもないし、上記の穴があるために論理的に考えるのはちょっと苦しいのでは。 これらがはっきりしないと推理が定まらない。 読者への挑戦を入れるのだから、問題をもっとしっかり完全にしておいてもらわないと困る。 まぁ、20年以上前の本にいまさら何いってんだっってのは十分承知してますが。 |
No.85 | 4点 | mozart | |
(2012/09/10 15:18登録) これも「孤島パズル」や「双頭の悪魔」とともに久々に読み返したけれど、やはり年齢のせいか(惚けたせいか)、内容をすっかり忘れていました。 ただ、他の二作品と比べると、色々な意味で読後の満足感が格段に落ち、再度楽しめた、と言うよりも、ちょっとがっかり・・・でした(特に動機が不満)。 |
No.84 | 6点 | ミステリ初心者 | |
(2012/07/28 11:31登録) 犯人を推理でかならず1人に断定できる良い作品です。悪くはないけど、あまり印象も残りませんでした。 ただ、ちょっとキャラクターが自分と合いませんでした。密室に対するキャラの言葉は、ちょっとわかんなかったです。 ※その後、推理小説を読んだ本数が増え、印象が変わったため加点しました。 |
No.83 | 4点 | スパイラルライフ | |
(2012/02/06 16:11登録) 学生アリスシリーズを逆流しながら読んでしまったので、いまいちという感想。 登場人物の多さ、伏線の張り巡らし方もわざとらしさを感じてしまう。 学生アリスシリーズとしては失恋に触れるので その意味では必読の一冊。 私の読む順番が悪かっただけで 本格ミステリとして「読める」作品だとは思う |
No.82 | 5点 | 蟷螂の斧 | |
(2012/01/13 16:22登録) ダイイングメッセージの「Y」は、副題(Yの悲劇’88)としているにも拘わらず、今一つ納得性に欠けるものでした。火山噴火の緊迫感がなく、ミステリーとしても同様な感じを受けました。 |
No.81 | 4点 | いいちこ | |
(2011/12/21 20:06登録) 構造的には堅固なパズラーで著者の想いは伝わってくる。 しかし登場人物が多すぎるうえにキャラクターの書き分けが不徹底でストーリーに入り込めない。 火山爆発・連続殺人勃発の極限的シチュエーションなのに緊迫感が皆無でリアリティに欠ける。 犯人の動機が弱すぎて共感性が得られない。 ロジックの精緻さ以前に瑕疵が大きすぎた |
No.80 | 6点 | 好兵衛 | |
(2011/04/23 21:54登録) 江神シリーズ第一弾ですね懐かしい。 自分は本格で動機や人物模写に評価をおかないので。 結構楽しめました。 犯人あてができる本格は少ないですね。 有栖川氏は挑戦状を必ず入れてくれるのでありがたいです。 文章や登場人物の多さや、 際立ったトリックなどはありませんが。 しっかりしたロジックを楽しめます。でもまだ荒削り。 次の江神シリーズにつなぐ作品でしょう。 |
No.79 | 6点 | smile66 | |
(2011/02/27 23:28登録) ちょっと話が冗長のような気がします。 犯人の特定は「これだけで犯人って決めちゃうの?」ってな感じはちょっとしますが、 他の人が無意味に思ってしまう証拠品から論理を紡ぎだす様はまさに「これぞ探偵!」という感じです。 |
No.78 | 5点 | HORNET | |
(2011/01/08 20:25登録) ミステリの出来としてまだまだなのは当然。デビュー作でこのレベルなら,この時期移行のミステリ界を牽引する役割になったのは十分うなずける。そんな作品でした。 |
No.77 | 5点 | Q-1 | |
(2010/12/28 17:30登録) こちらの評判通り動機の弱さとダイイングメッセージの答えが解せません。 ダイイングメッセージの方は頭の良い方でしたら小文字の方が出てきたときに閃くことも可能なのでしょうが、 動機はちょっとこの本の内容だけでは厳しいものがありますね。 しかし文章は明瞭で読み易く私は好きでした。 |
No.76 | 4点 | 鷹 | |
(2010/12/25 22:43登録) 皆さんの書評どおり、登場人物が多すぎますね。 また、仲間が殺されているのにあっけらかんとして現実感が乏しい感じです。 |
No.75 | 5点 | E-BANKER | |
(2010/10/27 23:28登録) 作者のデビュー作にして、学生アリスシリーズの第1弾。 今さらですが、久々に再読しました。 クローズドサークルでの連続殺人やダイイングメッセージ、さらには本シリーズには付き物の「読者への挑戦」など、ミステリーマニアの心をくすぐる材料が揃ってはいますが・・・ いかんせん”若い”ですし、詰め込みすぎて消化不良気味。 容疑者が総勢10名超(江神や推理研メンバー除く)というのもどうかと思いますし(しかも名前が覚えにくい)、ダイイングメッセージは写真付けてまで必要かなぁ?というレベル。 あとは、皆さんご指摘のとおり「動機」ですよねぇ・・・まぁ納得はいかないですね。 とまぁ、かなり辛口の評価になってしまいましたが、次作「孤島パズル」では見事にロジックの効いた名作を出しているわけですから、まぁこれはこれでよしとしましょう。 |
No.74 | 6点 | ZAto | |
(2010/10/17 20:43登録) 学生時代に集団で生活をともにしたのは運転免許合宿くらいのものだったが、あの束の間の連帯感には今でも不思議な甘酸っぱさがあり、この小説はそのときの気分を思い出させてくれた。キャンプファイヤーにもマーダーゲームにも願わくは参加したかった。もちろん、それは今ではなく二十歳の気分の頃に。 |
No.73 | 5点 | minii | |
(2010/10/05 11:05登録) 全く犯人がわからなかった、というよりも、動機が弱すぎるでしょう。 そんなことで何人殺してるのと、告白部分であっけにとられた。 |
No.72 | 4点 | seiryuu | |
(2010/07/16 16:48登録) ミステリーというか青春小説でおけ。 |
No.71 | 4点 | りゅう | |
(2010/05/15 09:54登録) マッチの燃えかすの本数、カメラのフィルム盗難、ダイイングメッセージ、犯行終結宣言など様々な謎が盛り込まれているのだが、解決編を読むとあまりぱっとしないものばかり。こんな貧弱な根拠で犯人を特定するのはいかがなものか。作者のデビュー作という意義しか見出せなかった。 |
No.70 | 4点 | 臣 | |
(2010/01/03 10:34登録) 著者は謎解きの論理性に定評があり、和製クイーンと呼ばれているようです。たしかに本書についても謎解きはロジカルだとは思いますが、物語の幼稚さと、現実感のなさとで満足できませんでした。まだ短編集を2冊しか読んいないのでなんともいえませんが、おそらくデビュー後徐々に良くなっていくタイプの作家なのでしょう。つぎに読む作品に期待します。 (同年3月追記) 評価は低いですが、私は青春ミステリが好きなので、たんに好きか嫌いかで判断すれば、けっこう好みだったりします。 |
No.69 | 5点 | 星屑の仔 | |
(2009/11/23 20:31登録) 有栖川有栖さんの処女作となった作品。 エラリー・クイーンを崇拝しているらしく、論理性やロジックを重視している作風は顕在している。 事件のどこが問題なのか、それを解決する案はどんなものがあるか、それは矛盾していないか、ほかの可能性は考えられないのか・・・・・・、 と言う具合に論理的な「推理」を楽しめる作品。 キャンプ場に集まったいくつものグループ みんな仲良く過ごしていたのに、火山が活動を開始し麓に助けを呼ぶことができなくなった。 そんな閉鎖空間で殺人事件が起こる。 とまあ、ミステリでは有り触れた内容ながらも黴臭さは微塵も感じられない気がした。 ただ問題点を挙げるとすれば、論理的に推理を展開するのはいいがどうも冗長になってしまった点、 また登場人物が多すぎて、一人一人が引き立たなかった点があげられる。 |
No.68 | 6点 | touko | |
(2009/07/28 23:01登録) 主人公がウザすぎて感情移入が出来ない、登場人物が無駄に多い、不思議ちゃんキャラも多すぎ、動機が弱すぎる……等問題点は多いですが、犯人当てだけは面白かったので、まあ楽しめました。 |
No.67 | 7点 | isurrender | |
(2009/07/21 13:19登録) トリックとしては本当に面白かったけど、ちょっと後味が悪いというか、あのオチは好きなタイプじゃないので・・・ |