home

ミステリの祭典

login
OUT

作家 桐野夏生
出版日1997年07月
平均点7.17点
書評数23人

No.23 7点 よん
(2023/10/27 13:34登録)
東京郊外の弁当工場にパートで務めている香取雅子の静かな日常は、パート仲間の弥生がかけてきた一本の電話によって破られる。浮気した夫を思い余って殺してしまったというのである。
どこにでもいそうな家庭の主婦が、この事件をきっかけに恐ろしい犯罪に加担していく意外性と、そのことを意外に思わせないだけの圧倒的な生活実感と登場人物の描き分けが、なんとも恐ろしいクライム・ストーリーに仕上げている。

No.22 5点 Kingscorss
(2020/09/08 13:24登録)
2004年のエドガー賞(米ミステリー界のアカデミー賞みたいなの)の長編部門で日本人初のノミネートされた作品と知っていたので、楽しみにして拝読しました。

グロいし、イヤミスだし、確実に好き嫌いは分かれる。個人的にはどちらも面白ければOK派なのでその辺は問題なかったが、感想としては、やはり後半の展開がうまいと思えない。前半(上巻)はかなりワクワクしながらのめり込んで読んでただけに最後のまとめ方含めた後半(下巻)全体が極めて残念でしかたない。

もちろんつまらないわけではないのだが、前半のショッキングでスリル満点の読み応えに比べて後半はちょっと路線がかわってきてしまい、最後の対決っぽいシーンとか読んでてかなり(エログロ鬱が苦手等ではなくて、つまらないという意味で)苦痛で冗長の内容。

終わりよければ全て良しじゃないが、後半があまりよくないせいで全体評(前半9点、後半3点)としても微妙にならざる得ない(イニシエーション・ラブとかは真逆で最後の1行までは2点だが、最後の1行が10点なので印象もよく総評も高い)のが本当もったいない。傑作になり得ただけに本当に残念で仕方ない。

No.21 5点 あびびび
(2017/08/10 01:23登録)
最初はワクワクしたが、色々な人間の色々な人生がくどくなってきた。これは「完走」できるかなと危惧した。

しかし、斜め読み、飛ばし読みで一気に終わった。作者には申し訳ないけど、自分にはこういう先の見える破滅型と言うか、負を背負う物語は向いていない。フィクションなんだから、ある程度スカッとしたい。

(と言いながら、実録犯罪物語も結構好きだけど)

No.20 6点 メルカトル
(2016/04/08 22:12登録)
様々な重荷を背負った女たちの暗い日常を赤裸々に描き、さらにその日常からこぼれ落ちていく様を乾いた筆致で綴った力作だと思う。だが、残念ながら私の肌には合わなかった。
中盤までは死体の解体を中心に、主婦たちの内面から生活様式までを描き切り、一方で警察の捜査も含めて追う側、追われる側両面からのクライムサスペンスとして見どころも多い。しかし、それ以降は意外というか行ってほしくない方向に向かってしまい、ラストはなんとなく付いていけないなと感じる結末に落ち着いており、個人的にはやや不満が残るものとなっている。
死体解体シーンは全くグロくない。と思う。また、途中から全く警察の追及が描かれなくなり、私などはそんなはずない、もっと早く真相に至るだろうと疑問に思ったりもした。その辺がないがしろにされているのはどうなんだろう。

No.19 7点 パメル
(2016/02/10 13:48登録)
主人公を含む四人の主婦たちはそれぞれが逃れられないしがらみや
女性一人では生きずらい社会の不自由さそして起こした事件や
自分の過去を引きずって絶望感を抱えて生きている
この圧倒的な陰鬱な閉塞感が見事に描かれたサスペンス
それでいて読後感は悪くない

No.18 6点 HORNET
(2015/04/07 21:47登録)
 この本に関しては、これまでの書評者が概ね同じような感想を抱いていて面白い。そして私もそれに同意。
 弁当工場で働く年増の女グループが、あるい日を境に一線を越えていくという設定に入り込み、リーダビリティの高さに引き込まれていくが、ラストに行くにつれ雲行きが怪しくなる…という感想。日常的な設定の中で非日常が描かれていく様相により、「あり得ないこと」を、何となく「誰にでもあり得ること」のように錯覚させているのがこの話の面白い所だと自分は感じる。が、ラストに行くにつれだんだんブッ飛んでいってしまい、共感的要素がまるでない、やはり「あり得ないこと」になってしまっているため、話が大味になってしまっている感じがして残念だった。
 ただ読み進めることが面白かったので、損した感じはない。
 そんなこんなでこの点数。

No.17 7点 いいちこ
(2014/05/26 13:44登録)
犯罪小説の佳作。
全編を通じて、主人公の心情を赤裸々に描き出し、粘度の高い空気を吸っているかのような息詰まる展開。
筆力の高さは疑い得ない。
それだけに主人公たちを待ち受けるラストは、もっと破局的なものが似つかわしかったように思う。
無難な着地に思えて残念

No.16 8点 TON2
(2012/11/05 20:09登録)
1998年第51回日本推理作家協会賞受賞作。
死体の解体については、TVドラマ(田中美佐子主演)で見ていたが、回が進むごとに気分が悪くなりました。しかし小説では乾いた表現です。
主人公の心はいつも乾いているようで、女性のハードボイルドだと思います。

No.15 8点 touko
(2008/09/10 19:01登録)
中盤までは本当に面白いんですが、ラストは安易で惜しいです。

No.14 6点 いけお
(2008/01/26 22:57登録)
特に途中まではけっこう夢中になって読めた。
やっぱり最後の方の展開に無理がある。
もう少し自然に持っていってくれればよかったのだが。

No.13 5点 VOLKS
(2008/01/07 01:40登録)
あー、そっちにいっちゃうんだ・・・といった印象の作品。あまり楽しめずに読み終わえてしまい、残念。

No.12 10点 itokin
(2008/01/06 13:51登録)
引きずり込まれるような全編凄い迫力、終盤は賛否の分かれるところだがこの物語はこれでいいのでわないかと思う。
とにかく凄い作品の一言。

No.11 8点 アデランコ
(2007/08/10 20:23登録)
こういう女性のたくましさ(度胸?)いいですね。
面白かったです。
映画は見てません。

No.10 6点 sophia
(2007/05/23 01:08登録)
死体解体のシーンとか生々しいですね。
女性だから書けるグロさとでも言いましょうか。
途中までは面白かったんですが、物語があまり進んで欲しくない方向に進んでいっちゃったかな、という感じです。

No.9 9点 くりからもんもん
(2005/05/18 13:51登録)
おもしろかった。あり得ない内容なんですが、ほんとに簡単に身近で起こりそうな事件でした。一線を越えるってこういうことなんだなって思いました。個人的には弁当工場の勤務内容に興味を持ちました。勤めたいとは思いませんが。

No.8 8点 ekleryle
(2004/09/26 10:01登録)
なかなかの名作。

No.7 6点 bravo
(2004/06/12 00:15登録)
前半、中盤はたしかにおもしろい。でもラストが・・・。まあ、こうするしかないかもなんですが。

No.6 7点 884
(2004/05/03 11:15登録)
 おもしろかったです。読者をぐいぐい引き込む力はありますね。
 ただ終盤はいただけなかったかも。視点をあちこちさせたわりには、話は一人に収束させたのが。一人の話じゃないんだから、他の人の思考をほったらかしされても困ります。

No.5 8点 ぶんぶん
(2004/02/07 22:08登録)
ラストの方の心理的というか変な感じがあまり好きになれませんでした。前半・中盤は好きですが。

No.4 8点 losvanvan
(2004/01/22 02:37登録)
うーん、女性に対する描写が鼻につく・・。
それ以外はすばらしいのだけれど。

23中の書評を表示しています 1 - 20