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ミステリの祭典

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メルカトル鮎&木更津悠也

作家 麻耶雄嵩
出版日1995年05月
平均点5.76点
書評数29人

No.29 8点 虫暮部
(2022/02/03 13:45登録)
 謎の為に世界を作っては壊す傲慢さが清々しい。

No.28 6点 じきる
(2021/03/19 14:46登録)
『翼ある闇』の前日譚かつ『夏と冬の奏鳴曲』の続編的な立ち位置の作品だが、正直内容はかなりチープに思えた。まぁそれがこの作品の味でもあるわけだが。
バナナの皮は流石に笑っちゃう。

No.27 4点 いいちこ
(2019/04/02 08:45登録)
全体として著者の意図を掴みかねる作品。
本格ミステリとしては、アクロバティックな真相を成立させるだけの説得力に欠けており、この評価

No.26 5点 レッドキング
(2018/06/08 18:17登録)
「夏と冬の奏鳴曲」の後日談としてのみ意味のある作品

No.25 6点 青い車
(2016/01/28 23:30登録)
『夏と冬の奏鳴曲』で災難に遭った如月烏有のその後を描いた作品で、前作を読んだ人なら要チェックです。しかし、本作では彼はなんと放火魔になってしまいます。精神の不安定さが伝わってくるような語り口で、悲劇的で救いのないオチかと思いきや最後の最後に思いもよらない結末を見せ、続篇を読まないではいられなくなります。ミステリー的には、〇りトリックに説得力が乏しいのがやや残念です。

No.24 6点 風桜青紫
(2015/12/29 05:40登録)
ストーリーの骨格だけ抜き出せば微妙なんだが、バナナの皮から、烏有さんキック、調子こく木更津、桐璃と寝る、わぴ子連呼、推理クイズ本とネタ全開で笑わしてもらいました。一方でダークサイドに落ちたりライトサイドに戻ったり忙しい烏有さんや、人形遊びに飽きた子どもが世界を破滅させるかのごときやっつけな後味な悪さがたまらん。この手作り感と隣り合わせの残虐さ、一番麻耶雄嵩のテイストが出ている作品じゃないかと思う。

No.23 6点 龍樹
(2015/11/16 22:12登録)
基本点:3点
「続・夏と冬の奏鳴曲」として:+3点
操りのトリックに説得力が無く:-1点
二人の人生とたいもんの魂へ:+1点
合計:6点

「夏と冬の奏鳴曲」の直後、「翼ある闇」の直前の話。これだけ独立で読んだら、もっと評価は低い。でも独立した話でないので、この点数。

No.22 4点 ボナンザ
(2015/04/02 20:59登録)
本作の内容は微妙。一応夏冬の続きという位置づけではあるけれど、そこまで前作とのリンクはない。
そしてとーりだけが残ったが、そもそもそれを残ったといって良いのか。
烏有に帰した三作目。

No.21 6点 メルカトル
(2013/06/11 22:23登録)
再読です。
これは・・・やはり前二作を読んでいないと辛いかも。
特に『翼ある闇』は必ず先に読まないと、ネタバレしてますから。
一方、『夏と冬の奏鳴曲』の続編として書かれてはいるけれど、ストーリーそのものは独立している。がしかし、やはりところどころこちらを読んでいないと意味不明な部分が出てくるので、順序を踏んで読まれることをお勧めする。
とは言っても現在絶版中なので、入手は困難かも知れない。
内容は、とにかく主人公である烏有の孤独感がなんとも身につまされる。
苦しみ抜いて、最後には周りに誰もいなくなってしまう。残された希望は桐璃のみである。
そんな陰々滅滅とした、何とも救いのない物語である。
でも結局、三割くらいは訳が分からない、そんなミステリ的な小説。
そんな中、エピローグで『翼ある闇』でのメルカトルとリンクしている点が面白く、久しぶりに読んでみての収穫だった。

No.20 6点 E-BANKER
(2013/02/07 22:13登録)
問題作(?)「夏と冬の奏鳴曲」の続編的位置付けの作者第三長編。
メルカトル鮎、木更津悠也という二大探偵を登場させながら、主役は前作に引き続き如月烏有が務める。

~忌まわしい和音島(かずねじま)の殺人事件の後遺症で記憶喪失になった如月烏有は、失われた記憶を取り戻そうと寺社に連続放火。すると、焼け跡からは焼死体が発見される。その彼のもとに、「今度はどこに火をつけるつもりかい?」と書かれた手紙が届く・・・。烏有は連続放火殺人犯なのか? 銘探偵メルカトル鮎が真相に迫る新本格ミステリー~

やっぱり分からん。正直、理解の範疇を超えてる。
前作(「夏と冬の奏鳴曲」)も長々と物語を読まされて、結局読み終わっても数々の?が残されたままという展開。
そういう消化不良の状態のまま、本作では更に新たな謎が提示される。
文庫版解説で、法月氏が『本作を前作と続編という考えで読むと肩透かしをくう・・・』と書かれてますが、その通りでしょう。

放火事件の方はともかく、殺人事件については一応合理的な解決が成されていますが、何だが付け足しのような内容。
後はひたすら烏有が悩み悶える姿を延々読まされてるという感覚。
中盤過ぎ、唐突にメルカトルが登場し、ようやく物語が加速し始めるのだが、その真相はかなりご都合主義のような感じなのだ。
(木更津に至っては出てきた意味あるのか?)

本作一番のサプライズはやはり「エピローグ」部分なのだろう。
ここで、処女長編「翼ある闇」と本作がリンクしていることが明らかにされる・・・。メルカトルの行動&言葉はコレを踏まえてのものだったのか・・・ということになるのだ。
この世界観を若干20代の作者が示したことについては素直に敬意を表したい。

ただ、全体的にはやはり「若書きかなぁ」という評価は免れないと思う。
(新本格というムーブメントがあったからこその作品であり、作家だったんだなという思いを強くした)

No.19 4点 simo10
(2012/11/10 10:41登録)
麻耶氏の三作目。ブックオフにて絶版中の本書と「あいにくの雨で」、「木製の王子」、「名探偵木更津悠也」を見掛けたのですぐ購入しました。
内容は二作目「夏冬」の続編でした。烏有と桐璃のその後が描かれています。
一応ミステリ風の体裁ではあるのですが、真相は「夏冬」同様、ミステリではないです。雰囲気は嫌いでないが、はっきり言って意味不明の作品です(リテラアートとか、わぴ子とかって何やねん?)。
にもかかわらずあっさり読了できたのは、「夏冬」の真相にある程度触れられていたことと、メルカトルの他に木更津、香月といった「翼ある闇」の登場人物達が出演していたからに他なりません。そういった意味ではある程度は楽しめました。
そんなわけで当然前二作を未読の方にはオススメできません。
「夏冬」ネタばれサイトに書かれていた内容はただの仮定に基づいた推測だと思っていたのですが、この作品を基にしていたのだとようやく解りました。これを受けて、「夏冬」の評価も訂正しました。

No.18 5点 3880403
(2011/05/12 14:52登録)
翼、夏冬と続けて読んだ。
前二作と比べると物足りなかった。

No.17 6点 シレン
(2011/02/08 17:04登録)
他の方の言うとおり、前2作を読んだ人のための一冊。
今までの衝撃に比べると普通です。

No.16 6点 isurrender
(2009/11/11 06:57登録)
前作を継ぐ作品という意味では楽しめました
とはいえ、この小説単独でといえばそれほど…なような
でもなかなか他の人には書けない小説だとは思います

No.15 5点 マニア
(2008/12/07 23:40登録)
『夏と冬の奏鳴曲』の続編で、さらに『翼ある闇』も読んでいないと(ネタバレも含むため)本作を楽しめないでしょう。

前2作は色々な面で穴が見られながらも、勢いと迫力で押し切るパワーがあったが、本作は少し地味目であっさりしている印象を受けた。なので、真相が明らかになった時もさほど驚けなかったかな。情緒不安定の烏有の心理描写は面白かったけど・・・。
トリックは実現可能かどうかは別にして、よくできていると思う。

シリーズ物としては烏有と桐璃がどうしても好きになれない・・・。まぁ、メルカトルの遺志を継ぐ(?)烏有の今後の成長に期待・・・。

No.14 6点 konn
(2008/09/22 20:35登録)
奇想味たっぷりの麻耶本格ではありますが、夏冬の試みの様に成功したかと云うと、正直微妙なところです。

No.13 7点 深夜
(2008/06/14 01:32登録)
全く現実味の無いトリックだったが、ストーリーは面白かったし、キャラ総動員だったので楽しめた。バナナの皮かぁ。

No.12 6点 いけお
(2008/03/25 01:04登録)
単独で読んでも意味が分からないし、内容は普通だが他の作品との絡みで楽しめる。

No.11 5点 vivi
(2007/06/15 02:13登録)
ミステリとしての作品自体は、シンプルでしたね。
多分こういうトリックだと途中でわかりましたし・・・
「夏と冬との奏鳴曲」で精神的にダークになったので、
もう麻耶作品は読まないぞと思っていたのですが、
続きというそれだけで読んでしまいました。
続きだったけど・・・解決はしてないですね(^^;

No.10 7点 如月雪也
(2005/06/05 09:30登録)
麻耶作品はシリーズ通して読んでいないとつらいかも。これ、結構好きです。

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