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ミステリの祭典

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龍は眠る

作家 宮部みゆき
出版日1991年02月
平均点6.97点
書評数32人

No.32 5点 文生
(2021/08/25 08:30登録)
ストーリー自体はそれなりに読ませるものの、サイキック描写が凄いわけでも、謎解きで唸らせるわけでもないのでSFとしてもミステリーとしても中途半端に感じました。超能力者の悲哀が主題なのでしょうが、個人的に感情移入できる人物がいなかったのも痛いところ。

No.31 6点 いいちこ
(2017/03/30 19:45登録)
サイキックゆえの悲哀と孤独を抉り出す筆力に加え、プロット全体が高い完成度を備えており、最終盤まで読者を引っ張っていく力は評価。
それだけに、明かされた真相があまりにも平凡な点は非常に残念。
サスペンスとしては紛れもなく佳作だが、ミステリとしては平凡と言わざるを得ない

No.30 8点 青い車
(2017/01/08 21:29登録)
 超能力少年なんて言葉にすると安直すぎるような題材も、宮部さんにかかればここまでユニークな作品に仕上がるんですね。能力を説明するディテールの作り込みもさることながら、プロットへの絡ませ方がとにかく上手く、さすがの一言です。
 語り手・高坂や脇を固めるキャラクターの人間臭さも魅力で、軽い文体とも相まってその長さとしては驚異的ともいえるスピード感を生み出しています。佳作・傑作の多い作者の中でも高ランクに位置する出来です。

No.29 6点 パメル
(2016/01/29 19:48登録)
深まる謎を追ううちにまた別の謎が現れる
望まぬ能力を与えられた少年の葛藤が上手く描写されている
手に汗握るSFミステリ

No.28 5点 りゅうぐうのつかい
(2015/11/03 15:20登録)
「クロスファイア」と同様に超能力を持った登場人物の物語であるが、「クロスファイア」の方が超能力を持った人物の悲哀や生きにくさがうまく表現されていたのに対して、こちらは上滑りというか、切実に伝わってくるものがなかった。冒頭のマンホールの事件なども、現実にはありそうもない話だと感じた(車のエンジンが水をかぶるといけないからマンホールを開けるとか、ポルシェにマンホールを開けるためのヴァ―ルが積んであるとか)。他にも、不自然な設定がいくつかある(口がきけない七恵の家に電話があること、空き巣の調査に来た警察官が「大事なものはどこに隠していますか」と訊くことなど)。
また、宮部さんの作品でいつも感じることだが、男性がうまく描けていないと思う。総じて、実際の年齢よりも幼稚で、浅薄な印象を受けてしまう。
最終ページに近付くにつれて、真相も見当が付いてしまい、ミステリーとして特に取り上げるようなところはないし、最後まで読んでも、結婚対象として不適格の烙印を押された主人公が何かを掴んだとは感じられなかった。

No.27 7点 斎藤警部
(2015/08/04 06:26登録)
詳細は忘れたが、素晴らしく愉しい物語だった事と、だいたいの雰囲気は憶えている。 そんな幸せな作品だ。 たびたび「魔術はささやく」と記憶がごっちゃになってしまう。

No.26 6点 ボンボン
(2014/10/09 00:36登録)
再読。なのに、なんとすっかり内容を忘れ去っていたことに驚く。
後の”能力”ものの表現の巧みさが凄過ぎるので、それに比べると、本作は意外とリアルさに欠けていたかな。そこが眼目なのに残念。”移動”するやつは、このお話では、いらなかったのでは。
それでも、やっぱりスリリングな展開はさすがです。挿話もキャラも盛りだくさん。七恵さんが、いい。

No.25 5点 ボナンザ
(2014/04/08 15:14登録)
ホラーというわけでもないが。
一風変わったストーリーで楽しめた。

No.24 6点 メルカトル
(2013/01/08 21:50登録)
再読です。
平均点が高いのも分かるけどね。
めまぐるしく展開するストーリー、緻密なプロット、超能力に見えた現象を理論的に解釈する辺り誠に素晴らしいと思う。さすがに宮部女史だ。
しかしねえ、どうも盛り上がりに欠けると言うか、サスペンスらしい緊迫感がイマイチだと感じる。
超能力を持った二人の青年を中心に、人間関係はとても分かりやすく描写されているし、どの人物もそれなりに個性的ではある。が、もう少し心理描写とかを掘り下げてもらえたら、もっと傑作になった気がする。
初読の際はもっと面白かったと感じたので、再読したわけであるが、良かったのは第一章の超能力をトリックとして解釈したところまでと、七恵の性格の良さかな。
いずれにしても、本作は宮部みゆきの代表作の一つであるのは間違いないとは思う。
ただ、私にはちょっとヌルいと映った。

No.23 6点 測量ボ-イ
(2010/11/06 09:48登録)
今度は超能力と来ましたか・・・
内容まあ水準以上だと思いますが、話しがやや長いのと
やはり本格色が薄い(パ-フェクト・ブル-よりあるか
な?)のでその分減点。

No.22 7点 E
(2010/01/01 22:42登録)
超能力少年とは・・結構自分の中でベタネタ(笑)
でもグイグイ読ませる宮部さんの筆力は相変わらずですね。
面白かったです。哀しみも少し・・・な所もスパイス☆

No.21 7点 isurrender
(2009/12/07 17:32登録)
超能力を扱ってはいるわけだけど、それは最初に明らかにされてるし、主人公がそれを持っているわけではないから、超能力自体はそんなに気にならなかった
小説としては引き込まれるストーリーで面白かったけど、ミステリとしては若干弱いような…

No.20 8点 だい様
(2009/05/08 21:42登録)
設定が面白く、また引き込む文章力は流石の一言
いつものリアリティがない少年像も控えめで楽しめました。

No.19 5点 りんちゃみ先輩
(2008/11/29 08:22登録)
今度は超能力か。「魔術はささやく」に似た気持ちで読み進んだ。読み物としては大変楽しめた。いかんせん本格好きの私にとって魔術・超能力は向いてないようだ。

No.18 6点 マニア
(2008/01/02 04:43登録)
前半、主人公にはちょっと感情移入できなかったが、中盤以降のスリリングな展開は先が気になって一気に読めた。宮部さんは本当に読ませるのが上手いなあと実感。

宮部さんの超能力ものは面白い!

No.17 8点 spam-musubi
(2007/09/06 10:28登録)
超能力者が大活躍という話は無数にありますが、宮部さんは異能の者ゆえの
孤独・悲哀・悲劇を扱わせたら右に出る者がいませんね。
超能力を持ってしまったがために破滅へ突き進まざるを得ない少年2人の
哀しさが非常に印象に残っています。

No.16 8点 HATT
(2004/10/31 09:22登録)
個人の好き嫌いの問題だろうけど、超能力ものは現実感が得られない。それでも面白いのは作者の筆力か。ストーリーはとても面白く、最後は悲しいです。

No.15 6点 884
(2004/09/28 20:39登録)
 宮部ですね。
 序盤慎司の子供っぽさが耐え難かったんですが、中盤からはわりと楽に読めました。終盤は、あれでいいと思いますよ。

No.14 9点 綾香
(2004/08/21 19:11登録)
超能力モノって科学的でないのでキライですが、コレはいい!読みやすく、一気に読めました★オススメ♪9点なのは、やっぱり超能力モノがキライだからかな。

No.13 8点 ギザじゅう
(2004/05/30 11:47登録)
宮部みゆきはあまり読まないけれど、これまた独特の作品。
超能力を持つ二人の少年を中心に描き方も上手ければ、それによって最終的な収束の仕方も・・・というより、そこまでの過程が秀逸。
読み終わった後も気持ちよくさせてくれる。

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