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viviさん
平均点: 6.50点 書評数: 327件

プロフィール高評価と近い人書評おすすめ

No.20 8点 嗤う伊右衛門- 京極夏彦 2007/09/20 00:23
ちょっと事情があって今まで読んでなかった作品ですが、
読まなかったことを後悔しました。
単純に「四谷怪談」に寄りかかる作品ではなく、
同じ登場人物を使って、物語を再構築した感じですね。
その物語を動かしていくのが又市ですけど、
彼のキャラを知った後では、不自然に思えないから流石です。
物語は1つではないと、再認識した作品です♪

No.19 6点 邪魅の雫- 京極夏彦 2007/08/04 00:12
犯人が誰?という単純な話を超えて、
このもつれた構成が、どこでどう収拾がつくのかの興味で読み進みました。
バラバラに分断された事象が、やがて1つに集まっていき、
そこで京極堂が事件をあるべき姿に戻す「憑き物落とし」を行う。
こうした手法が、作者の味になりつつありますね。

ただ初期のシリーズの恐ろしいほどのカタストロフィは無かったので、
このくらいの点数かと。

No.18 9点 前巷説百物語- 京極夏彦 2007/08/04 00:05
又市が「御行」になる前の物語たち。
これまでのシリーズでは、すでに出来上がった又市像でしたが、
今回はそこに至るまでの葛藤や試練が描かれていて興味満載でした。
物語的には、かなりの悲劇も入っていますけど・・・

若い又市の小股くぐりぶりを知りたい方はぜひ。

No.17 8点 後巷説百物語- 京極夏彦 2007/08/03 23:59
直木賞受賞作ですね。何故この作品で?という気もしますが。
明治に時を移して、一白翁すなわち百介が又市たちの仕掛けを語ります。
読後感は・・・寂しかったです。本当に。

作品としては『赤えいの魚』が出色ですね。
その島の世界の成り立ちの謎と、崩壊のカタルシスと。
京極堂シリーズとリンクしている作品もあり、
京極ワールドを堪能できます。

No.16 6点 百器徒然袋 風- 京極夏彦 2007/06/06 02:53
「探偵小説」第2弾ですね。
衝撃!とかはないので高得点は出せないけれど、
『雲外鏡』は、とてもロジカルな作品で私好みでした。

No.15 6点 陰摩羅鬼の瑕- 京極夏彦 2007/06/06 02:47
『絡新婦の理』と同じく冒頭で分かってしまう作品ではありますが、
こちらはその後の展開がちょっと物足りない感じです。
途中で「誰か言ってあげて」と思い、京極堂が動くのが待ち遠しかったですね。
ただ横溝正史が出てきたり、関口の作品が読めたりで、楽しめる部分もありました。

No.14 7点 覘き小平次- 京極夏彦 2007/06/06 02:35
ミステリ・・・怪異譚でしょうかね。
しかし、まさか又市や治平がからんでくるとは思いませんでした。
京極作品、あちこちとリンクしてますね。

No.13 6点 今昔続百鬼 雲- 京極夏彦 2007/06/06 01:54
多々良先生のキャラが不評みたいですけど(笑)
彼がこのキャラじゃないと沼上さんのツッコミ&ぼやきが活きないのでは?

猪突猛進、自分勝手、でもどうしても憎めない腐れ縁の妖怪馬鹿。
「冒険小説」だから、そんなに理詰めでなくともいいのかも。

No.12 4点 ルー=ガルー 忌避すべき狼- 京極夏彦 2007/06/06 01:45
近未来の作品世界や設定を公募して作られたのでしたっけ。
京極氏の中から出てきたものでないから、やっぱりちょっと無理がありますね。
犯人も分かっているのに、何でこう引っ張るかなとか、不満が残ります。
あんまり再読したくない作品なので、この点数。

No.11 8点 続巷説百物語- 京極夏彦 2007/06/06 01:42
仕掛けの出来も最高ですが、やはり生き生きと描かれた人物の魅力が最高です。
続編の「後」「前」が出ていますが、
『巷説百物語』『続巷説百物語』の世界がしっかり書かれていたからこそ。
江戸を非常に身近に感じました。

No.10 5点 どすこい(仮)- 京極夏彦 2007/06/06 01:36
書評を書こうと思ってパラパラとめくっていたら、
つい読み入ってしまいました(笑)
メタをパロディー化した、京極氏一級のジョークでしょうね。
一押し!にはなりませんが、そのハチャメチャさが憎めません。

No.9 8点 百器徒然袋 雨- 京極夏彦 2007/06/06 01:02
「探偵小説」というタイトルに大爆笑しました。
京極氏のしゃれっ気ですよね。
しかし京極堂シリーズを読んでいるからこその楽しみでもあります。
いきなりこれを読むと、引くでしょう(^^;
挿絵にもやられました(笑)

No.8 8点 巷説百物語- 京極夏彦 2007/06/06 00:55
文句無く、楽しめる作品ですね。
時代風俗とか、台詞回しとか、最初はとっつきにくいんですが、
慣れるとそれが心地よくなってくる・・・文体の魅力もたっぷりです。
こういう仕掛け話、必殺シリーズみたいで面白いですね。
ある意味パターン化されているのは、パターンの美を解する作者のこだわりかも。

No.7 6点 百鬼夜行 陰- 京極夏彦 2007/06/06 00:50
京極堂シリーズのサイドストーリーですね。
作中人物の目から見た、もう1つの真実を描いた短編集です。
興味深く読んだものの、重い心理描写も多くて、
読後にどよ~んとなったので、あんまり点数高くないです(^^;

No.6 7点 塗仏の宴- 京極夏彦 2007/06/06 00:47
オールキャスト風で、はじけた作品でした。
京極堂の永遠の宿敵が登場! そのあまりの非道に絶句。
ロジカルな推理というよりはキャラクターの対決に重きがあり、
今までにない「動」の作品だと思いました。
謎の魅力、キャラクターの魅力が際立つ作品でしたね。

No.5 9点 絡新婦の理- 京極夏彦 2007/06/06 00:38
冒頭で犯人が分かってしまうのはすごいですね(^^;
でも、あの美しいプロローグの続きが見たいから、
どうやってその結末にたどり着くのかが知りたいから、ページを繰る。
後期クイーン問題。蜘蛛の糸に取り込まれる探偵たち。
ミステリとして、奥の深い作品でした。

No.4 10点 鉄鼠の檻- 京極夏彦 2007/06/06 00:31
ある意味「雪の山荘」ですよね。クローズドサークル。
閉じた世界に特殊な価値観。ある意味「館」でもある。
見立ての不気味さ、寺の謎、禅問答。
突然現れた死体、空中に浮かぶ死体、彷徨い続ける迷子・・・
魅力的な謎のオンパレードで、ちっとも長く感じませんでした。
話の運び方が、もう超人的ですよね。すごい。

No.3 8点 狂骨の夢- 京極夏彦 2007/06/06 00:24
ちょっとお化けが地味だったというのはありますが、話は濃かったです。
それぞれの登場人物のばらばらな思惑が、事件を複雑にしていますが、
京極堂の憑き物落としで、それらが全て解体してあるべき姿に戻っていく・・・
朱美を見てると、おぎんを思い出すのは私だけかな?

No.2 10点 魍魎の匣- 京極夏彦 2007/06/05 02:44
京極堂シリーズの中では、最も好きな作品。
犯人もトリックも途中でわかりますが、そんなことより。
「憑物落とし」の場面が最高ですね。
あれは言葉のアクション活劇(笑)です!
自分の中で、何かが落ちるような気がするのが醍醐味です。

No.1 7点 姑獲鳥の夏- 京極夏彦 2007/06/05 02:41
京極ワールドへの入り口。
それまで、ごく普通のミステリ読みだった私。
結末というかトリックに猛然と反発しましたが、今となっては昔の話。

あの薀蓄を「ちゃんと」読んでれば、伏線だったのにと今は思えます。
でも、普通は分かりませんよね(^^;

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viviさん
ひとこと
本格推理が大好きです。
作品中で作者が仕掛けた罠にハマることは大好きですが、最後に世界をぶち壊して終わりなだけの作品はあまり好きではありません。
ジグソーパズルを組み上げた瞬間、違う世界が見えるのが...
好きな作家
有栖川有栖、綾辻行人など
採点傾向
平均点: 6.50点   採点数: 327件
採点の多い作家(TOP10)
有栖川有栖(31)
島田荘司(27)
森博嗣(27)
京極夏彦(20)
綾辻行人(15)
北村薫(13)
太田忠司(12)
岡嶋二人(11)
法月綸太郎(11)
高木彬光(11)