海外/国内ミステリ小説の投稿型書評サイト
皆さんから寄せられた5万件以上の書評をランキング形式で表示しています。ネタバレは禁止 していません。ご注意を!

[ 本格 ]
Xと呼ばれる男
ネロ・ウルフ 「EQ」125~129号掲載
レックス・スタウト 出版月: 不明 平均: 6.00点 書評数: 1件

書評を見る | 採点するジャンル投票

情報がありません。


No.1 6点 nukkam 2018/12/19 22:21
(ネタバレなしです) 1949年発表のネロ・ウルフシリーズ第11作でアーノルド・ゼック三部作の第1作でもある本格派推理小説で、国内では雑誌「EQ」の125号から129号(1998年9月号から1999年2月号)の5回に渡って連載されました。ゼックはシャーロック・ホームズに対するモリアーティー教授のごとく暗黒街の黒幕という役柄のようですが本書では出番が遅く、しかも声のみの出演で存在感はそれほどでもありません。人気ラジオ番組の放送中にスポンサー提供のドリンクを飲んだゲスト出演者が毒殺される事件が扱われてます。名探偵が事件関係者を一堂に集めるといよいよ解決かと読者の期待が高まりますが、本書ではそれが実に3回もあります。新事実が明らかになって捜査は確かに進展しているのですがそれでも解決がなかなか見えてこない難事件です。ウルフの説明は「(証拠はないが)この仮説ですべて説明がつき、矛盾点もない」というもので、謎解き伏線を回収しての論理的推理を期待する読者には物足りなく感じられるかもしれませんが、プロットは充実していてそれなりに楽しめる作品です。余談になりますが日本語タイトルは(ゼックの頭文字をとって)「Zと呼ばれる男」の方がよかったように思います(英語原題は「And Be a Villain」です)。


キーワードから探す
レックス・スタウト
2024年03月
母親探し
平均:5.00 / 書評数:1
2023年03月
ネロ・ウルフの災難 激怒編
平均:5.00 / 書評数:1
2022年03月
殺人は自策で
平均:5.50 / 書評数:2
2021年06月
ネロ・ウルフの災難 外出編
平均:5.00 / 書評数:1
2019年02月
ネロ・ウルフの災難 女難編
平均:6.00 / 書評数:1
2018年12月
ギャンビット
平均:5.00 / 書評数:1
2017年10月
遺志あるところ
平均:6.00 / 書評数:1
2016年11月
ネロ・ウルフの事件簿 アーチー・グッドウィン少佐編
平均:6.00 / 書評数:2
2015年10月
ネロ・ウルフの事件簿 ようこそ、死のパーティへ
平均:6.00 / 書評数:2
2014年10月
黒い蘭―ネロ・ウルフの事件簿
平均:6.00 / 書評数:1
2009年09月
黒い山
平均:6.00 / 書評数:1
2007年03月
苦いオードブル
平均:6.00 / 書評数:2
2006年04月
手袋の中の手
平均:6.00 / 書評数:1
2005年10月
アルファベット・ヒックス
平均:6.00 / 書評数:1
2005年02月
編集者を殺せ
平均:5.67 / 書評数:3
2003年10月
殺人犯はわが子なり
平均:5.25 / 書評数:4
1987年11月
シーザーの埋葬
平均:6.40 / 書評数:5
1986年10月
ネロ・ウルフ対FBI
平均:6.00 / 書評数:2
1984年09月
ネロ・ウルフ最後の事件
平均:4.00 / 書評数:1
1983年02月
マクベス夫人症の男
1976年10月
料理長が多すぎる
平均:5.88 / 書評数:8
1961年01月
ラバー・バンド
平均:6.00 / 書評数:2
1960年01月
腰ぬけ連盟
平均:5.00 / 書評数:4
1959年01月
赤い箱
平均:5.00 / 書評数:3
1958年01月
我が屍を乗り越えよ
平均:5.00 / 書評数:1
毒蛇
平均:5.60 / 書評数:5
1955年06月
黄金の蜘蛛
平均:6.00 / 書評数:2
不明
Xと呼ばれる男
平均:6.00 / 書評数:1
ロデオ殺人事件
平均:4.00 / 書評数:1
語らぬ講演者
平均:4.00 / 書評数:1
究極の推論
平均:6.00 / 書評数:2
女が多すぎる
平均:5.00 / 書評数:1
ファーザー・ハント
平均:4.00 / 書評数:1