home

ミステリの祭典

login
水晶のピラミッド
御手洗潔シリーズ

作家 島田荘司
出版日1991年10月
平均点5.54点
書評数46人

No.46 4点 レッドキング
(2020/07/14 08:29登録)
これ読んだこと忘れてた。この人、90年代から話がくどいんだよ。それでも「眩暈」とかは面白く読めたが・・

No.45 6点 初老人
(2020/04/05 12:30登録)
ダミー解決の後のどんでん返しもあり、中々楽しめました。ただこれだけの長編を読むと、読後疲労感が残ります。

No.44 7点 斎藤警部
(2018/08/10 12:23登録)
「あなたには、トリックをゆっくり煮詰める時間が無かった。」

不格好で不完全、諦観ロマン溢れる、見上げても見渡せない、造りの大きなミステリ建造物。 敢えてのダミー解決に切実な意味があった(●●●●●●●のための方便だった)ってのは立派。 どっかで聞いたような名前のジンガイ(魔境じゃないほう)がいっぱい出て来るのも魅力。

『なんとか屋敷』とのシマダ相似があまりに露骨過ぎて心の万年回転ベッドが軋んだ。言わば『斜めなんとか』の断面図を螺旋状に切り込ませてみたような。。って原理から全然違うんですけどね。なんとなく、イメージってやつが。

余分と言われがちな『古代エジプト』『タイタニック』部分は、ストーリー伏線とトリック誤誘導との素敵なミクスチュア。ピラミッドの構造であったり、水が移動する過程であったり、人と人とのつながりだったり。。 ただ、あの『化け物』はなあ。。。

これ言うとネタバレですけど、いかにも島荘魂の大トリックがダミー水域に没したのは。。。。やっぱ彼のある程度長い読者ならどうしたって、細かい事は置いといて、そのあたりのなんかのアレだろと、勘付かれる、まして本作の頃の人気作家島荘にはテンション下げずのチェンジオヴペース(微妙に早いのが肝腎)がそろそろ必要だったのか。。って事情もありましょうか。それにしても、あっさりあのトリックは不可能って、早くもアンチミステリならぬアンチバカミスの意思表示ってってことですか?いくらデカイからって原理は同じだろ、とつい前提考えずはまり込んでしまう素人の憶測に一撃喰らわしてもらったのは痛快です。んで逆バカトリックの効力はやはり『エジプト』『タイタニック』あってこそでしょう。どちらの物語も愛おしく素晴らしい。

後の物理トリック種明かしに備えての注意事項らしき長っ広い講釈の坩堝は、眠くなりました。。その代わり、時折訪れる、岩に砕けながら流れる大河の様なしまそう切実エッセイ的部分はいつもながら最高に素敵です。

レオナさんの質問「●●なの!?」が直球過ぎて(笑)、何とか「月がきれいですね」並みにもどかしくも美しい婉曲表現は無かったものかと(笑々)。 ところで件の二人の関係が一方通行で終わるのはまさか「試行機会は水の泡」という手の込んだ洒落じゃあないでしょうね。(しかも機会あらば試行できたのは奇怪な嗜好だったりして?) そういや細野氏らしき日本人は出て来なかったですかな、たしか。

No.43 5点 ボナンザ
(2014/04/08 00:34登録)
やや過剰に演出されている感はある。伝説もそこまで語る必要があるのか?タイタニックの話も・・・。
トリックはおもしろいが、突っ込みを入れてはいけない。

No.42 6点 バード
(2013/12/25 14:45登録)
事件が始まってからは一気に読ませられた。糸をとおす隙間さえないドアや空中回廊の高さなどでピラミッド側から水攻めしたんだろうな~、とは思っていたがまさかピラミッドが〇〇〇とくるとは想像もしてなかった。
まぁ結局斜め屋敷も真っ青なそんなトンデモトリックは使われてなかったのだが、真の謎解きも含めて事件発生~解決までは楽しめた。(ただ今回は真相を途中で当てさせる気は全く無いようだが。)

ただ全体を通して長い、特に前半の300ページくらいは本当に必要だったのか?という感じ。ギザの昔話はともかくタイタニックは真剣に退屈だった、結局怪物のミスリード(それもそんなに上手いやり方じゃない)にしかなってないことを踏まえると長すぎた。それらを考慮すると前半3~4点、後半7点くらいで間をとって6点くらいという印象。御手洗というシリーズ補正もかけてこの点数、ミステリとしては評価に困る作品だった。

No.41 7点 メルカトル
(2013/01/12 21:33登録)
再読です。
初読では期待しすぎたあまり、今ひとつと感じたが、読み直してみて意外に面白いのを再認識した作品。
多くの方が指摘されているように、古代エジプトとタイタニック号のくだりは不必要なのかもしれないが、これがあってこそ物語が盛り上がるのではないだろうか。これらのエピソードが交互に配される事によって、御手洗シリーズの雰囲気作りに一役買っているように思われて仕方ない。
内容は密室あり、人工ピラミッドの最上階で溺死した死体という不可能犯罪あり、さらには謎の怪物まで出現して、まさに盛りだくさんで読者を飽きさせない。
またリーダビリティもさすがと言えるが、説明文がややくどく、若干分かりづらいのが難点かと思う。
レオナの台詞が芝居じみていて鼻に付くのも気になる。まあしかし、御手洗と対等に渡り合うためにはやむを得ないのかもしれない。
ラストの捻りも良い感じに決まっており、若干地味ではあるが、御手洗シリーズの面目は保っているのではないだろうか。

No.40 7点 TON2
(2012/12/19 20:51登録)
講談社文庫
 ハリウッドの有名日本人女優松崎レオナ登場の2作目です。
 ストーリーは、旧王朝時代のエジプト・ギザ、タイタニック号の処女航海で沈没するまで、現代のアメリカ、横浜と、時空を超えて展開します。
 ギザのクフ王のグレートピラミッドは、王の墓ではなく、〇〇装置だったと新説をかかげています。
 途中から登場する御手洗が、日本からエジプト、そしてハリウッドへと飛び、推理を展開します。彼が登場した途端に謎が解けるというのよりは面白く感じます。

No.39 8点 蟷螂の斧
(2011/12/05 18:48登録)
怪物の登場、古代エジプトの恋物語、タイタニック号の物語、これはいったいどういう話なの?と思いながら読んでいると、中盤からいよいよ本番の事件、そしてインディジョーンズ張りの冒険、ピラミッドの大仕掛けなトリック、レオナの恋等々てんこ盛り。序盤が長いと感じますが、面白かった。序盤が長いのはなぜか等、いろいろな意味で「謎が残る物語」となりそうです。

No.38 7点 ナナ
(2011/05/27 07:34登録)
確かに長いし、タイタニックの部分は必要ないかもしれません。でも私は話に引き込まれました。ラストのトリックも楽しめました。島田作品は、氏の壮大なる世界を単純に楽しめばとても面白いと思います。

No.37 8点 seiryuu
(2010/07/16 17:42登録)
詰め込みすぎな印象もしましたが、私はお腹いっぱい楽しめました。

No.36 5点 E-BANKER
(2009/10/04 22:10登録)
御手洗潔シリーズがやたら長くなったシリーズ?の2作目。(1作目は「暗闇坂・・・」)
複数の方の書評にもありますが、エジプト云々とタイタニック号云々というサイドストーリーは本当に必要なのか誰か教えてほしいです。読み手にとっては、本題に入る前に挫折しそうになります。
まぁ、これも島田氏の器・スケールの大きさ故なのでしょう。御手洗もレオナとの絡みではやたら格好良く書かれているので、ちょっと好感度下がります。

No.35 6点 E
(2009/05/30 16:21登録)
壮大な装置トリックという印象。
でも詳細は判らなくなってしまった;&忘れてしまいました・・・;

No.34 4点 江守森江
(2009/05/24 20:26登録)
御手洗シリーズが無駄に厚くなり読むのが苦行になった2冊目。更に内容まで自分に合わなくなってきた事を自覚した。翻訳アレルギーで登場人物がカタカナな時点でキツかった。
御手洗離れに王手がかかった作品。

No.33 5点 測量ボ-イ
(2009/05/10 14:10登録)
このあたりから、氏の作品は不必要に長い。半分くらいで
良いのでは?謎の解明も強引な感じです。

No.32 5点 ロビン
(2009/01/04 19:36登録)
あまりにも長すぎるし、トリックもひどすぎる。御手洗シリーズでなかったら間違いなく途中で諦めてます。それでようやく名探偵登場!と思ったら、真相にガッカリ。

No.31 4点 zedd
(2008/11/10 03:31登録)
トリックがあまり納得出来なかった。もう少し・・・

No.30 4点 あい
(2008/02/29 23:28登録)
氏の特徴であるスケールの大きさが裏目に出てしまった作品。

No.29 6点 おしょわ
(2008/01/28 21:44登録)
長いしいくぶんすっきりしないけどまぁ楽しめましたよ。

No.28 1点 キトウY
(2008/01/07 02:35登録)
とにかく無駄な話しが多すぎ
どう考えてもタイタニックのくだりは必要なさ過ぎ

No.27 6点 マニア
(2007/12/30 15:58登録)
サイド・エピソードって必要?あれで無駄に冗長になってるような気が・・・。

ビッグになったレオナの健気な捜査依頼、御手洗は鬱で絶不調、石岡脳の退化現象とどうなる事かと思ったら、相変わらずの大胆なトリックと推理、犯人をけむに巻く御手洗のペテンが冴え、納得の出来。

46中の書評を表示しています 1 - 20