皆さんから寄せられた5万件以上の書評をランキング形式で表示しています。ネタバレは禁止
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[ クライム/倒叙 ] ある晴れた朝 突然に |
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ハドリー・チェイス | 出版月: 1965年01月 | 平均: 7.00点 | 書評数: 1件 |
東京創元新社 1965年01月 |
No.1 | 7点 | 斎藤警部 | 2017/07/21 12:24 |
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奇蹟の優雅な隠遁生活を送る元ギャングの大ボスが再び犯罪に手を染める。切羽詰った理由があった。全財産を預けた弁護士が裏切った。背信の運用ミスで破産した弁護士は自殺。残された大ボスも一文無しだ。そこで、億万長者の自身とも又更に桁違いの超大富豪(テキサス石油王)の一人娘を誘拐し、いまだ衰えぬ警察からの巧みな身のかわしで巨額の(石油王から見て大した出費ではないと想定された)身代金をサクッと奪うって算段。。昔の相棒、その凶悪(ヤバ)過ぎる配下(双子兄妹)、大胆で周到な計略、思惑、錯綜、探り合い 嗚呼たまらねえ 探り合い。。 話が進むに連れ展開がブッ飛びカッ飛びの一途、作者の手綱が本当に有んのか無えのか、とうとうまさかのあいつまで。。この有機的錯綜の炸裂は世慣れたリアリティある絵空事ならではの最高のモツ揚げカレーラーメン風情だ。その意気だ、モー! ひとりじゃさびしいのかい?… 推移、推移、拡散、奇蹟の再会。。 五歳差!! ァャハ!! それにしたって想定外に過ぎる大胆な直角展開テンコ盛りだな! 何しろ力点だか重点だか瞬間移動し過ぎだろハドリィめ!!〝〝 さて、オープニング・シーンは何故か、有名劇作家宅への不審者侵入なのですが。。
そういやこの物語には(も)パラダイス・シティが登場する。 ♪ Take me down ~ |