皆さんから寄せられた5万件以上の書評をランキング形式で表示しています。ネタバレは禁止
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[ ハードボイルド ] 無間人形 新宿鮫IV 新宿鮫シリーズ |
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大沢在昌 | 出版月: 1993年10月 | 平均: 7.47点 | 書評数: 15件 |
読売新聞 1993年10月 |
光文社 1994年07月 |
光文社 2000年05月 |
光文社 2014年05月 |
No.15 | 8点 | 斎藤警部 | 2024/04/01 13:56 |
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若者を標的にした新手の覚醒剤ビジネスを巡り、警察と麻取、ヤクザと不良、地方財閥の本家と分家、そして一人のロックスターが複雑なパズルの様に交錯しながら或る破局へ向けて突っ走る警察×犯罪ノヴェルの剛速球。
詳細コメントは省くが、最大のミステリおよび文芸上の興味は「何故わざわざ違法な仕事を始めたのか」かな。 それと例の「携帯電話は繋がっていた」シーンが熱かった。 |
No.14 | 7点 | クリスティ再読 | 2021/02/07 15:11 |
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鮫の旦那のシリーズは評者好きなんだけど、評者の萌えどころがこのサイトだとややズレぎみなのは、よく分かっているさ(苦笑、評者は目が腐ってるから)。と前振るのは、要するに本作でコレ外しちゃダメだろ、という萌えのポイントが、香川兄弟だ、というあたりなんだ。
この香川兄弟の関係性に、本作では実に萌えるんだ。とくに進の死の直後、弟の死にざまを電話越しに聞いていた兄に気が付いた鮫島が、その電話で兄に語り掛ける....ここが圧巻のシーンになっていると思う。「屍蘭」でも連続殺人犯がその原因となった病人の枕元で立ちすくむシーンとか、このシリーズ、その作品を象徴するような「心理的な陰影が強く出た」名場面が必ずといいくらいあるのが、なかなか素晴らしいあたり。 本作だとママフォースも一度しか出ないし、ゲイミスの味があるこのシリーズとしては、その側面はないけども、王道なBLの味わいがシリーズ中でも一番強く出た作品なんだと思っている。強がっていても実は甘えがあるお坊ちゃんな弟と、冷静沈着な兄。いやいや本当に鉄板のパターンというものです。 ここまで巧妙に仕掛けたシリーズなんだから、絶対作者分かって、やってると思っている。うん、この件については、評者少数意見でも全然気にしないや。 |
No.13 | 6点 | TON2 | 2012/11/05 20:56 |
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アイスキャンディーと呼ばれる新型覚せい剤をめぐる話で、地方の財閥がからみます。 |
No.12 | 5点 | 蟷螂の斧 | 2012/05/28 15:23 |
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<復旧再登録>物語は進が崩れていく様子や、鮫島の恋人・晶が不思議な雰囲気を持っていたり、筋・展開は面白いと思いました。ただ、ハードボイルド系は苦手意識(謎が少ないのであまり好みでない)があり、ミステリー(謎)という点でこの評価となりました。 |
No.11 | 7点 | VOLKS | 2011/05/20 14:43 |
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長編だと感じさせないスピード感のある作品。
香川弟が狂っていく様は圧巻。 |
No.10 | 7点 | 白い風 | 2010/12/20 21:59 |
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初めての大沢作品でした。
1巻から読むつもりが4巻を借りてきてしまった・・・。 第110回(1993年下半期)の直木賞作品だね。 うん、面白かったね。 鮫島とその恋人晶(しょう)との関係も好感が持てたし。 直木賞作品らしく人物関連もしっかりしてたしね。 ただやっぱり”警官もの”らしくミステリ度が高いとは云えないね。 その辺がオイラとしてはマイナス点になっちゃうな。 ただ万人受けはするとは思うな。 |
No.9 | 8点 | あびびび | 2009/10/04 22:28 |
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旅行が好きになり、交通的な退屈で本を読むようになったから
新宿鮫などまったく知らなかった。 新宿鮫、なんじゃそれは!! という感じで敬遠していたけど、読み始めると面白い。しかも作者が20代か30代の時に執筆したというから驚き。 ずっと読んできたけど、これが一番切実でスピード感があった。しかし、才能がある人がうらやましい。 |
No.8 | 9点 | E-BANKER | 2009/08/20 22:26 |
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新宿鮫シリーズのパート4。
何と、直木賞受賞(本作だけというよりシリーズ通してということですが)の記念すべき作品。 ~新宿の若者たちの間で、舐めるだけで効く新型覚せい剤が流行りだした。薬を激しく憎む新宿署刑事・鮫島は執拗に密売ルートを追う。一方、財閥・香川家の昇・進兄弟の野望、薬の独占を狙う藤野組・角の策略、麻薬取締官の露骨な妨害、そして恋人・晶は昇の手に・・・~ いやぁー、「直木賞」受賞に恥じないだけの、圧倒的な迫力!これぞ「新宿鮫シリーズ」でしょう。 今回も、登場人物の造形が冴えてますねぇー 「アイスキャンディー」という新型覚せい剤に人生を翻弄されていく人々・・・特に香川兄弟と晶の元バンドメンバー。 割と静かに流れていく前半とは裏腹に、中盤からはまるで激流に飲み込まれるように次々と登場人物たちが「ある場所」へ集まっていく・・・ どうしようもない「運命」に巻き込まれる人々と、運命に1人抵抗し、必死な捜査を続ける孤高の男・鮫島。 やっぱりカッコいいですよ。 お勧め! (今回は晶もかなりカッコいい!) |
No.7 | 8点 | itokin | 2007/12/30 16:13 |
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これは良かった。直木賞取ったと言うので読んだがなるほどである。 |
No.6 | 7点 | くりからもんもん | 2007/09/03 22:42 |
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面白いですよ、すごく面白い。十分に実力を発揮していると思います。ただやはり毒猿に比べると・・・ しゃぶの話や麻薬取締官の話は非常に興味を持ちました。直木賞はこの本と言うよりは新宿鮫という作品群に対する受賞ですよね。 |
No.5 | 8点 | 北浦透 | 2007/06/09 21:13 |
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プロの作家による作品。展開のスピーディーさ、重厚さを感じさせない文章の刈り込み方。例えば香川昇・進兄弟の人物造形を見てみる。圧倒的な力を持つ兄と、ホステスの女性にいつのまにか惚れて、「アイスキャンディー」におぼれる弟。そして鮫島というヒーローの存在だ。物語に引き込まれていくのは当然なのかもしれない。 |
No.4 | 9点 | Tetchy | 2005/07/10 01:20 |
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これは結構好きです。 直木賞受賞は全く関係なく、晶を事件に巻き込み窮地に陥れたテクニックを買います。 シリーズキャラクターで恐らく愛読者が晶に親近感を持っている段階でのこの仕掛けに作者としての力量を素直に感じました。 悪役の兄弟もキャラクターが立ってました。 |
No.3 | 8点 | ろん | 2003/08/04 13:37 |
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シリーズ中で最もおもしろいぞって気分で読み進められたのですが、あまりにも偶然すぎやしませんかね、あの設定は。その辺がやっぱりイマイチでしたね。 進が薬中になる様はすばらしい表現力だったです。怖いくらい。 |
No.2 | 9点 | 篠原賢治 | 2002/09/02 16:24 |
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この作品における最大のポイントは適側の兄弟愛だと思う。犯罪組織という背後のために鮫島に追い詰められざるをえなかった二人が、それでも最後まで互いを信頼し続ける様は、この作品の他の問題点を忘れさせるほど刺激的だった。ラストの兄の短いセリフが泣かせる。 |
No.1 | 6点 | 由良小三郎 | 2002/04/24 22:49 |
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直木賞受賞作品なんですが、採点がつかないのは、このシリーズの中で印象の薄い作品だからだと思います。やや設定に無理があるのかとも思いました。 |