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[ 本格/新本格 ]
人形館の殺人
館シリーズ
綾辻行人 出版月: 1989年04月 平均: 5.08点 書評数: 101件

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講談社
1989年04月

講談社
1993年05月

講談社
2010年08月

No.81 5点 バード 2013/06/09 11:16
館シリーズだからこその作品だと思う、館シリーズなのだからという先入観がないと一番大事な引っ掛けの意味も分かれないので間違えても十角、水車、迷路館の前に読むべきではないと思う。
作品の評価については館シリーズありきで単体としては「え?」といったところ。ただ変化球レベルは黒猫館よりも上だと思っているので館シリーズファンとして総合的にはこの点数。

No.80 6点 イガ者 2013/04/19 03:08
この作品は、ミステリーというよりも、「世にも奇妙な」といったほうがしっくりくるな、と思った。
とりあえず、館シリーズの中では結構なバッドエンドに入ると思う。とりあえずこれから読む方に言うとするなら、
「この作品は謎を解くより世界に浸る作品」という事と
「結末に救いがない」て事だけ気を付けてくれれば。

No.79 4点 まさむね 2012/10/06 20:26
 館シリーズの中でも,ひときわ異彩を放つ作品ですねぇ。好き嫌いがはっきり分かれそうですが,私にとっては相当に期待はずれ。「館シリーズに求めているのはソコではない」とでも言いましょうか…。
 館シリーズを順に読むとすれば,コレを飛ばして時計館ってことでもOKですね。と,言いますか,個人的にはコレを館シリーズに分類すべきなのか,悩ましさすら感じます。

No.78 7点 serj 2012/09/10 18:34
綾辻さんの作品は十角館、水車館、迷路館と読んできた小生ですが、本作ではかなり意表をつかれました。氏に限って、このような結末にしてしまうとは!
少しネタバレになってしまいますが、フリークスを描いたでけあって、そちら方面の予備知識もあったのでしょう。
この作品だけ読んでいたら、3,4点がいいところでしたが、館シリーズにもの申す!という新境地を拓かれたように感じられたので、この点数にさせていただきました。

No.77 7点 bookmaker 2012/05/28 03:19
(ネタバレぎみです。)

佐野洋氏の推理日記にある人称視点の問題(一人称視点で本人が認識している事柄を叙述から省くのはアンフェアではないか?)を矛盾なく解決しようと試みた意欲作だと思います。
残念ながら近年映画でも小説でもこの手の作品が乱作されて今では目新しくないのと、手法のカモフラージュがもうひとつで、ショーン・ハトスン氏の『闇の祭壇』(ホラーファンの綾辻氏なら当然読まれていると推察しますが?)ほどに狙いがうまくいっているとは言えませんが、個人的にはとても意義のある作品だと思います。

No.76 4点 スパイラルライフ 2012/02/05 23:36
館シリーズでは好きではないほう。
出版当時は驚きの展開だったのかしら?

まさか、あのオチじゃないだろうな...と思ってたら、そのままだった。

館シリーズでは禁じ手だと言いたい。
容易に犯人がわかります。

No.75 2点 いいちこ 2011/12/21 20:02
サスペンス的なプロットはシリーズ中の異色作として評価。
しかし明かされた真相はNG。
シリーズモノの1作として著者が投げた遊びの変化球だろうが、それでもこれはミステリとは認め難い。

No.74 4点 makomako 2011/12/17 14:53
 綾辻の館シリーズの異色作ではあるが、好みではない。
 こういった設定ならある意味どんなことでもありとなるのではないでしょうか。初めて読んだときには大分がっかりしたことのみ覚えていたが、作者が思い入れのある作品としてあげているのでもう一度読んでみた。
 やっぱり私にはあいませんでした。

No.73 4点 蟷螂の斧 2011/12/02 14:23
もし、綾辻作品でこれを最初に読んでいたら、後の作品は読まなかったと思います。「オチ」が好みではありません。この手の作品が多いですね。途中までは非常に面白いのですが最後の「オチ」でがっかりするというパターンです。

No.72 5点 nukkam 2011/10/18 16:49
(ネタバレなしです) 1989年発表の館シリーズ第4作ですが、それまでのシリーズ作品が本格派推理小説の王道路線だったのに対し本書は思い切って作風を変えています。謎解き要素もちゃんと残してはいますが、サイコ・サスペンス色濃厚なプロットは好き嫌いが分かれそうです(個人的にはあまり楽しめませんでした)。大胆などんでん返しに驚かされましたが、反則とは言わないまでもこれは少々やり過ぎではという気もします。

No.71 4点 isurrender 2011/07/17 23:48
このトリックは、ミステリ好きならすぐさまわかってしまうのではないだろうか
見破りやすくても評価できる作品はあるが、この作品はそうではなかった
読みやすかったのが救い

No.70 2点 ぷにぷに 2011/06/07 18:23
こういうトリックは好きではないです。

真相が分かっても納得いかない気がする。何でもありになってしまうし、謎が、謎として成立していないと感じるから。
ある程度、フェアでなければ。

No.69 7点 つよ 2011/05/01 22:01
館シリーズでは面白い方。

No.68 4点 好兵衛 2011/04/23 23:14
やめてくれよ、やめてくれよと思って読んで
やっぱり・・・な作品です。

綾辻氏だからそれはないでしょう、
きっとなにか他のトリックが
と思い最後まで読みました。

綾辻氏らしかったのは島田潔の使い方でしょうか。
あそこは面白かった。
ただ、あそこしか面白くなかった。

No.67 4点 測量ボ-イ 2011/03/31 10:45
世間の評判が芳しくないこともあり、氏の館シリ-ズで
未読だった作品。
感想は、やはりこのオチは微妙・・・謎の殆どを、○○で
片付けられるのも如何なものかと。
ミステリ慣れした人なら、犯人も判りやすいでしょうし。

他の館シリ-ズと同様、話しの雰囲気とスト-リ-展開
は好みの範疇なので、そこが救いです。

No.66 6点 HORNET 2011/01/08 19:52
 ミステリとしての仕掛けはアンフェアというか「そりゃないっしょ」というか・・・でしたが,設定,雰囲気,登場人物のキャラクターとしては本格を感じさせるもので,読み進めるのは楽しかったです。京都の街中にある家で,人里はなれた「館」ではないにもかかわらず,雰囲気としてはそれを感じさせてくれました。

No.65 6点 kanamori 2011/01/03 18:36
館シリーズの4作目。
一人称形式で語られるサイコ・サスペンス風のミステリで、舞台の屋敷も京都の普通の和風建築という異色作。本格テイストを求める方には不評というのは判ります。この形式の物語だと、すぐアッチ系の仕掛けとピンと来るでしょうし。
個人的には、雰囲気が好みです。

No.64 3点 ムラ 2010/12/16 00:11
うーん、番外な感じだからか雰囲気がちょっと出ていない感じがします。
叙述トリックとしてもイマイチでしたし。アンフェア以前に面白みが無かったです。
舞台の設定のおどろおどろしさはあったけど、それだけ。

No.63 7点 メルカトル 2010/06/15 23:54
「びっくり館の殺人」とはまた違った意味での番外編的作品。
舞台は雨がそぼ降る京都は北白川。
個人的には綾辻作品で最も情景が眼に浮かぶ逸品である。
全体的に評価は低いようだが、私が読んだ中では綾辻氏らしさが非常によく出ている作品だと思う。
「館シリーズ」ブランドを上手く利用した仕掛けは、ここでみなさんがっかりされるのだと思うが、私はありではないかと考える。
本シリーズ中では疵も多いが氏らしい異色作であることは間違いない。

No.62 3点 E-BANKER 2009/08/25 22:46
「館」シリーズ第4作目。
シリーズ中ではやや異色の館での事件。
~飛龍想一が京都・北白川に建つ「人形館」に引っ越してきたとき、驚天動地の終結(カタストロフィ)へ向けて秒読みが始まった。屋敷には父が遺した異形のマネキン人形たちが佇み、付近では通り魔殺人が相次いで起こる。そして彼に忍び寄る姿なき殺人者。名探偵・島田潔の登場と奇矯な建築家・中村青司の影が・・・~

うーん。まず基本的には個人的な好みから外れてる作品。
不可思議な事件の連続や、本格もののギミックを織り交ぜながら、読者の期待感をこれでもかと高めておいて・・・肩透かし。
なんとなく、こんなオチじゃないのかなぁとは考えてましたが、まさかその通りとは。
もちろん、作者の「うまさ」は感じられる作品ですし、一人称視点の長所を引き出せているのは間違いないでしょう。
シリーズものを書き続けていくうえでは、こんな作品もありかもしれません。
(新装改訂版も読んでみたい)


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