皆さんから寄せられた5万件以上の書評をランキング形式で表示しています。ネタバレは禁止
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[ 本格 ] ギャンビット ネロ・ウルフ 「EQ」87号~88号掲載 |
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レックス・スタウト | 出版月: 2018年12月 | 平均: 5.00点 | 書評数: 1件 |
グーテンベルク21 2018年12月 |
No.1 | 5点 | nukkam | 2020/03/10 20:22 |
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(ネタバレなしです) 1962年発表のネロ・ウルフシリーズ第25作で、国内では雑誌「EQ」の87号(1992年5月号)と88号(1992年7月号)に連載されました。タイトルに使われている「ギャンビット」とはチェスの戦術だそうで、エラリー・クイーンの「盤面の敵」(1963年)の章のタイトルに使われていましたね。動機がスタウトの作品では珍しく(といっても私はスタウト作品に精通しているとはとても言えませんけど)、どちらかといえばアガサ・クリスティーの作品でよくありそうだったのが印象的でした。それはいいのですがプロットもスタウトらしくなかったのが気になります。このシリーズはウルフの助手のアーチーが手掛かりや証言をかき集め、最後にウルフが犯人を突き止めるというのが定番パターンですが、本書ではアーチーが先に真相にたどり着いたという印象が強くてウルフが精彩を欠いているように感じました。 |