home

ミステリの祭典

login
御手洗潔のメロディ
御手洗潔シリーズ

作家 島田荘司
出版日1998年10月
平均点5.26点
書評数31人

No.31 6点 斎藤警部
(2022/10/31 13:38登録)
IgE
バカロジック、バカ真相に唐突な科学社会派演説。ちょっとセコいトコもあるけど、まぁ悪かない。

SIVAD SELIM
石岡が思いっきりふさぎ込んだ後、最後、一気に飛翔する美しい音楽ファンタジー。タイトルの分かり易さは、わざとですね。

ボストン幽霊絵画事件
逆トリック?からの家族の悲劇×心理的物理トリック? 小味な展開からドラマチックな結末へ。哀しみに化けたユーモアと、最初っから哀しいユーモア発露の掛け合わせ。

さらば遠い輝き
レッツゴー近況報告。レオナが女性受けするようになった契機の作とか。そうであろうよ。ほんの微かでいいから、ミステリ要素の薫りが欲しかったかな。


ミステリ/非ミステリにこだわらない事にこだわった、というわけでなく、いい意味の寄せ集めでこうなった、という経緯の短篇集のようですね。 結果、ファンブックのような一冊に。

No.30 4点 ボナンザ
(2021/01/17 00:12登録)
トリックというよりは推理と話の持って行き方の奇想天外さに主眼が置かれており、ファンでなければきつい内容だと思う。

No.29 5点 メルカトル
(2017/08/21 22:12登録)
再読です。
第一話『IgE』は超人御手洗潔の天才ぶりを遺憾なく発揮した本格ミステリです。二人の依頼人の一見全く関係なさそうな依頼をかなり無理やりっぽく繋げ、一つのストーリーを築き上げてしまう御手洗の頭脳に只々ひれ伏すだけです。しかし、四つの短編の中では最も評価されてしかるべき作品ですね。この頃はまだ花粉症の効果的な市販薬がなかった時代なのでしょう。
『SIVAD SELIM』はミステリではありませんが、なかなか好感の持てる逸品です。外国人高校生の身障者のためのコンサートにぜひ御手洗を招いて演奏をしてもらいたいとの依頼を断る御手洗。石岡の必死の頼みにもどうしても首を縦に振らない。仕方なしに石岡一人で審査員を引き受けることに。石岡君の天然ぶりに読んでいるこちらも観客同様大爆笑となります。
『ボストン幽霊絵画事件』はまあそれなりって感じですか。御手洗シリーズは三人称よりも石岡君の一人称の文章に限りますね。この作品に関しては、舞台が外国というだけで身構えてしまい、あまり面白さがストレートに伝わってきませんでした。出来自体もイマイチな感じがします。
最後の『さらば遠い輝き』はレオナの御手洗に対する想いが、一方通行にせよまあその熱量が伝わってきます。しかし、レオナ・ファンでなければ取るに足らない作品かと思われます。
第一話、第二話はまずまずですが、それ以外はどちらかと言うと凡作の部類に入るんじゃないでしょうか。

No.28 6点 青い車
(2017/02/13 18:44登録)
 やっぱり島田荘司は長篇の方がいい、と思う反面、『SIVAD SELIM』のような非ミステリーに近い作品が案外面白かったりします。直球の本格と呼べるようなものは少なく、『IgE』がいちばん正統的で驚くと同時に感心させられます(単体で見たらむしろかなり変化球なんだけど)。御手洗&石岡ファンの方なら最高に面白いのでしょうが、このサイトの趣旨に則ったらこの点数かな。

No.27 6点 わた
(2012/11/14 23:44登録)
昔図書館で読んで、今年長期入院することになって、病院の図書ルームで見つけて再読。

でも、最初読んだことあるなんてすっかり忘れてました。
御手洗シリーズはかなり読んでるはずだが、これはまだ読んでないな、でも読み進めるうちに、あれ?この話知ってる…。
というくらい、御手洗シリーズとしては印象が薄い気がしましたね。

ミステリー要素が薄いからかも知れませんね。
あと、超人的でとんでもない人脈を持つ御手洗潔のキャラクターが好きなのですけど、具体的なエピソードを語られるとシヴァセリムとか…。

やっぱり御手洗潔ものはミステリーであってほしいと思いつつ、入院生活のヒマつぶしとしては十二分に楽しめました。

No.26 4点 TON2
(2012/11/11 17:01登録)
講談社文庫
御手洗潔シリーズは面白いのですが、探偵があまりに天才すぎて深みに欠けるのではと思います。確かに思いもよらない結末となるのですが、話の冒頭と結末がどうつながるのか、私にはわからない作品もありました。

No.25 4点 大泉耕作
(2012/01/08 00:45登録)
何も考えずに手にとった御手洗もの。
『IgE』魅力的な謎が揃い見事なプロットにも関わらず、なんだか消化不良な・・・。
『SIVAD SELIM』どう見ても石岡君が悪いと思うけれど、やっぱり同情してしまいます。
『ボストン幽霊絵画事件』死体移動、そんな都合よくなるものですか?
『さらば遠い輝き』シュワルツネッガーが登場!? 

ミステリの面から見れば『IgE』は秀作。
余談ですが、非ミステリ的に最後の作品が感動させられました。
島田荘司が推理作家である以前に作家であることを、改めて認識させられました。

No.24 5点 seiryuu
(2010/07/16 17:35登録)
「SIVAD SELIM」と「ボストン幽霊絵画事件」が面白かった。
「SIVED SELIM]はミステリーじゃないけど 後半の盛り上がりが好き。
「IgE」は自分がアレルギー体質なのでその言葉を知ってたけど
ヤクザの事件と結びつけたセンスが?。
「さらば遠い輝き」はレオナがそこまで変人御手洗を好きだったの?と驚いただけだった。

No.23 4点 江守森江
(2010/06/29 00:29登録)
御手洗シリーズの長編が、無駄に分厚く感じだした頃に島荘から離れたが、この短編集は図書館の棚で見つけて、パチンコ屋の開店前の並び時間に暇つぶしで読んだ。
この頃の島荘は、ハッキリ云うなら量産作家としての西村京太郎と大差ないだろう。
そして結構長続きした御手洗ブームも大きな下降線を辿りだした。
「このレベルならパクリで非難されている金田一少年の方がミステリとして楽しめる」と感じたのは私だけではないだろう!

No.22 6点 E-BANKER
(2010/04/02 21:45登録)
御手洗潔シリーズの短編集。
①「IgE」:一見して全く関係がないと思われた2つの事件が、御手洗の天才的頭脳によってつながる・・・という筋。本作では一番マシ。ホームズ物っぽい雰囲気。
②「Sivad Selim」:ミステリーではない。石岡の悲しいほどの小市民ぶりが涙を誘う?作品。
③「ボストン幽霊絵画事件」:御手洗のボストン留学時代の事件。まぁ水準級というところ。
④「さらば遠い輝き」:ミステリーではない。御手洗の近況を語る内容。
全体としては、御手洗の超人ぶりを見せ付けられるような作品。あまり感心はしませんが・・・

No.21 7点 E
(2009/08/22 22:25登録)
まぁ、いつも通り楽しめました。
キャラクター色が強いですね。シリーズを読んでいないとあまり判らないかもしれないです。

No.20 2点 三流亭読手
(2009/07/26 17:51登録)
これはきつい作品です。久しぶりに途中で投げ出しました。

No.19 5点 測量ボ-イ
(2009/07/18 14:57登録)
御手洗潔のカリスマ性頼みの短編集といった感じですね。
これは推理小説ではなく、ただの読み物?といった作品
もありましたし。
相変わらずの御手洗の超人ぶりに満足するか、辟易とする
かは読み手しだいです。

No.18 5点 varu
(2009/06/07 03:41登録)
キャラのファン向けの作品と、まともなミステリを一冊にまとめられると、損した気分になります。

No.17 7点 あい
(2008/11/13 15:50登録)
「IgE」はなかなか面白かった。他の作品特に「SIVADSELIM」あたりがかなりきつかった

No.16 5点 おしょわ
(2008/10/20 22:49登録)
「Ige」だけです。
はっきり言って他のは単なるキャラクター小説。
御手洗が好きなのでまだ楽しめましたが、そうでなければ・・・

No.15 2点 なの
(2008/06/07 20:58登録)
御手洗潔シリーズ初読です。
すいません、勘弁して下さい。
ハンサムで天才で皆にモテモテの潔クン!
何なんでしょ、これ・・・少女漫画のヒーローでもこんなん居ませんがよ。
マイルス・ディビス出して来た辺りで、壁に叩き付けそうになりました。

No.14 5点 マニア
(2007/12/30 17:59登録)
シリーズファンにはいいかもね。「SIVAD SELIM」とか・・・。

全体的に小粒な感じ。

No.13 5点 vivi
(2007/06/09 00:58登録)
ミステリでないものが多すぎました。
キャラクターのファンにはたまらない作品だと思うけど、
やっぱり短編ならではのビシッとした本格も書いて欲しいな。

No.12 7点 Tetchy
(2005/08/11 22:18登録)
「IgE」は島田ワールド全開の作品でページを繰る手と文字を追う目が止まりませんでした。これに比べると「ボストン幽霊絵画事件」は落ちますね。他の2作は非ミステリながらも補完的作品でしたね。以下ネタバレがあります。

しかしマイルス・デイヴィスの友達でギターがプロ以上に上手く、かつ世界の脳研究の分野で活躍する御手洗の超人ぶりはちょっと理想を詰め込みすぎの感がします。御手洗フリークの期待に応えるべく島田氏はちょっと道を踏み外してはいないでしょうか。杞憂であればいいのですが。

31中の書評を表示しています 1 - 20