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ミステリの祭典

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冤罪者

作家 折原一
出版日1997年11月
平均点7.53点
書評数17人

No.17 9点 zuso
(2021/12/13 23:08登録)
冤罪事件という社会派ネタを本格の視点で再構築すると、こんなにも面白くなると証明した作品。叙述ミステリの達人ぶりがいかんなく発揮されている。

No.16 9点 斎藤警部
(2021/09/15 05:46登録)
いやー諸君、どいつも人間臭くて大いに結構!! 一くん、やったね! Gの重みでグリグリ来るジェットコースターサスペンスは、乱反射を止めないイヤミス魂の遍路。 これやばい。ビッチリやで。。。。 何らかの怪しさを持つ重要人物群(どいつも癖ツヨ)の重要度がだんだん均等になって来る切迫感が気持ち悪いんだよなあ、最高に。てかそのお蔭で色々見えにくくしてるんだね、凄いねえ。。。 「幕間」の効果もそれぞれ堅調、時に爆発、カッコツケのギミックに終わりようが無え。 叙述トリックではない、は言い過ぎかも知れんが、それに立脚しきってない、飽くまで目眩しの一つとして逞しく消化している、このぶっとい頼もしさたるや。 強烈なのが何度も襲うエピローグも圧巻。(ク●フ●の「●に●●●●く●●い」を思わせるシーンがあった..) 面白すぎ読み易すぎてあっと言う間だったのが、内容のあまりの充実具合に、二週間半くらい掛けて読んだような錯覚が起きています。時間は伸び縮みする、ってのはこれですね。 一くん、話題の森●一くんにも爪のアカ、テキーラに混ぜて呑ませてやって!!

No.15 8点 測量ボ-イ
(2017/12/12 19:36登録)
(ややネタばれ)

氏の長編の中では一番良い出来に感じました。
サスペンス性と意外性、どんでん返しがうまく利いています。
○○さん=○○さん の一人二役は小生も看破していましたが、いやはや
この作品は一筋縄ではなかったです。
採点は甘めですが、最近8点以上を献上していないので久々に。

今年はこれで23作めですか。キリ番500書評まであと少し。

No.14 8点 パメル
(2017/11/19 01:04登録)
このサイトで評価が高かったので読んでみた。
全体にわたり不穏な空気と緊迫感に包まれている。この何とも言えない雰囲気があるため、分厚い本でありながら長さを感じさせず、とにかく先を読み進めたくなる。
登場人物も個性的というか、胡散臭い人物が多く、誰もが怪しい人物と思わせるような描き方も上手く、意外性のある真相と結末は衝撃的。
多少ではあるが、エログロ描写があるため、それを受け入れられない人にはおすすめ出来ないが、サスペンスとしてとても優れた作品だと思う。

No.13 8点 メルカトル
(2017/09/10 22:07登録)
これは凄い。文庫で600ページを超える長尺にもかかわらず、ダレることなく最後まで緊迫感を維持する、サスペンス小説の一級品になっています。まさしく折原一の代表作の一つと呼んで差し支えない傑作だと断言できます。
タイトルから受ける印象は、もしかして社会派?と思う人もおられるかもしれませんが、そうした一面もあるものの、それを逆手に取った反転劇と言えるでしょう。確かに登場人物は多めですが、決して混乱するような構成にはなっていないと思います。少なくとも私は頭の中できちんと整理できました。
果たして真相はいかなるものなのか、そして真犯人は誰なのかといった興味を抱きながら読み進めましたが、結局見事に騙されました。真相が明かされた時、久しぶりに寒気がしました。最初はこんなことがあっていいのかと思いましたが、よくよく考えても矛盾するところはなく、全体的に霧がかかったような物語の流れが、一気に晴れて雲一つない青空が広がるような感覚を覚えました。


【ネタバレ】


あとから思えば、真犯人はどことなく影が薄く、疑おうと思えば疑える人物でした。
また、動機の点で疑問に思った部分がありましたが、やや弱いかなという気がしないでもないですね。まあしかし、これだけの傑作の前では些事と言わざるを得ません。

No.12 8点 名探偵ジャパン
(2017/08/03 20:45登録)
これこれ! これですよ、これが折原一の真骨頂!
これだけの長さ、登場人物の多さ、事件の複雑さ。だけれど読ませます。
「これはきっと、ああだろ。で、この人が実はこれで……」と予想しながら読み、また、その予想をある程度当てさせて、読者が気持ちよくなったところで、さらに裏をかく。ボールを持たせて、主導権を握った気にさせて、いい気分になったところを速攻カウンターの餌食に。みたいな感じでしょうか。
内容がかなりきつく、女子供にはお勧めできない(女子供は折原一を読まないだろ!)というところが玉に瑕でしょうか。

No.11 4点 MS1960
(2016/12/06 12:12登録)
結末の意外性はあったものの、うーーん。いまいちかな。まず、登場人物が多過ぎ。これだと誰が犯人でもあり得た訳であり論理性不足。それから中盤の中だるみ・・など。

No.10 9点 あびびび
(2016/11/08 16:01登録)
まさにサスペンス!自分の頭では、未消化の部分が残り、ある面妥協する部分も出てくるのかなと思っていたのだが、なんという手際の良さ。それでいて犯人は思いもつかない人間だった。しかし、筋は通っていた。

特にエピローグは強烈で、ずっと心に残りそうな気がした。

No.9 7点 crabking
(2013/08/19 11:36登録)
Interesting~
More fluently than <倒錯シリーズ>
It's a mature work.

No.8 10点 蟷螂の斧
(2012/04/13 11:48登録)
長編ですが一気に読み終えました。よく練られたプロットに驚嘆、エピローグでは久しぶりに鳥肌がたってしまいました。倒錯シリーズ3冊と追悼者を読んできましたが、本作が今のところ最高です。高評価のものは後でがかりすることが多いのですが、本作は評価が6点台だったので、よい拾いものをした気分です。

No.7 7点 haruka
(2012/02/08 21:24登録)
倒錯シリーズもそうなのだが、普通に考えるとこういうオチだろうな、という結末になっていて、意外性がない。とはいえ、物語に惹き込む筆力はさすがで、最後まで楽しんで読めた。

No.6 7点 こう
(2009/11/14 02:13登録)
 フェリース・ピカーノの「透きとおった部屋」の本歌取りをしていると思われる作品ですが本家より冤罪者の方がひねりがあり楽しめた覚えがありますがこの作品あたりから叙述作品としての衝撃は落ちてきた気がします。折原氏のガイド本でのお薦めを読むと過去の海外作品を初期作はうまくモチーフ、ヒントにしていたのだろうな、と思います。
 数年前の「タイムカプセル」あたりまで読んでいましたが2000年代に入って低調なのが残念です。

No.5 8点 E-BANKER
(2009/09/26 00:06登録)
「~者」シリーズ第2作。シリーズ中では一番面白いと思います。
普通に読んでいれば絶対に騙されるでしょう。とにかく、途中から登場人物が入り乱れてきて、正直何が何だか分からなくなってきます。いったいどうなっているんだぁ・・・と思っているところへ、最後にどんでん返しがやって来て、なるほどねぇ・・・というラストです。折原作品としてはまとまった解決方法になっているでしょう。
ただ、ちょっと長いのが玉に瑕。途中、萎えそうになります。

No.4 9点 りんちゃみ先輩
(2009/04/21 14:02登録)
おもしろい。まさかの結末だった。「折原作品」共通だが登場人物が皆怪しく、かってに動き回り、めちゃめちゃ物語になるのだが最後一つの事件が起こり解決に導かれる。全体の物語が辻褄があってくる・・そこが「折原作品」の魅力でもあり私がつい惹かれて読んでいる理由です。あまりカッコいい小説ではないと思うが、コミック感覚で大人が楽しめる娯楽小説だと思う。

No.3 4点 ざき
(2004/10/30 10:41登録)
もうちょっと何とかならなかったのかなあ、という気がします。プロットがひねりにひねられている割にはトリックはあっさりした小技でインパクトが低かったような・・・。登場人物の異常ぶりもちょっとついていけず、「誘拐者」に比べるとかなり劣る気がします。

No.2 8点 ごんべ
(2003/07/18 20:18登録)
一番最初に読んだ折原作品。
叙述ミステリとはこういうものかと、読後感心する事しきりでした。
だから、この点です。

No.1 5点 アデランコ
(2002/04/01 15:01登録)
折原氏の叙述物にしては、インパクトが低かったです。

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