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[ 本格 ] 花のない葬礼 グーテンベルク21 「イースター・パレード」と合本 |
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| レックス・スタウト | 出版月: 2015年03月 | 平均: 7.00点 | 書評数: 1件 |
![]() グーテンベルク21 2015年03月 |
| No.1 | 7点 | クリスティ再読 | 2026/07/06 09:59 |
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| 論創社中編集「黒い蘭」をしたついで。「黒い蘭」には「献花無用」のタイトルで旧訳の「花のない葬礼」が収録されているのだが、この電子書籍では「イースター・パレード」との合本。で、「イースター・パレード」は論創社中編集では出ていないので、電子書籍でも取り上げる意味があるか。まあ評者が今回読んだのは「EQ No.57」なんだが、同じ大村美根子訳である。なので表題に反してここでは「イースター・パレード」だけの書評となる。
イースター・パレードといえばさあ、 On the avenue, Fifth Avenue, the photographers will snap us ガーランド&アステアのMGMミュージカル映画だ。この映画のラストシーンで描かれるように、復活祭の日に華やかな帽子をかぶり盛装した紳士淑女が練り歩くイベントが背景となる。この歌詞がまさにその通りで、5番街には見物や写真を撮ろうとするカメラマンも押し寄せる...ウルフのライバルの蘭愛好家、バイノーが新たに作出した「ピンクフラミンゴ色のヴァンダ」という珍しいランの花を、バイノー夫人がつけてイースター・パレードに参加することを許した。ウルフはこれが羨ましくてどうしようもない。 グッドウィンさん、わたしはきみの好意にすがりたい とランの奪取という内緒の悪事(笑)をウルフはアーチーに頼み込む。しかし、そのイースターパレードの最中に、バイノー夫人は毒針に刺されて殺された!毒針はカメラから発射されたのでは? というなかなか派手な話。やや長めの短編、といったくらいのもので、中編かというと微妙。それでも関係者全員を集めた中で写真を使った謎解き。手がかり開示という面でフェアというわけではないが、それでもウルフ&アーチーらしい楽しさ全開のお話。まあウルフ&アーチーに今回は後ろ暗い経緯があるから、殺人事件捜査の依頼を受けても、内心四苦八苦するあたりが今回のギミックといった感覚で楽しい。蘭がらみの話なんだから、「黒い蘭」に入っていてもよかったのになあ。 |
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