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[ 本格 ]
ネロ・ウルフの災難 女難編
ネロ・ウルフ
レックス・スタウト 出版月: 2019年02月 平均: 6.00点 書評数: 1件

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論創社
2019年02月

No.1 6点 nukkam 2020/02/27 22:07
(ネタバレなしです) ネロ・ウルフシリーズ第11中短編集(1960年)、第12短編集(1962年)、第13短編集(1964年)から1作ずつ選出して国内独自編集版として2019年に出版されました(国内単行本としては4冊目です)。最も女難らしい作品は「トウモロコシとコロシ」(1962年)で女難に遭ったのはアーチーですが、アーチーのトラブルはウルフにとってもトラブルです。愛憎ドラマ風のプロットがこのシリーズとしては珍しく、強引なところもありますが推理もまずまずです。「殺人規則その三」(1960年)では何とウルフを面と向かって罵倒する女性が登場、これには思わず笑ってしまいました。ウルフがアーチーの助手となる逆転設定はあまり効果を上げてないし、推理も強引かつ唐突ですが楽しく読める作品です。「悪魔の死」(1961年)はオカルト要素はなく、女難らしさも希薄、推理が弱くてはったりのみでの解決にしか感じられず3作の中では1番印象に残りませんでした。


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