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[ 冒険/スリラー/スパイ小説 ] とむらいは俺がする |
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ハドリー・チェイス | 出版月: 1963年10月 | 平均: 5.00点 | 書評数: 1件 |
東京創元社 1963年10月 |
No.1 | 5点 | 空 | 2016/07/13 23:21 |
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タイトルの言葉は、主人公ニック・イングリッシュによって語られます。自殺とみられていた私立探偵だった弟の死が、次の事件が起こって殺人らしいとわかるのですが、その背後関係についてニックは公にしたくない事情があるため、警察には知らせずに「とむらいはおれがやる」ということになるのです。
チェイスらしく、殺人は次から次へと起こりますが、本作ではほとんどが悪役の単独犯です。この悪役には手下が2人いるのですが、どちらも殺人に直接手を貸すことはありません。主役のニックが成り上がりの金持で、さらに名声を求めているのに対し、悪役が徹底して冷酷であるが故の悪知恵を武器にするというのは、このタイプの小説の通常設定とは逆パターンなのが工夫でしょう。そんなこともあって、ジャンル的には、ハードボイルドとするかスリラーと見るか、迷うところですが、一応後者にしてみました。 |